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バツグンのネーミングセンスにより、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』の発売前から大きな注目を集めていた新ポケモン「ボチ」。その生前の姿について、さまざまな考察が繰り広げられているようです。
◆「ボチ」として蘇らせたライムの歌
「ボチ」の分類は“おばけいぬポケモン”。『スカーレット』の「ポケモンずかん」では、「人と関わることなく命を落とした野良の犬ポケモンが生まれ変わったと言われている」と説明されています。
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ここで気になるのは、生前の姿が存在していたということ。トレーナーの間でも「ボチは生前なんのポケモンだったんだろう」「前はポケモンだったんや…」と、かつての姿を気にかける声も少なくはありません。
そんな「ボチ」の正体を紐解く上で押さえておきたいのが、「フリッジタウン」のジムリーダーでラッパーとしても活躍するライムの“とあるエピソード”。アカデミーの蔵書「音楽名鑑」によれば、10代の頃に亡くした“こいぬポケモン”を歌でゴーストポケモンとして蘇らせたというのです。
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◆「オラチフ」説が有力か
野良ではないものの、ライムの過去は「ボチ」の設定と通じるものが。実際、彼女は進化系の「ハカドッグ」を相棒にしており、「ボチ」も“DJ BOCHI”としてライブを手伝っているので可能性は高いでしょう。
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また仮にライムが「パルデア地方」出身のトレーナーだとすれば、“こいぬポケモン”は同地に息づく種のはず。分類としてはパピモッチやイワンコなどが該当するのですが、見た目は似ても似つかない印象。そこで推したいのが、“わかぞうポケモン”の「オラチフ」です。
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「オラチフ」は発達した顎が特徴で、岩をも噛み砕く力強さを持っているポケモン。対して「ボチ」も、口が咬合力に長けていそうな形状をしています。毛色こそ違えど、両者はどことなく似ているような気がしませんか?
ちなみに「オラチフ」は、マスティフ(マスチフ)という犬種がモデルになっているというウワサも。そして、その近縁種である「コモンドール」は「ボチ」のモチーフなのだとか…。
もちろん憶測の域を出ないため、他のポケモンである可能性も否めません。生前の「ボチ」がどんな姿をしていたのか、気になるばかりです。