『スターオーシャン6』アクションRPGレベルの爽快バトル! AP管理や高速突撃「VA」などで広がる戦略性をいち早く体感【プレイレポ】

シリーズ最新作『スターオーシャン6』の発売が少しずつ近づいてきました。そのリリースに先駆けてプレイする機会に恵まれたので、バトルを中心としたプレイレポをお届けします。

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『スターオーシャン6』アクションRPGレベルの爽快バトル! AP管理や高速突撃「VA」などで広がる戦略性をいち早く体感【プレイレポ】
『スターオーシャン6』アクションRPGレベルの爽快バトル! AP管理や高速突撃「VA」などで広がる戦略性をいち早く体感【プレイレポ】 全 14 枚 拡大写真

スーパーファミコンの時代から始まり、25年もの時間を超えて歩み続ける『スターオーシャン』シリーズ。その最前線を飾る『スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE』(以下、スターオーシャン6)が、今年の10月27日に発売を迎えます。

RPGとして展開してきた本シリーズの特徴を継承しつつ、『スターオーシャン6』は時代に合わせた進化も遂げています。しかし、これは本作に限った話ではありませんが、そうした進化や新要素は、実際に触れてみるまでピンと来ないものです。

発売に向けて様々な情報がお披露目されていますが、本作独自の魅力を少しでも多くの方に伝えるべく、今年の東京ゲームショウ(以下、TGS2022)にてプレイアブル出展を実施。来場者に向け、その魅力を直接味わう機会が提供されます。

ですが、会場に足を運べる方はどうしても限られるもの。そこで今回、TGS2022に出展予定の試遊内容を一足先に遊んだ筆者が、その体験で実感した『スターオーシャン6』の魅力の一部を、プレイレポートでお届けします。

なお今回のプレイ範囲は、TGS2022で予定されている試遊時間(約20分)と同等の内容となります。また、プレイしたプラットフォームはPS5です。

■高いアクション性と、ターン制RPGの“落とし込み”を感じるAPが織り成す、爽快感溢れるバトル

『スターオーシャン』シリーズといえば、宇宙規模の壮大なSF感や練り込まれたバトルシステムなどが代表的です。特にバトル面では、早くからアクション性を取り入れており、RPGの進化を目指す意欲的な姿勢も高く評価されています。

この『スターオーシャン6』はバトル面の進化も特に際立っており、限られた試遊体験の中で最も強く惹かれたポイントになりました。

本作のジャンルも「RPG」表記ですが、実際のプレイ感としてはアクション性も高く、「アクションRPG」と呼んでもなんら遜色のないレベルです。操作キャラは機敏に動きますし、敵の攻撃に合わせて回避(L1ボタン)も可能。バトルのテンポも、全体的に良好でした。

攻撃は、〇・△・□ボタンに設定されたスキルを発動させる形で行い、各スキルをどのように組み合わるかも醍醐味のひとつ。状況や相手に合わせて対応を変化させる楽しさが、力強く盛り込まれています。

また、スキルのモーションやエフェクトも見栄えがするため、ただ繰り出しているだけでも満足感があります。もちろん、ここに効果的な立ち回りを加えれば、満足度がさらに跳ね上がることでしょう。

ただし、一般的なアクションRPGと違い、本作があくまで「RPG」だと実感させる要素がひとつあります。それは、「AP」の存在です。スキルを使用するには、APの消費が必須。そして必要な数のAPがなければ、そのスキルは発動できません。

APを使った後は時間経過で回復するので、惜しむ必要はなし。また、回復の時間もアクション性に合わせてかなり速く、「回復するまでずっと逃げ続ける」といったもどかしさはないのでご安心を。「スキルを延々と連打し続けることはできない」くらいの認識で大丈夫です。

AP消費の傾向として、強力なスキルほど消費量が多め。そのため、使用するタイミングにいくらかの慎重さが求められます。AP消費の少ないスキルであっても撃ち続けられないため、「いつ攻めて、どこで引くのか」といった見極めが重要です。

一般的なアクションRPGの場合、「敵の攻撃に合わせて引き、隙を見つけて攻める」といったバトルがほとんど。ですが本作の場合、APの管理が関わるため、敵の動きだけに合わせて攻めるわけにはいきません。

これはあくまで筆者の感想に過ぎませんが、このAP管理が「ターン制RPG」の要素をリアルタイムバトルに落とし込んだひとつの形のように感じられました。ターンによる瞬間的な行動制限を、APで表現している──だからこそ本作のジャンルは「アクションRPG」ではなく「RPG」なのでは、と(勝手に)受け止めています。

AP関連の要素を伝えるために説明が長くなりましたが、実際の戦闘では複雑に考える必要はありません。そもそもバトルのテンポ感は「ほぼアクションRPG」なので、深い思考を毎回求められるようなゲームデザインにはなっていません。敢えて言葉にするなら、瞬間的な判断をその都度繰り返す、といった印象です。

この補足だけでは不安という方は、「ストップモード」の利用をお勧めします。これは、リアルタイムに展開するバトルを一時的に停止させるシステムで、ストップモード中に味方へ指示を出したり、ターゲット変更などが行えます。バトルを疑似的に停止できるこの要素も、ターン制RPGに通じるものを感じさせます。

敵の攻撃を見極め、APを管理しながら流れを作る。ターン制RPGをアクションに落とし込んだバトルは、本作だからこそ味わえる醍醐味のひとつ。思考とアクションのほどよいバランス感覚が、バトルに奥深さを加えてくれます。

ちなみにAPの最大値は、特定の条件を満たすことで増加・減少します。うまく立ち回ることで、プレイ感がどんどんアクションRPGに近づいていく──というゲーム性も実にユニークです。

■「ヴァンガード・アサルト」で広がる、探索とバトルの醍醐味

バトルに関連する要素として、「ヴァンガード・アサルト」(以下、VA)の存在も避けて通れません。物語上では、機械のような謎めく生命体「DUMA」と出会うことで、VAと呼ばれる能力を行使できるようになります。

VAをシンプルに説明すると、重力を無視して一定距離をダッシュできる能力です。地面の有無を問わないので、空中移動も可能。このVAを使えば、徒歩では辿りつけない高台に登ったり、高い壁を乗り越えてショートカットができたりと、行動の自由度が一気に増します。

本作のフィールドは立体的な構造が多いのですが、このVAを活用すれば移動はかなりスムーズです。ちなみに「DUMA」がいると、周囲の宝箱やギミックを探知する「フィールドスキャン」が使えるようになるので、併用すると探索効率も上がります。

このVAは、戦闘中も発動可能。R1ボタンを押し込むとチャージを開始し、操作キャラが空中に浮き上がります。そしてボタンから指を離すと、敵に向かって高速で突撃する「VAアタック」が発動。一気に間合いが詰められるので、便利なのはもちろん、爽快感も抜群です。

本作のバトルはシームレスで、状況によっては敵が拡散している場合もあります。また、仲間たちがそれぞれ戦ってくれるので、時には敵や味方と距離が空くことも。通常の移動で近づくこともできますが、VAアタックを上手く使えば各個撃破も狙えたりと、テンポよくバトルを楽しめます。

またVAアタックは、大型の敵との戦いにも役立ちます。例えば、頭が弱点の巨大なボスがいた場合、一般的なアクションRPGだと魔法や弓矢でしか攻撃が届かなかったりしますが、VAアタックなら一気に近づき、近接攻撃を当てられます。弱点を突く攻撃なので効果的なのはもちろんですが、「巨大ボスの頭に、剣戟を直接叩き込む」というシチュエーションも心地よく、バトルの爽快感が倍増します。

しかもVAアタックは、ただ突進するだけの技ではありません。敵からヘイトを受けている時、突進中に左スティックを倒して急旋回することで、敵の視覚範囲から一時的に逃れることが可能。この時、敵はこちらを見失っているため、棒立ち状態に。これを「ブラインドサイド」と呼びます。ブラインドサイド中に攻撃を繰り出せば、通常時よりも大きなダメージを叩き込めるので、適切な立ち回りがバトルを有利に運ぶ──ここも、アクションRPGに近い味わいのひとつです。

バトル中の高いアクション性、AP管理を通した駆け引き、VAアタックによる爽快感、立ち回り次第で有利に戦えるブラインドサイド……こうした要素が、『スターオーシャン6』のバトルを鮮やかに彩っています。

今回のプレイ体験について、誤解を恐れず自分なりに表現すると、「キャラクターを動かすだけで楽しい」という結論に達しました。短い時間でのプレイだったので、長期的に見ると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、試遊を終えた後に「もっと遊びたい」と素直に感じたのも事実。製品版への期待が大きく膨らむプレイ体験になりました。

なおTGS2022の試遊プレイでは、DUMAとの出会いや巨大なボスとの戦いが楽しめる「姫との出会い」、最初からVAが可能で、4人パーティのプレイも味わえる「DUMA」の2種類を用意するとのこと。試遊できるのは片方だけなので、当日足を運ぶ方は、どちらを選ぶか今のうちに考えておきましょう。

(C) 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by tri-Ace Inc. CHARACTER DESIGN:akiman
※画面は開発中のものです


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《臥待 弦》

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