『ウマ娘』グランドライブ編シナリオ 徹底解剖レビュー 僕らが心を動かされた理由とは?

2021年2月24日にスタートして以降、この1年でシーンの注目を集め続けてきたゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(ウマ娘)』。今回は新シナリオの魅力についてレビューします!

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『ウマ娘』グランドライブ編シナリオ 徹底解剖レビュー 僕らが心を動かされた理由とは?
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2021年2月24日にスタートして以降、この1年でシーンの注目を集め続けてきたゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(ウマ娘)』。

そんなウマ娘も8月24日に1.5周年を迎え、記念として新育成シナリオ「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ」(以下、グランドライブ編)が追加され、新たなゲームシステム、新たなウマ娘やサポートカードの実装、新シナリオでの育成時間の短縮なども含め、大いに盛り上がっています。

インサイドでは8月23日に、メディア向け先行体験会に参加した際のレポートを公開しました。

「『ウマ娘』新育成シナリオ「グランドライブ」編を先行プレイ!ウマ娘とファンにとってライブとは何か?その真価を問う新シナリオ」

今回の記事では、グランドライブ編のストーリーのどのような点が心動かすものなのか?この点について記していきたいと思います。

このような趣旨のため、冒頭部分から結末に至るまで、画像を使いつつネタバレ要素を多く含んだ記事となっています。

グランドライブ編シナリオや関係あるウマ娘らについてを取り上げつつ執筆しているので、まだプレイされていないトレーナーさんや、未プレイの方でも「ネタバレを好まない」方には、おすすめできない内容となっています。

逆に、ウマ娘の世界観・ウマ娘プロジェクトに愛着があり、興味を持たれているかたにはおすすめできる内容となっているかと思います。

この点をご留意・ご理解したうえで、このあとの記事を読んでいただければ幸いです。

◆「なぜキミは歌うんだい?」その深くも重い問いかけ

今回の新シナリオ「グランドライブ編」をプレイした方ならはご存知のように、本シナリオは「ウマ娘にとってライブとは何を意味するのか?」「ウイニングライブ・グランドライブ、その違いが何を意味するのか?」という問いかけを軸に進んでいきます。

筆者が執筆した先行体験感想記事でも、同様のことを記しています。

『この新シナリオ「グランドライブ編」のなかで問われるのは「ウマ娘にとってライブとは?」という点です。この部分に明確なメスが入り、新シナリオのなかで自問自答するように再三にわたって問われていくことになります。』

本作で当初から描かれていた「ウイニングライブ」とは、レースの勝者が専用ステージで行うパフォーマンスライブのことを指します。どのウマ娘を育成していても、大半の場合求められるのは「1着」を取ること。

育成途中にはライブパフォーマンスを披露してくれる場面が訪れ、超美麗かつキビキビと動く3DCGキャラクターが歌い踊っているのが確認できます。ゲーム内から何度も見返すことができ、所持しているウマ娘を交代するなどして、何度となく楽しめるようになっています。

ストーリーの中でも「ダンス練習をしなきゃ…」と努力する姿が描かれています。なぜなら多くのウマ娘が「ウイニングライブを通したパフォーマンスこそが、それまで応援してくれたファンや観客に応えるもの」だと感じているからです。

今回新たに提示された「グランドライブ」とは、ウイニングライブ以前にあったライブの形態で、かつてはウマ娘たちが自主的に開催していたライブです。

「ウイニングライブ」とは違い、「グランドライブ」ではすべてのウマ娘たちがレースとは関係なくファンに向けてライブを披露でき、ファンのみんなに感謝を伝えることが主目的となったライブとして好評を博していました。

ですが、徐々にグランドライブの規模が拡大していったことで、日々のトレーニングと運営・準備をこなすのは、ウマ娘側に負担が大きくなっていくことになります。

そんな折、URA側から「ウイニングライブ」が提案されます。「レースの勝者が専用ステージで行うパフォーマンスライブ」という形式は、「ファンのために、勝利のために」よりレースへと情熱を傾けるのに適した形ともいえ、ウイニングライブはウマ娘の夢として広まっていった、そんな話が明かされます。

グランドライブ編で新たに登場したライトハローは、「グランドライブ再建計画」を進める発起人兼イベントプロデューサーです。

「ウイニングライブ」に向けたダンスレッスン中にスマートファルコンが他ウマ娘と対立してしまい、主人公トレーナーが両者を落ち着かせるところからグランドライブ編シナリオはスタートします。

冒頭でのスマートファルコンが話す内容に注目してみましょう。

「私たちがライブをするのは、センターになるためじゃないでしょ?見に来てくれる人のためにも、もう1回だけ練習してみないっ?」

「ウイニングライブは全員が本気で競った結果だからキラキラしてて。だからセンターはみんなの憧れで……!」



この時点で、スマートファルコンの意識・視点が他のウマ娘らと少しズレているのが分かるかと思います。

スマートファルコンは本作のなかにおいて、レースに勝つことだけではなく、ウイニングライブにも重きを置き、かわいく勝ち、センターで歌い踊ってはキラキラ輝けるウマ娘、通称「ウマドル」(いわゆるアイドル)を目指しているウマ娘として描かれています。

彼女の育成シナリオのなかでも、「ウマドルとしていかにキラキラしていけるか?」という点が注目され、地方競馬の重賞に出走していた史実のスマートファルコンと同様に、地方ファンとの約束を果たす固有イベントが実装されています。本ゲームのなかでも「ウマ娘とファン」「ウマ娘とレース」という関係について、ひと際にアツい考えをもったウマ娘です。

そんな彼女に声をかけたライトハローは、「グランドライブ再建計画」について明かし、自身の考えとマッチしていると感じたスマートファルコンもこれを承諾。再建計画の実現にむけ、PR活動(告知ライブ)をしていくことになります。

「ライブは本気で戦った者同士だからこそ輝く」と考えるスマートファルコン、「ウマ娘たちが素直に純粋にファンへの感謝を伝えられる場所」としてグランドライブ再建を狙うライトハロー、2人が軸となって、グランドライブ編の物語が進んでいきます。 

再建計画の動きを見ていたアグネスタキオン、タキオンに声をかけられ1stライブに足を運んだサイレンススズカ、スマートファルコンが校門前で声かけしている所にたまたま出くわして「オーダーを受理した」ミホノブルボン、ジュニア級12月後半に行なわれるスマートファルコンによる最初の告知ライブを見た彼女ら3人は、それぞれの思惑で再建計画に参加したり、強い衝撃をうけて帰路につくことになります。

クラシック級3月後半のシナリオイベント「それは誰の願いか」では、「グランドライブ再建計画」に好感を持つウマ娘やファン達が徐々に増えているのが描かれています。一方、アグネスタキオンはサイレンススズカに「調子はどうか?」と彼女らしい言い回しで声を掛けます。

重ねてアグネスタキオンはこのように話しかけます。「君は大切な"可能性"だからね。」

アグネスタキオンがサイレンススズカに期待を寄せる理由、その理由を彼女の育成シナリオも含めて見てみましょう。


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《草野虹》

草野虹

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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