『遊戯王 マスターデュエル』待望の“イラスト違い”エルドリッチが来た!1周年にあわせて装い新たな黄金卿…期間限定なのでご注意を!

1周年記念で「黄金卿エルドリッチ」が装い新たに登場!

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『遊戯王 マスターデュエル』待望の“イラスト違い”エルドリッチが来た!1周年にあわせて装い新たな黄金卿…期間限定なのでご注意を!
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現在、『遊戯王 マスターデュエル』(以下、『マスターデュエル』)1周年キャンペーンが実施されています。ゲーム内初搭載のイラストである「ブラック・マジシャン」セットに加えて、「黄金卿エルドリッチ」(以下、エルドリッチ)「トロイメア・ユニコーン」の初搭載イラストも期間限定で展開中です!

“イラスト違い”である「エルドリッチ」「トロイメア・ユニコーン」の登場。「トロイメア・ユニコーン」もかなりの衝撃ではあるのですが、昨年1年間『マスターデュエル』を遊んできたプレイヤーからしてみれば「エルドリッチ」の初搭載イラストに純粋な喜びだけではない複雑な想いを抱くでしょう。

エルドリッチは通常イラストにおいてもその華美さ・格好良さが話題となるキャラクター。その上でファンからは、“イラスト違いも”非常に良いものだと評価を受けていました。しかし、そしてエルドリッチは性能面でも非常に高性能! その罠カードを駆使した戦法に多くのデュエリストが苦しめられてきたのも事実です。

そこで本記事では、色んな意味でデュエリストの心をがっしり掴んだ「黄金卿エルドリッチ」の軌跡を振り返り。この1年、『マスターデュエル』を騒がせた“あの黄金卿”をあらためておさらいしましょう。

◆そもそもエルドリッチって何で話題なの? 黄金卿と戦ってきたデュエリストたちの一言で表せない想い……!

エルドリッチの人気を分析するなら、大きく2つにわけられます。まず「エルドリッチの性能」、そして彼の持つ「格好良さ/話題性の強さ」にわけられるでしょう。

まずは「エルドリッチ」テーマの性能に軽く触れていきます。本テーマは罠カードを中心とした展開が特徴。モンスター「黄金卿エルドリッチ」を中心に罠で相手を圧倒していく戦略です。

「黄金卿エルドリッチ」

このカード名の12の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。1:手札からこのカードと魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。2:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札に加える。その後、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない。
【カードテキストより引用】

そして、本テーマの中心となるモンスターは「黄金卿エルドリッチ」ただひとり。

もちろん他のサポートモンスターや融合モンスターである「黄金エルドリッチ(エル・レイ・コンキスタ エルドリッチ)」などもいますが、最も厄介であって遭遇率が高いのは「黄金卿エルドリッチ」その人となります。

そういった事情もあり「エルドリッチ」テーマは基本的にエルドリッチをサポートするカードで構成されています。つまり、「閃刀姫」や「ラビュリンス」のように“テーマの顔”たりえるので印象に残りやすいわけですね。

また、同時に永続罠「スキルドレイン」「王宮の勅命」とも相性がよく、これがデュエリストに試練を与えることに……!

「スキルドレイン」は場にある限りフィールド全てのモンスター効果を封じるカードなのですが……エルドリッチはフィールドで効果を使わないので対象外。大きなリスクを抱えず、この強カードを使ってくるわけです。永続罠「王宮の勅命」とあわせて問答無用でエルドリッチに“征服”されたデュエリストも多いのではないでしょうか。

リリース直後は「王宮の勅命」が多く使われ、デュエルを有利にコントロールしてくるエルドリッチに対して、制圧力を突破する力がデュエリスト達に求められていました。ですが、8月31日のレギュレーション更新で永続罠「王宮の勅命」は禁止カード入り。これによって脅威はかなり薄れることに。エルドリッチに対して向けられた印象は、あくまで「エルドリッチはそういうことをする」というキャラクター性にまで変わっていったでしょう。

また、「エルドリッチ」テーマが「組みやすい・扱いやすい」という点も、多くのプレイヤーの関心を高めました。……実はエルドリッチ以上に制圧力の高いテーマというものは『マスターデュエル』リリース初期にも多く存在していたのですが、「デッキの組みやすさ」「エースカードゆえ印象に残りやすい」「シンプルで強烈な性能」という要素がデュエリストの“複雑な愛着”をがっしり掴んだのでしょう。

かくして、『マスターデュエル』から遊戯王を始めた、復帰した人間にとって印象深いカードとなったのではないでしょうか。

◆でも「エルドリッチ」……なんだかんだいって好き!デュエリストの“複雑な愛”を解説!

ではなぜ、ここまで強力なエルドリッチは愛着を持たれる人気カードとなったのでしょう。その理由は、ビジュアルと話題性にあります。

まず、先に言った通り「エルドリッチ」テーマは、初心者にもわかりやすいシンプルな取り回し。これは逆に“対戦相手も何が起こるのか把握しやすい”ということがあります。つまり、復帰・新規勢でも「(勝てるかどうかは別として)対戦していて先の展開が読みやすいテーマ」。戦っていてどことなく気持ちよさを感じるシンプルさがあるかもしれません。

また、エルドリッチが本格的な猛威を奮っていたのはリリース初期のタイミング。「王宮の勅命」の規制や、「エルドリッチ」テーマ以外の強いテーマが増えていくなどして、デュエル環境が変化したのもエルドリッチの印象を薄めたはずです。

ネット上で盛り上がった「ドラゴンメイド・ラドリー」混成デッキも、エルドリッチ関連の話題と言えるでしょう。

優秀な性能を誇るエルドリッチとは真逆に、ドラゴンメイド・ラドリーは“ちょっと個性的な性能”で有名なキャラクター。その愛くるしさから大きな人気を誇ります。しかし、本来の居場所である「ドラゴンメイド」テーマでの採用率は低め……。

そんな彼女が「エルドリッチ」テーマに採用、強い親和性を見せ活躍しているということで、一部のファンの間で「エルドリッチって案外優しいやつなのかも……?」という謎の衝撃が走りました。

ここまで挙げてきたように、エルドリッチへのデュエリストの“様々な想い”は複合的な要因によるもの。本記事で分析したこと以外の要素もあるはず……。

ただ、確実に言えることは、『マスターデュエル』リリースとともに復帰・新規勢の前に現れた「黄金卿エルドリッチ」。彼はそのインパクトからどうしようもなく目立ち愛されて、2022年の『マスターデュエル』の象徴にもなりうる人気キャラとなっています。

◆応用力の効く「トロイメア・ユニコーン」も初搭載イラスト! 背中には「夢幻崩界イヴリース」らしき姿も……?

『マスターデュエル』1周年で初搭載イラストが登場するのはエルドリッチだけではありません。様々なデッキに採用できる優秀な強カード「トロイメア・ユニコーン」の初搭載イラストも登場しました。

「トロイメア・ユニコーン」

リンク 3
カード名が異なるモンスター2体以上
このカード名の1の効果は1ターンに1度しか使用できない。1:このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、さらに自分はデッキから1枚ドローできる。2:自分ドローフェイズの通常のドローの枚数は、フィールドに相互リンク状態の「トロイメア」モンスターが存在する限り、その「トロイメア」モンスターの種類の数になる。
【カードテキストより引用】

こちらはリンク3のリンクモンスター。「トロイメア」テーマの1枚ですが、本テーマは強い汎用性を持っているのも特徴です。「トロイメア・ユニコーン」はその中でも、トップクラスに強力とされている1枚。

「カード名が異なるモンスター2体以上」がリンク召喚の条件と、多くのデッキに入れることが可能です。そして効果も抜群に強烈……。遊戯王において「持ち主のデッキに戻す」というのは、非常に強力なもの。

たとえば「手札に戻す」効果は、相手が手順を踏んで召喚したモンスターに使うことで「その手順を踏ませた後、召喚してない状態に戻す」ことになります。それが、「デッキに戻す」というのですからさらに強烈……。

「トロイメア」テーマを組む予定がなくても、「トロイメア・ユニコーン」はぜひとも持っておくべきカードでしょう。そんなカードの初搭載イラストが来たのですから、たまりません!

そして今回登場したイラストでは、「トロイメア・ユニコーン」の背中に「夢幻崩界イヴリース」らしき女性の姿も。

ネタバレになるので多くは言えませんが、「トロイメア」「夢幻崩界イヴリース」にまつわる話は『マスターデュエル』ソロモード内の「星の勇者の伝説」(「星遺物」関連ストーリー)にて語られています。非常に読み応えがあるストーリーとなっているので、未読の方はぜひチェックしてみてください。


「ブラック・マジシャン」を筆頭に、1周年記念として「黄金卿エルドリッチ」「トロイメア・ユニコーン」と続々“期間限定イラスト”が登場した『遊戯王 マスターデュエル』。期間限定となっているので、入手し損ねないようにご注意ください。

汎用性の高い「トロイメア・ユニコーン」はもちろん、1周年を迎え衣替えしたエルドリッチ。この機会に、かの黄金卿デッキを組んでみてはどうでしょうか。

©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
©Konami Digital Entertainment


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《高村 響》

多義的に面白いことが好きです 高村 響

兵庫県生まれ。子供の頃からゲームを初めとしたサブカル全般にハマっていたものの、なぜか大学にて文学研究で博士課程まで進むことに。本が好きで、でも憎い。純文学を中心とした関係性の中で生きていたが、思うところあってゲームライターに転向。その結果、研究のさなかゲームをしまくっていたことが恩師にバレつつある。 読んでくださっている皆様、どうぞよろしくお願いします。

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