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『ポケットモンスター』シリーズでは、多くのトレーナーが序盤に出会える鳥ポケモンを採用しがち。そんな“序盤の鳥”において、歴代最強候補に名乗りを上げているのが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』で登場したカラミンゴです。
◆“序盤の鳥”最強はカラミンゴ?
序盤の鳥ポケモンといえば、初代『ポケットモンスター 赤・緑』と『ポケットモンスター 金・銀』ではポッポやオニスズメ。そして最近では、『ポケットモンスター ソード・シールド』のココガラなどがお馴染みでしょう。
いずれも“旅パ”には欠かせない存在。戦闘面ではもちろんのこと、『ポケットモンスター X・Y』以前は、「そらをとぶ」要員としても重宝されていました。
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一方、欠点というほどではありませんが、進化前の性能には物足りなさが。そのため、最初からある程度強い御三家ポケモンを軸に、交代を駆使して鳥ポケモンのレベルを上げていく…という流れが定番化していた印象です。
ところが、カラミンゴは進化しないせいか最初から「こうげき」を始めとしたステータスが高め。さらに「ひこう・かくとう」という複合タイプも弱点こそ多いですが、攻撃範囲の広さは耐久面の不安を補って余りある長所と言えるでしょう。
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また、本来「ゴースト」タイプに対して効果がない「ノーマル・かくとう」タイプの技が当たるようになる特性「きもったま」も魅力的。ちなみに『ソード・シールド』からは、相手の「こうげき」を1段階さげる特性「いかく」を無効化するようにもなりました。
◆RTAでも欠かせない存在に?
そんなハイスペックな性能が評価されてか、カラミンゴは『ポケモンSV』のリアルタイムアタック(RTA)走者の間でも重宝されているそう。
たとえば、世界のRTA記録が寄せられる海外サイト「Speedrun.com」では、達成度を問わずクリアの早さを競うカテゴリー「Any%」のリーダーボード上位層から引っ張りだこ。彼らはカラミンゴを軸に、5時間30分前後のタイムを叩き出しています。
お手軽に入手できる上、終盤まで腐ることがない優等生な性能。RTA勢ではないトレーナーも、「序盤鳥にあるまじき高性能」「序盤にカラミンゴはゲームバランス崩壊するレベル」と、その偉大さに気づきつつあるようです。
独特な見た目からは想像もできないほどのファイターだった、カラミンゴ。能あるフラミンゴは爪を隠す…ということでしょうか。