バンダイナムコエンターテインメントは、チームシューター『GUNDAM EVOLUTION』のシーズン4で実装される新たなユニット「ガンダムデュナメス」と、新ゲームルール「ヘッドクォーターズ」を発表しました。アップデートの配信は4月13日(木)に予定されています。
スナイパーを主軸としつつも近距離~中距離にも対応するガンダムデュナメスと、一見複雑ながらプレイしてみると新鮮で初心者でも楽しめるヘッドクォーターズは、ゲームに新しい風を吹かせるのか。配信に先立ってガンダムデュナメスとヘッドクォーターズをプレイする機会に恵まれたので、本稿ではそのインプレッションをお伝えします。
新感覚スナイパー「ガンダムデュナメス」
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ガンダムデュナメスは「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」に登場するモビルスーツ。作中では人気の高いキャラクター、ロックオン・ストラトスが搭乗しています。特徴的なのは長距離射程に対応したメイン武器「GNスナイパーライフル」ですが、腰元には「GNビームピストル」を携えており、近距離から中距離の戦いにも対応します。基本スペックは以下の通りです。
難易度:★★★☆
レンジ:全距離
HP:800
ステップ回数:1(GNビームピストル時は2)
メインウェポン1:GNスナイパーライフル
メインウェポン2:GNビームピストル
スキル1:武器切り替え
スキル2:GNミサイル
スキル3:リカバリーガン
まず基本となるGNスナイパーライフルは、既存のスナイパー特化ユニット、ジム・スナイパーⅡと比べてダメージは控えめ。HP800のユニットに対しクリティカルヒットでは680ダメージしか与えることはできません。一撃に全てをこめるというよりは、いわゆるマークスマンライフルのように複数弾をしっかり敵に叩き込むことが求められます。
なお、装填数は10発。サブアクション(PC版では右クリック)をすることで照準をのぞき込むと同時に、機体前面にシールドを貼るのも特徴のひとつです。
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サブ武器GNビームピストルは、クリティカルヒット160ダメージの二丁拳銃型の武器。装填数が16発と少々心許ないため、ピストル一貫プレイは厳しめ。ライフルで削った敵にとどめを刺すような使い方が現実的です。
また特徴的なのが、ピストル装備時にはステップ回数が1から2へ増加すること。敵と味方が入り乱れて戦っている場所に機動力を活かして飛び込んでいき、ダメージを与えるというのも戦い方のひとつでしょう。なお、武器切り替えはアクティブスキル1に割り振られています。
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2つめのスキル「GNミサイル」は、発射から一定時間後に周囲の敵を引き寄せるというもの。ちょっとクセ強め。直接敵に当てるのではなく、敵を引き寄せたい場所に打ち込むことで、その周囲の敵の行動を一時的に阻害します。床だけでなく、天井や壁に打ち込めば、敵を一時的に浮遊させることも可能。
ペイルライダーのEMPグレネードのような使い方ができることはもちろん、敵がスキルを使って侵入を試みてくる場面や、撃ち合いにおいて敵の動きを制限する使い方が思いつきます。一部のルールでは、オブジェクトへの設置や解除をする敵に対して有効かもしれません。
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3つめのスキル「リカバリーガン」は、離れた場所にいる中破した味方をリカバリー(蘇生)することができるというもの。ジム・スナイパーⅡのそれと同じものです。
また、Gマニューバ「トランザム」では、GNスナイパーライフルがチャージ式になり、照準を覗いているとエネルギーゲージが貯まり、チャージ量によってダメージが増加します。Gマニューバを使用すれば、弾倉は自動的に最大の10発となり、効果時間の終わりを待たず10発撃ちきればその時点でトランザムは終わり。100%チャージされた瞬間に射撃することができれば、10発すべてを最大威力で放つことは理論上可能なようです。
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ガンダムデュナメスは後方支援が主軸となるも、時には前線に出て戦うこともできるフレックスな印象です。基本的に長距離で敵にダメージを与えつつ、仮に距離を詰められたとしても、ライフルを一発でも当てることができればピストルでも十分敵ユニットを破壊できるような印象です。また、GNミサイルを駆使して敵の侵攻を止めたり戦いを有利にしたりと、テクニカルな動きが求められます。
原作で登場したように、前線で戦う機体への援護射撃やリカバリーを行えば、気分はまるでロックオンでしょう。
一撃が勝敗を分かつ?新ルール「ヘッドクォーターズ」
新たなルール「ヘッドクォーターズ」は、「目標エリア」と「コア」を巡って争います。1ラウンドは目標エリアとコア、それぞれの攻防が順番に行われます。
まず、それぞれの陣営がマップ中央にあるひとつの目標エリアを取り合います。これはドミネーションの要領で、ユニットがエリア内に入ることで、その陣営のパーセンテージが上がっていき、100%になると制圧完了です。制圧したチームが攻撃、制圧できなかったチームが防衛となります。
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次は、コアを攻撃・防衛するフェーズに移ります。先ほどのフェーズでエリアを制圧した攻撃側は、防衛側の拠点近くにある「コア」に攻撃を与えることが、防衛側はそれを阻止することが目的となります。攻撃側はダメージスキルや武器で攻撃し、コアが持つ100%の耐久値を削っていきます。攻撃側がコアを破壊、もしくは防衛側が制限時間いっぱいコアを防衛することでそのラウンドは終了します。
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これらの過程において得られるポイントが定められ、どちらかのチームが5ポイント先取すると勝利となります。ポイントを得る条件は以下の通り。
エリア制圧フェーズでエリアを制圧する
攻撃側がコアの耐久値を50%まで削る
攻撃側がコアの耐久値を0%まで削る
防衛側がコアの耐久値が残っている状態でラウンドを終える
つまるところ、エリアを取り合った後に、コアの攻守に分かれて戦うというルールです。戦いの目的が異なるため、機体を変更するなどの工夫を見出すのも面白いかもしれません。
ポイントとなってくるのは、エリアを制圧すること。もしコアを破壊できれば、制圧・コア50%・コア破壊の3ポイントを入手することができます。
また、スキルや武器で目標に対しダメージを直接与えるというのは、最近のシュータージャンルにおいてはあまり見られないルールです(ある意味でいにしえのルールではある)。敵と交戦して中破を悟った瞬間にコアに攻撃を切り替えるなどの機転も必要です。
コアの耐久値は削ることはできても回復することはできません。つまり、与えたダメージは無駄にならないのです。
この手のシューターでは、仮に一人が目標を制圧やオブジェクトを設置しても、それが制圧しかえされたり、解除されたりと、動きが無駄になってしまうことも少なくありません。しかしこのモードでは、与えたダメージは正義。そのまま残ります。むやみに前に出ろというわけではありませんが、コアに対し如何にダメージソースを割けるかがカギとなってきます。
筆者としては、目標を直接攻撃するというルールはどこか懐かしく(一周回って新鮮)“ダメージを如何に与えるか”というシンプルかつカジュアルな目標は、初心者にとってもわかりやすいものではないでしょうか。
一方ガンダムデュナメスはスナイパーということもあり、なかなか難しい印象(筆者が下手くそなだけ)。Gマニューバもダメージを与えることに特化した、つまり敵に弾を当てられることが前提のデザインとなっているので、やや難易度高め。とはいえ、敵にしっかりダメージを与えられたときの爽快感は格別なので、腕に覚えのあるプレイヤーはぜひ挑戦してみてください。
ガンダムデュナメスとヘッドクォーターズは、4月13日(木)に配信されるシーズン4で実装予定。『GUNDAM EVOLUTION』は、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows向けに基本プレイ無料で配信中です。
また、本稿で扱った内容は4月8日(土)15:00から配信される公式番組「GUNDAM EVOLUTION Mission Briefing Apr. 2023」でも紹介されます。気になる方はこちらもチェックしましょう。番組は以下のチャンネルで配信されます。