『OCG』化は絶望的!?漫画「遊☆戯☆王GX」の攻めすぎたパロディカード「ソリッドロイド」

ファンが『OCG』化を望んでいる幻のカード。未だ音沙汰がない理由は…?

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「遊☆戯☆王GX」4巻(原案・監修:高橋和希、漫画:影山なおゆき/集英社)
「遊☆戯☆王GX」4巻(原案・監修:高橋和希、漫画:影山なおゆき/集英社) 全 2 枚 拡大写真

漫画「遊☆戯☆王」から始まった大人気カードゲーム『遊戯王OCG』。「ブラック・マジシャン」や「青眼の白龍」など、原作に出てきたカードを自らの手で活躍させるのも、醍醐味の一つとなっています。

しかし中には、漫画に登場したにもかかわらず、未だに『OCG』に実装されていない“取り扱い注意”なカードも存在するようです。今回はその筆頭とも言える「遊☆戯☆王GX」の「ソリッドロイド」について紹介していきましょう。

◆意外なところに仕込まれたパロディ

「ソリッドロイド」について説明するには、まず「ロイド」というカード群に触れる必要があります。

このカード群を使用するのは、アニメ「遊☆戯☆王GX」の丸藤翔。ほとんどが機械族に属しており、自動車や飛行機などの乗り物をロボット化したデザインとなっています。こちらは『OCG』にも登場しているため、ご存知の方も多いでしょう。

「ソリッドロイド」は、そんな「ロイド」の亜種のようなカードとなっており、丸藤翔が漫画「遊☆戯☆王GX」で使用していました。

そのシステムは少々複雑で、「ストライクロイド」「ステルスロイド」「ターボロイド」の3体が合体することで、「ソリッドロイドα」「ソリッドロイドβ」「ソリッドロイドγ」の3種類を召喚できるというもの。簡単に言うと、3機の戦闘機が合体し、1体のロボットになるという発想です。

何より重要なのは、戦闘機の組み合わせ方によって、3種類のロボットを使い分けられるということ。どこかで見たことがあるシステムではないでしょうか。

はっきり言ってしまうと「ソリッドロイド」は、かの名作「ゲッターロボ」にそっくりなのです。

◆ゲッター線で動いていそうなロボたち

「ゲッターロボ」といえば、1974年から1975年にかけて放送された大人気ロボットアニメ。作中には、個性豊かな3機のロボット“ゲットマシン”が登場することで有名です。

その一方、「遊☆戯☆王GX」に登場した1号機「ソリッドロイドα」は、イカのようなトンガリ耳の持ち主、2号機「ソリッドロイドβ」はスマートな高機動形態、3号機「ソリッドロイドγ」は肩から竜巻を放つ…という設定。各形態の外見や機能からして、やはりオマージュの可能性は濃厚でしょう。

おまけに作中では、合体時に戦闘機が空に舞い上がり「チェェェンジ ソリッド〇〇」と叫ぶシーンが。また、「ソリッドロイドα」の必殺技は、胸部から放つ「ソリッドビィィィム」です。

なお、コアなファンも多い「ソリッドロイド」ですが、2011年に漫画が完結してから10年以上が経過した現在でも、『OCG』には登場していません。その理由はやはり、攻めすぎたパロディにあるのでしょうか。

いつか「ソリッドロイド」が『OCG』化する日は来るのか。答えはゲッター線のみが知っている…のかもしれません。


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《サワディ大塚》

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