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『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、「ファミリーマート永久機関」が完成したようです。作成したのはDTMerでゲーマーのO.M.氏(@OM_depechecobra)です。
◆ファミリーマート永久機関が遂に完成
『ゼルダの伝説 ティアキン』では、扇風機やタイヤ、火炎放射器(火龍の頭)といった「ゾナウギア」と呼ばれるアイテムを、「ウルトラハンド」でさまざまなオブジェクトと組み合わせることができます。これにより、実際に操縦できる巨大兵器やクラシックカー、ホバークラフトといった実用的なものが開発されてきました。そんななかで、“音楽”文化も芽を出しています。
O.M.氏は、巧みな技術によって「ファミリーマートで流れる入店音」を再現したのです。しかも、回転する機構を搭載することで(バッテリーが続く限りですが)無限に流れ続けます。まさに「ファミリーマート永久機関」です。
また、O.M.氏は2D『マリオ』のコースを自由に作ることができるゲーム『スーパーマリオメーカー』で“演奏コース”を作る職人であり、それがきっかけで作曲に興味を持ち、現在も作曲活動を行っています。
「ファミリーマート永久機関」について作成したO.M.氏に話を伺うと、「誰もが聴いた事のある曲で、なおかつ短くてループさせ易いという点」からこのメロディを選んだそうです。
また、「レ#」の音階だけは仕様の都合上、出すことができなかったといいます。そのため「レ#」を使わない音程になるように杭の長さを調整して制作したとのこと。そのほか、杭の上限本数が定められているため、杭を出し過ぎると他の杭が消えてしまうことに苦労したと説明しています。
余談ですが、ファミリーマートの入店音はパナソニックが販売するサウンドチャイムに収録されたメロディのひとつであり、パナソニックの公式サイトから視聴することも可能です(メロディ2)。
◆ハイラルではレーザーを使った演奏が盛ん
ゾナウギア「光線の頭」が照射するレーザーはオブジェクトに当たると音を鳴らすだけでなく、そのオブジェクトの高さなどの要因によってピッチが変化します。今回の「ファミリーマート永久機関」もこれを利用したものであり、杭の高さと感覚を絶妙に調整することで実現しているのです。
プレイヤーの想像力と創造力でさまざまなことができる『ゼルダの伝説 ティアキン』。今後更に多くのポテンシャルを見せてくれるのでしょう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はニンテンドースイッチ向けに発売中です。