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「に、似ている…あまりにも…」
筆者が「若き主人公にかつての英雄の面影を重ねるRPGの老人A」のようなムーブをかましたのは、2023年2月9日のNitendo Direct 2023.2.9で発表されたマーベラスの新作タイトル『ファッションドリーマー』の映像を見てのことでした。このタイトルの発表は、筆者にとってそのくらい衝撃的だったのです。
自己紹介が遅れました。ワタクシ、ガルモおじさんと申します。「ガルモ」というのは任天堂がニンテンドーDS~3DSで展開したファッションコーディネートゲーム『ガールズモード』シリーズの略称です。開発はシンソフィアが担当しています。
セレクトショップの店長になってお客さんたちにコーデを提案したり、時には自分もオシャレをしたり……と気ままにファッションを楽しむゲームで、延々とキャラメイクするのが好きな人種だったおじさんは、たちまちトリコになってしまいました。
しかし!「ガルモ」は2017年9月に3DSで『ガールズモード4 スター☆スタイリスト』をリリースして以来、シリーズの歩みをピタリと止めてしまっています。深刻な"ガルモロス"に苦しんだおじさんは『ドラゴンクエストX オンライン』や『ポケットモンスター ソード・シールド』、『モンスターハンターライズ』など「防具の見た目がキャラにガッツリ反映されるRPG」を何本も遊ぶことでその悲しみを癒してきました。『ELDEN RING』で蒼銀の鎧を取るのは結構時間がかかったなぁ…。
◆約70秒のPVから得られる情報が多すぎる
おじさんはそうした性質を持つ生き物なので、Nitendo Directが配信されるたびに「ガルモの新作」が発表されるのを心待ちにしていました。しかし、5年という時間はあまりに長い。「ひょっとして新作はもう……いや、まだそう判断するのは早い」と自問自答をして苦しんでいた矢先に舞い降りたのが、冒頭でも述べた『ファッションドリーマー』でした。
しかも、開発はこれまで「ガルモ」を手がけてきたシンソフィア! これで『ガールズモード5』がリリースされるその日まで生きていける! そんなわけで『ファッションドリーマー』が楽しみでしょうがないおじさんによる、PVの注目ポイントを見ていきましょう。
〇舞台となる仮想空間には他のプレイヤーのキャラもいる(かも)
ゲームの舞台は自分らしさを表現できる仮想空間「イヴ」で、プレイヤーの目的はファッションインフルエンサーになること。イヴで他のアバターたちに「いいね」をしたり、新たなコーデを提案したりすると、インフルエンサーとして成長していくようです。
他のアバターに話しかける瞬間、画面の左上に「通信中」と表示されていることから、この仮想空間にはNPCだけではなく他のプレイヤーのキャラも存在していると思われます。ゆるいコミュニケーションが楽しめそうですね。
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「ガルモ」にも、ネットを介して他のプレイヤーのお店を訪れたり、そこでオススメのコーデやアイテムを購入したりできるオンライン要素があります。そうした要素を今風に再解釈したように見えますね。「店長」が「インフルエンサー」になっただけで、ゲームの根底にあるものは相通ずるものがあります。
〇主人公の愛称は「ミューズちゃん」?
「ガルモ」の主人公はプレイヤーから「店長ちゃん」と親しまれていますが、本作ではアバターが「ミューズ」と呼称されるようです。これがそのまま主人公の愛称にもなりそうですね。ミューズはギリシャ神話に出てくる学芸を司る女神の名で、音楽(ミュージック)の語源でもあります。
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〇トップスのイン/アウトを選べるのが偉すぎる
コーデを決める際にトップスのイン/アウト(=上着の裾を出すか出さないか)を任意に設定できるのも100点満点の仕様です。これができると、同じアイテムであっても印象がガラリと変わるので嬉しいです。
視点を変えると、オシャレ要素があるゲームでもこの仕様が実装されることはなかなかないので、マーベラスやシンソフィアの本気っぷりがうかがえるといえます。ありがてぇ……。
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〇マイブランド設定用のカラーが豊富すぎる
そして、マイショップならぬ「マイブランド」の立ち上げができるとのこと。色を自由に調整できるパレット式でこそないものの、カラーはかなりの数が用意されているようなので自分ならではのアイテムやコーデがしっかり作れそうな気がします。それと、発売までにブランド名を考えておく必要があるかもしれませんね!
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〇自撮りではミューズちゃんが生き生きと動く!?
最近のこの手のゲームでは「自撮り」も欠かせません。PVで該当シーンを見ると、画面下部のUIに「ポーズ再生」とあるのが気になります。静止画のようにポーズが切り替わるのではなく、ある程度アニメーションしてくれるのでしょうか。
公式サイトのトップページを見ているかぎりではそうであるように思えますが、本当にそうだったら自撮りするだけで命がいくつあっても足りません。かわいすぎる。
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たった74秒に、おそろしいほどの情報が込められたPVでした。続報が楽しみでなりません。
最後に、おじさんは現実でインフルエンサーと呼ばれる方たちにあまり興味がありませんが、それは本作を手に取らない理由にはなりません。なぜなら、初めて『ガールズモード』を手にした2008年のあの日も「女児向けゲームには興味がなかった」からです。(ちなみに興味をもったきっかけは、GAME Watchの記事で“ダークホース度でいえば体験会屈指の作品”と紹介されていたこと)
「興味がないからやらない」ではなく「今は興味がなくとも、まずはやってみる」。ゲームに関しては、この姿勢をできるかぎり持ち続けたいと思っています。なので「ガルモ」勢のみなさん!『ファッションドリーマー』が発売されたら、「ガルモ」の新作を待ちながら一緒に遊んでみませんか?おじさんはもう購入決定です(自腹で)。
発売日 | 2023年 |
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対応機種 | ニンテンドースイッチ |
ジャンル | ファッション&コミュニケーション |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | 審査予定 |