山根綺が「もう一回見に行きたくなる作品になる」と高らかに宣言!舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~キャストインタビュー

相当にハードな稽古を積んでいるようですが、山根 綺さんが「一度見たらもう一回見に行きたくなる作品になる、絶対後悔させません!」と意気込むほどの内容になっているようです。

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山根綺が「もう一回見に行きたくなる作品になる」と高らかに宣言!舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~キャストインタビュー
山根綺が「もう一回見に行きたくなる作品になる」と高らかに宣言!舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~キャストインタビュー 全 8 枚 拡大写真

舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~の合同取材が行なわれ、ダイタクヘリオス役の山根 綺さん、ヤマニンゼファー役の今泉りおなさん、ダイイチルビー役の礒部花凜さん、ケイエスミラクル役の佐藤日向さんの4名が登壇。

インサイドはこちらの合同取材に参加し、彼女ら4人のコメントをいただくことができました。『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』のこだわりが貫かれた舞台演出の数々、その作品性を表現しようと励む練習の日々、そしてキャスト4人の和気あいあいとした空気を、この記事の中で記していきます。

ヤバイですね、一言でいうならとにかくヤバいです。(山根)

--舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~への出演が決まった時の気持ちを教えていただければと思います。

佐藤 日向 『ウマ娘』初の舞台化作品ということで、出演できることに嬉しい気持ちがいっぱいですし、私自身これまで舞台に立たせてもらうことが多かったので、自分がこれまで培ってきた経験が活かせることができればと思ってワクワクしてました。演出が児玉明子さんだと聞いて、「これはすごく動く舞台になるんじゃないか…?」と思い、稽古が始まったいまでもブルブルと震えています(笑)(佐藤さんと児玉さんは以前別の舞台作品で関わったことがある)

礒部 花凜 「合格できたらウマ娘になれる!」と思って気合を入れてオーディションを受けたんです。そうしたら、舞台への出演も決まって。私も日向ちゃんと同じく、声優だけでなく舞台俳優として演じることも多いので、どちらも好きですし、どちらも演じさせていただける素敵な機会だったので、こうして出演できることは嬉しいです。

山根 綺 お話を頂いたのはだいたい1年ほど前で、「山根さん、2.5次元の舞台ってどうですか?」と事務所でパッと聞かれて、「やりたいです~!」「あ、じゃあオッケーということで伝えておきます~」とやり取りをしてて、ふたを開けてみたらダイタクヘリオスを中心とした舞台作品が作られるということで、とてもビックリしたんです。

私はデビューしてからこれまで台本を持たず舞台に立つというのは初めての経験で、「いっぱい喋るんじゃないか?」と心配していました。あと「どうやって走るんだろう?」と思っていて、『ウマ娘 プリティーダービー』といえばレースなので、そこをどうやって舞台で表現するんだろう?とまったく想像がつかなかったんです。なので「なんか…良い感じになればいいな」と1年ほどソワソワしてましたね(笑)

今泉 りおな 私の出演が決まった時は、山根さんが出演されるというのは知っていて、他の出演者についてはまだ知らされていなかったんです。出演されるのが佐藤さんと礒部さんだと知って…実はお2人が出演されてる舞台を見に行ったことがあるんですよ!

3人 えええええ!?

佐藤 何の作品で?いま知ったんだけど!(笑)

今泉 言っちゃダメだなと思ってて、いままで秘密にしていました(笑)まさか自分が見に行った舞台に出演していたお2人と共演できるなんて!とすごく驚きました。皆さんについていって頑張ろう!という気持ちでいっぱいです。

--今日の会見も稽古終わりにこちらに集まっていただき会見に臨まれていますが、実際稽古をしてみて、どのような感想をお持ちでしょうか?

山根 ヤバイですね、一言でいうならとにかくヤバいです。なにがヤバイって、自分が想像していた以上に脚を酷使する内容になってて、事前に児玉さんから「脚をいっぱい使うんじゃないかな?」というメッセージを頂いていたんですが、想像していた20倍くらい動いてるんですよ。

特にヘリオスはこの4人の中でも図抜けて元気ということもあって、ウェイウェイ叫んだり走り回ったり「走るのが楽しみ!」というのを最初から最後まで貫いていくので。私の心と体、脚は持つのか?と心配です。

佐藤 現時点では振り入れなどをしているんですけど、「体力的にこの舞台は最後まで通せるのか?」という不安な気持ちでいっぱいなんですよ。部分部分の振り入れで、肩で息をついている状態でして、本番に向けての体力作りメニューが組まれていて、ウマ娘のみんなと同じようにそれぞれのメニューをこなしているところです。

山根 シール貼ってるもんね、私たち

佐藤 そう!その日のメニューをしっかりクリアできたら、スタッフさんからシールをもらって貼っていくんです

礒部 ラジオ体操みたいなやつね(笑)

佐藤 そうそう(笑)今日は皆さんもらえました?

山根 今日は途中で終わっちゃった…

佐藤 今日は私しかできてないと思います(笑)私達の舞台はかなり動きやダンスが多く、他の舞台に負けず劣らずな内容になっています。なのでしっかりと体力づくりをして臨みたいですね。お嬢はいかがですか?(礒部さんに視線を向ける)

礒部 お嬢はですね…大変だなぁと(笑)

佐藤 ザックリとしてるね(笑)

礒部 私はマイペースでスロースターターなところがあって「大変そうだな」と…ひとごとのように思ってたんですけど、「ダイイチルビー役がいちばん動きますよ」と伝えられたんですよ。とても色んな事を脚を駆使してやっているので、大変だけども頑張ろうと思います。

山根 実際、礒部さんがいちばん動く予定なんですよ。

礒部 みんなもそうだけど、私も頑張る。頑張る気持ちはもちろん、大変!と思うと本当に大変になっちゃうから、楽しくゆっくりいこうという気持ちです。

今泉 いまのところ私は3人が一生懸命頑張ってるのを見守っている役になっているんですよね。

山根 ズルいですよ!

今泉 3人が大変そうなときには水やタオルをもっていったり、サポートしたいなと思います。

山根 私は二十何年以上生きてきましたけど、この1か月がいちばん走っています。小学校、中学校、いつの時代よりも走ってますよ。

佐藤 いや、20歳過ぎてからこんなに走るなんてみんな思ってなかったですよ。

(全員大笑い)

「核心を突くような話になっています」と説明してくださってて、本当にそういう物語になっています。(礒部)

--今作の観どころや意気込みをみなさんにお聞きしたいです。

今泉 見どころはウイニングライブだと思います。私が観客席で観たいなと思うほどクオリティが高いので、ぜひトレーナーさんの皆さんに見てほしいと思います。

山根 トレーナーさんがずっと観たかったものが観られるかなと思います。たくさん曲を聞いて、ゲームをいっぱい遊んでもらって、ゲームのなかのウイニングライブを見てもらって、その上で私たちの舞台を見に来てくれたら、心に何か感じてもらえるかなと思います。

礒部 お芝居のパートが『ウマ娘 プリティーダービー』というコンテンツに対してすごくリスペクトをもちつつ、脚本は「核心を突くような話になっています」と説明してくださってて、本当にそういう物語になっています。それぞれのウマ娘の一生懸命さ・葛藤だったり、私が演じるダイイチルビーは華麗なる一族として色んなものを背負いながらレースに出走しています。そういった各キャラクターの深いところをトレーナーさんに知っていただけるきっかけになるなと思います。

佐藤 脚本がかなり史実に基づいたものになっているので、『ウマ娘 プリティーダービー』から入って好きになった方はもちろん、当時の競走馬の世代が好きな方でも楽しめる内容になっています。当時の映像を見たことがある人は「この順番で走ってる!」とか驚くかもしれないですね。舞台セットが「競馬場」をイメージしたものになっていて、まるで本当の競馬場に来たような気持ちでウイニングライブやステージを観ることができるかなと。競馬場に来るような気持ちで楽しんでいただければと思います。

礒部 レースのお芝居もすごいよね、ただ走るだけじゃない、史実に基づいているので。

佐藤 しかも私たち以外にもアンサンブルのみなさん(舞台用語で役名のないキャストのこと)がいらっしゃって、彼女たちと一斉に走るんです。

山根 ゴールするまでの途中抜く/抜かれるというのも、すべて忠実に表現しようと頑張ってます。当時のレースがお好きで観られている方なら全部分かるかと思います。

礒部 稽古場に資料とかスゴイ沢山あるんですよ。実際の競走馬だけでなくそのレースのことについてまであって、私たちも演技を考えるうえで、すごく作りやすい環境になっていますね。とてもありがたいなと思います。

--脚を使うというと、レースだけではなくダンスもそうかと思うのですが、いかがでしょうか?

山根 とんでもないですね、ただのダンスじゃないんですよ。

佐藤 実際の競馬のように、ウマ娘は靴に蹄鉄をつけて走るんです。それを表現するためにタップダンスを練習しています。ウマ娘たちは競走馬並みのスピードで走っているので、BPMでいうと130~160くらいの速さで再現しなくちゃいけない(笑)

山根 レース途中に抜く/抜かれるところで、私たちはタップを踏みながら走るんです。観たら驚くと思います。ウイニングライブの演出も含めてみんな死ぬ気で頑張っています。この舞台が終わるか、自分たちの命が終わるか、どっちになるか?みたいな話をしちゃうくらい、みんな必死です。

佐藤 アンサンブルのみなさん含めてタップダンスの経験がある人がほとんどいなくて、まずそこから稽古がスタートしてるんです。この中だと「みんな大変だなぁ~頑張って~」とマイペースに話しているお嬢が一番スキルがあって上手いんです。さすが華麗なる一族は違うなと。

礒部 …いやそんなことないですよ?

山根 タップダンスの振りとか、リズムゲームみたいじゃない?右右左~って

佐藤 めちゃくちゃ速いリズムゲームだよね(笑)お客さん側からみても、タップダンスの「タカタッタカタッ」という音が17人で合わさるとすごい迫力で、本当に競馬場にいるみたいだと思えるはずです。これをあと1か月ほどでどこまでブラッシュアップできるかにかかってます。

山根 パドックのシーンでも歩くときには音を鳴らしながら歩きますし、自分の役のモチーフになった競走馬については気性の荒さや当時の体調まで調べて、それを表現しようとみんなで頑張っています。なのでさっきも話しましたが、お好きな方はすぐに気づくはずです。

--4人が演じてらっしゃるウマ娘は、まだゲームで育成できないキャラクターの方もいらっしゃいます。舞台のウイニングライブではどんな曲を歌うのでしょうか?

今泉 やっぱり短距離、スプリンターということなので、そういった楽曲は歌うのかもしれないですね。

山根 加えてミュージカルパートもあって、こちらはオリジナル楽曲になる予定です。まだ世に出ていない曲なので期待してもらえれば。そのなかでケイエスミラクルの楽曲をすでに聞いたのですが…ミラクルの歌が(涙が)ダァバ~という感じなので、観に来てくださる際にはハンカチは絶対に持ってきてください。

ヤマニンゼファーは誰かといるよりも自然に囲まれているのが好きなタイプかなと思っています(今泉)

--INSIDEからの質問になります。11月頭にはドームでのライブ公演もこなしていて、現在は舞台で4人顔合わせて練習されたりなど、何かと顔を合わせる機会があるかと思いますが、この4人の中で「一番足が速そう」なのはズバリどなたでしょう?

山根 この4人でかぁ

佐藤 ここまでお嬢が本気で走ってるのを一回も見たことないんだよね

礒部 そんなことないよ!(笑)

佐藤 ジョギングみたいな走りしかまだ見てないからな~(笑)

礒部 でもトレーナーさんは走れてるって言ってたもん…

山根 お芝居の中だと私が一番走ってるんですよ。叫びながら走って入ってきて、叫びながら走ってハケていくので、常に走ってるかなと。

礒部 走り方がカッコいいんだよね。なんか体育している人というか、部活とかでちゃんと走ってきているひとのフォームだなって。

山根 中学のバドミントン部でめっちゃ走り込みさせられたんだよね、やっぱり体育会系な部活だったからか、一年生は試合に出るのはまだまだ先だから!まずは基礎練習からだよ!という感じだったんですよ。

礒部 そうなんだ。まさに経験がいまに活きてるって感じがする。

佐藤 でも確か今泉さんが陸上部だったんだよね?

山根礒部 そうなの!!?

今泉 そうなんです。短距離で走ってたんですよ。タイムは50mが7.2秒とかだったかな…?

佐藤 ということで、実際に走ったら一番速いのは今泉さんです

--ありがとうございます。自分自身と演じているウマ娘の共通点があるとするなら?挙げられるポイントはありますか?

佐藤 ……ないかもです……(笑)

(全員大笑い)

佐藤 ケイエスミラクルの場合は「みんながいてくれたから生きていられる」「だからみんなのために恩返しをしたい」という気持ちがあるので、練習はなりふり構わずストイックにこなすし、自分の身を賭してでもこのレースを1番で走り抜けたいという気持ちが強い子なんです。私は頭の中で整理しないと全力でできないし、振り付けも先生の動きを見て論理的に分かってからじゃないと踊れなかったり、結構私とは真逆なのかもしれないです。

礒部 私とダイイチルビーの共通点というと…貴族(笑)なところですかね。

佐藤 貴族ですからね(笑)

-- ちなみになんですけど、なんで貴族(笑)なんでしょうか?

礒部 私はアミューズに2019年から所属しているんですけど、日向ちゃんに「アミューズの貴族」と言われるようになって(笑)

佐藤 アミューズ所属で一緒なんですけど、名付け親は私なんです。

山根 そうなんだ!?

礒部 そういう風に呼ばれるようになっていて、ダイイチルビーに決まった時も「貴族だしピッタリだね!」なんて色んな方に言われる事が多かったんです。そういうこともあって、「アミューズの貴族」「華麗なる一族」というのは私にとっての共通点ですね。

山根 ダイタクヘリオスは闇や陰な部分がない、根っからの陽なんですよ。私も根は陽・明るい方だとは思うんですが、ダイタクヘリオスに引っ張ってもらってる部分がありますね。あと、最初に全力を出してバテちゃうところとかは一緒かもしれないですね。ノってるときは「楽しいー!」って感じでいけるんですが、「楽しくないな…」と思ったら萎えちゃう。そういう浮き沈みがあるところが私と似てるなと思います。

今泉 ヤマニンゼファーは誰かといるよりも自然に囲まれているのが好きなタイプかなと思っています。私は人と一緒にいるのがあまり得意ではないので…

山根 いま、辛い?

今泉 え!?どういうことですか?(笑)稽古内ではみんなと仲良しで楽しいんですけど、帰るときはサっと帰っちゃいます。

佐藤 本当に速くて、数分経ったら稽古場にもういないんですよ。

今泉 ひとりの時間がホントに好きで、ゲームしたり、ボーっとしたりして、ひとりの時間が無いと絶対に無理です。

山根 私は逆にひとりの時間がダメなんですよ。稽古の休憩中におにぎり食べるとき、どこを見ながら食べれば良いか分からないくらいなんですよ。

佐藤 こっちを見ながら食べてくるので、目を合わせないようにしてます(笑)

礒部 私はできるだけ壁に寄ってますね。角大好きです。

山根 こうしてお話を聞いてみると、なるべくしてなった感がとてもありますよね。浮き沈みのある私に比べたら日向ちゃんも全然ストイックな方なので、ピッタリな配役だよ。

佐藤 ありがとう(笑)

--最後にお客さんへのメッセージをお願いしたいと思います。代表して山根さんにお話ししていただければと思います。

山根 この舞台化が発表されたのが夏ごろで、そこから今までに色んな声があったのを見てきました。「初めて舞台を見に行きます!」っていうトレーナーさんもいれば、「大丈夫?」と不安がるトレーナーさんも見てきました。その気持ちも分かるし、「そうなるよね」とも思ってました。

でも稽古が始まって、みんなと一緒にいる時間もドンドン増えて、演出がついて色んなことが決まっていくうちに、誰が見に来ても「この舞台は良かった!」「見に来てよかった」と言ってもらえるくらいの確信があるくらい、めちゃくちゃ凄い作品になると思ってます。私にとって今回が初めての舞台作品ですけど、それでもこれはすごいぞ!と直感で感じてしまうくらいなんです。

「舞台作品かぁ~」とあまり期待していないかたにこそ、22回公演あるうちの1回でもいい、どうか見に来てほしい。楽しみにしているトレーナーさん、見に行こうか迷っているトレーナーさんも、是非1回見に来てほしい。いちど見てもらえれば、もう一回見に行きたくなる作品になると、ここで宣言します!



衣装・ヘアメイク:オサレカンパニー
©舞台「ウマ娘 プリティーダービー」© Cygames, Inc.

《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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