RTA走者のXoofey氏は『スーパーマリオ64』のとあるステージクリアにおいて、10年ぶりに世界記録を打ち破ったと投稿しました。
その場所は、狭い足場を溶岩が囲んだステージの「おとせボスどんけつ(英語表記:Boil the Big Bully)」。これまでRTA走者たちはBLJと呼ばれるテクニックを駆使してしのぎを削っていました。
BLJとはBackwards Long Jump(バックワードロングジャンプ)の略で、マリオが尻もちをつくような姿勢のまま背面へ吹っ飛んでいく姿がシュール。日本では「ケツワープ」の呼び名で親しまれています。
当該ステージの記録は、2013年5月に日本のAkira氏によって樹立された16.18秒でした。動画では溶岩で尻を焼かれたマリオが、ケツワープでボスを叩き落して流れるようにスターを最速入手しています。
それに対して今回のXoofey氏はさらに0.10秒早い16.08秒、マリオは同じく流れるように尻を焼かれて吹っ飛んでいきましたが、わずかに動きの速さを確認できます。
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今回の記録短縮についてXoofey氏は、「STARTボタンとAボタンを同時に押してポーズ中にAだけ離す、これがうまく決まるとプレイ可能なフレームの中でさらにケツワープが可能になる。今回はたまたま上手くいったのかもしれない」とRedditの投稿で語り、失敗(?)したパターンの動画も公開しています。
また同氏は自身のTwitter上で「Akira氏の高いハードル、時代を先取りしたことに刺激を受けた、楽しい時間をありがとう」と感謝を述べており、Akira氏も今回の記録樹立をたたえています。