※本記事は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』終盤の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
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『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』にて登場した新ポケモン・テツノブジン。作中のバックストーリーを読み解いていくと、その誕生にとある“ポンコツエピソード”が浮かび上がってくるようです。
◆サーナイト+エルレイド
テツノブジンは、『ポケモンSV』で新たに登場した「パラドックスポケモン」の1体。パラドックスポケモンは既存の個体がベースとなっており、『スカーレット』では古代の野生動物風に、『バイオレット』では近未来的なロボット風の姿に変化しています。
テツノブジンは『バイオレット』に登場するのですが、サーナイトとエルレイドを合体させ、ロボット化したような姿と言えるでしょう。
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ではそんな謎めいたポケモンは、どのように生まれたのでしょうか。『バイオレット』の作中では、オカルト雑誌「月刊オーカルチャー」に記載されたテツノブジンについての風説を読むことができます。
同記事によると、「最強のエスパーポケモンを求めるマッドサイエンティストによって造られたロボットという説がある」とのこと。目撃者からの証言として、「サーナイトとエルレイドどちらにも見えるような奇妙な姿」という情報も記載されていました。
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サーナイトとエルレイドは、エスパータイプの中でもとくに強い部類。マッドサイエンティストは、両者の良いところを取り入れることで、“最強のエスパーポケモン”を生み出そうとしたのでしょうか…。
◆肝心のエスパー要素が消滅!?
ここで思わずツッコミを入れたくなるのが、テツノブジンのタイプ。誕生の経緯からして、当然エスパータイプになっているかと思いきや、実際には「フェアリー/かくとう」なのです。
ちなみに元となったポケモンのタイプをおさらいすると、サーナイトは「エスパー/フェアリー」、エルレイドは「エスパー/かくとう」。つまりテツノブジンは、それぞれの“エスパーではない方”のタイプを受け継いだことになるでしょう。
「月刊オーカルチャー」の内容が真実だとすれば、マッドサイエンティストは最強を目指した結果、肝心のエスパータイプから逸脱したロボットを作ってしまったのかもしれません。
ちょっとポンコツのように見えてしまう逸話ですが、もしかすると“強さを求めてあえてエスパーを捨てた”確信犯という可能性も…?まだまだ気になることは山積みです。