VTuber恋愛ゲーム『あくありうむ。』でホロライブの湊あくあはどこまで本当のことを言っていたか検証【TGS2022】

湊あくあ! そのゲームにかけた思いが本物かどうか我らインサイドが確かめてやる!

ゲーム プレイレポート
VTuber恋愛ゲーム『あくありうむ。』でホロライブの湊あくあはどこまで本当のことを言っていたか検証【TGS2022】
VTuber恋愛ゲーム『あくありうむ。』でホロライブの湊あくあはどこまで本当のことを言っていたか検証【TGS2022】 全 8 枚 拡大写真

筆者は先日、著名VTuberであるホロライブ所属の湊あくあさんが自らを恋愛ゲームにした『あくありうむ。』制作発表会に参加していたのですが、正直記事を書きながら「どこまで言ってることが本当になるのか? ホロライブのドッキリの可能性はないか? 水曜日のダウンタウンが絡んでる可能性すらないか?」と疑いながら話を聞いていたのは否めません。なにせ前例がほぼないんですから。

広義の芸能人との恋愛ゲームということなら『AKB1/48 アイドルと恋したら…』とかさらにさかのぼって『中山美穂のトキメキハイスクール』とかありましたが、VTuberとの恋愛ゲームの場合ほんとうにどうなるんだ……タイトルの句読点はなんなんだ? モーニング娘。のつもりか? モーニング娘。って一番流行ってた時もたしか恋愛ゲームになっていなかったよな? と制作発表会以降はずっと考えていました。

そんな疑問が臨界点に達したとき、東京ゲームショウ2022にて『あくありうむ。』の試遊ができるとの情報が。湊あくあさんが制作発表会で語った目標は果たして本当だったのか? ついに(試遊の範囲で)確認できる日が訪れました!

湊あくあさんが制作発表会で言っていたことはどこまで実現できているのか?

さてここからは先述した制作発表会の記事から引用しつつ、湊あくあさんが当時言っていたことが(試遊の範囲で)本当だったかどうかを検証してきましょう。まずはこちらから!

本作は湊あくあ氏初の主演・プロデュース作品と言うことで、「特にあくあ氏が好んでいる作品の影響や意識されたものがあるか?」との質問も。なんと「最初の基板として意識してたのが『ロミオとジュリエット』で、壮大で大恋愛する作品にしたかったんです」ということで、かなりド真ん中ストレートな作品がベースになっているようです。

→まあまあ本当。わりとまじめに冒頭からそれをやろうとしていた。ちょっと湊あくあさんらしいひねりを利かせていた。

ゲームを始めるといきなり絵本風味で主人とメイドの報われぬ恋愛物語が始まります。それは主人公が読んでいた恋愛小説の一部だったんですが、まじめに身分違いの恋を描きたいという思いが伝わりました。

主人公はその後、海辺にふらっと出るんですが、そこで出会ったのはカマトト化した湊あく……いえいえ謎の少女。主人公に話しかけてきてくれて、なにやらいきなり好意を持っている様子。このあたりは表情の差分も豊富にあり、見どころとなっていましたね。

また『あくありうむ。』の見所について「普段は先輩後輩であるホロライブメンバーが友情出演していて、普段と違った立場関係が面白いです」とのこと。普段からホロライブを追っているファンにとっては、特に関係性が違うやりとりが楽しめそうです。

→本当。宝鐘マリンさんと白上フブキさんが登場。マリンさんはメイドとして働いていて、フブキさんは主人公の姉として登場する。

さて主人公が謎の少女と出会って時がたち、成長したころになるとおつきのメイドがお世話をしてくれていました。そこにいたのは……なんとマリンさんとフブキさんでした。いきなりプレイヤーが密に接するのは湊あくあさんじゃなくてこのおふたりということに……!おふたりのファンでも遊ぶ理由になる一作の模様です。

「ボイスはすべて撮りおろし」とのことで、湊あくあ氏の魅力がかなり押し出されたものになる模様です。/「ボイス収録で苦労したのは、初歩的な訛りや滑舌にNGが出ちゃったことです」と、普段の出演での喋りとゲームにおけるボイス収録の違いがうかがえる発言も。

→本当。普段の配信のラフなしゃべり方と違う、ギャルゲーらしい聞きやすさと物語性を生み出すしゃべり方になっている。

さて、今回の『あくありうむ。』ではホロライブの皆様が出演されているわけですが、本作ではどのような声の演技になっているか疑問もあるでしょう。これは安心していいですね。湊あくあさんをはじめ、マリンさんやフブキさんもみんなギャルゲーらしい演技がしっかりできてます。聞きやすさと可愛さを押し出したものになっており、棒読み感はまったくないです。芸達者だなーと思わされましたよ。

舞台はなんと中世ヨーロッパ

→嘘。どう考えてもメイドの服装は中世じゃなくて現代メイド風のエッッッな衣装

筆者は発表会で中世ヨーロッパと聞いてほうほうとおもっており、じゃあみんな裾の長いメイド服とか着ているのかなと思ったらそんなことは一切ありませんでした。みんな肌の露出がすさまじくて正直普段の配信以上になってるじゃねーか!

さらに朝なかなか起きてこない主人公に、マリン船長がベッドに押しかけてきて覗き込んできますからね。制作発表会でひと夏を巡る恋の物語ということが語られていましたが、これじゃあ夏に燃え盛る性の物語ですよ!

もちろんごにょごにょするシーンはないけれど、マリンさんのセリフで相当なものもあり、「いいんだ……」と思いました。これが……(スパチャを別として)有料・買い切りでお金を払ったことで体験できるVTuberのゲームの世界か……。

今回、あくあ氏が出演・プロデュースするにあたって、自分をヒロインとして表現するために意識したことについては、「とにかくかわいくおしとやかに、メイドのふるまいを意識しました」とコメント。

→おし……とやか……たぶん人によっては本当。

さてそんなマリンさんやフブキさんと主人公は日々を過ごしているのですが、ここで新人のメイドがお屋敷にくることがわかります。それが湊あくあさんでした。……あの時の謎の少女では!? そんな風に主人公は感じる中、マリンさんフブキさんはあくあさんを新人として迎え入れます。まだなにもわからない状態のあくあさんの模様をみることができるのは、それなりに面白い雰囲気があります。でも本編である程度進むと性格の地がでてきたりするんでしょうか。

湊あくあ氏はあらためて自分が『あくありうむ。』をプレイしたときに「自分自身にきゅんとするのか楽しみです」と独特な期待を語りました。

→これは発売後に、きっと湊あくあさんによる本作の配信で本当になるかどうかがわかる。

というわけで『あくありうむ。』は相当に絵的にもボイスの演技的にも問題はなく、かなり高いクオリティで「恋愛ゲームとなったホロライブ」を楽しめるものになっているかなと思いました。結論・制作発表会で言ってたことは中世ヨーロッパ以外はだいたい本当。

そして本作で期待されるのは、結局ホロライブのみなさんが本作をどう実況するんだろうということですね。ラフな地声でしゃべるメンバーと、ゲーム内でばりばりに演技するしゃべりが交錯する配信になることは確実であり、ゲームとともにそちらも期待できそうですね。


『あくありうむ。』は10月27日(木)発売予定。ニンテンドースイッチ/PS4にて体験版の配信が開始されています。

《葛西 祝》

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