キャラが立ってる主人公、いいじゃない!変身ヒロインRPG『ティンクルスターナイツ』先行プレイレポ

かんなぎ氏による『ティンクル☆くるせいだーす』はバトルの評判がよい美少女ゲームでしたが、『クルくる』をベースとした本作もその魅力をしっかり受け継いでいるようです。

ゲーム プレイレポート
キャラが立ってる主人公、いいじゃない!変身ヒロインRPG『ティンクルスターナイツ』先行プレイレポ
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Studio KUMASANが手がける変身ヒロイン×本格バトルRPG『ティンクルスターナイツ』が2023年7月7日からDMM GAMES / FANZA GAMESで配信開始となります。

フラワーナイトガール』や『モンスター娘TD』を手がけてきたはせP氏のプロデュースと、PC用美少女ゲーム『ティンクル☆くるせいだーす』を生み出したかんなぎれい氏の企画・監修による新作ブラウザゲームの魅力やいかに?本稿では、そのプレイレポートをお届けします。

『ティンクルスターナイツ』メインビジュアル

◆マジメでひたむきな主人公を好きになる!

本作の舞台は、大量のモンスターを発生させる厄災「リクリエ」の脅威に脅かされつつある世界。人間界では人、天使、魔族が協力しあってリクリエに対抗する星騎士スターナイト)を育成する学園が運営されています。

プレイを始めると「主人公の設定がガッツリと固まっている」のが目を引きます。星騎士を志す、マジメでひたむきな人間の少年・緋宮クロト。メインストーリーではテキスト中に彼のセリフやモノローグが数多く登場し、戦闘ではいわゆる指揮官ポジションではなくパーティーメンバーの1人であり、ボイスもきちんと用意されています。

中央の少年が主人公のクロトです

近年のブラウザゲームやスマホゲームにはあまり見られない、往年の美少女ゲームのような主人公の姿です。企画・監修を務めるかんなぎ氏によれば意図的にこのような描き方にしているのだそうで、「主人公≒自分」というゲームに慣れている若い人は新鮮に見えるかもしれません。

物語は、そんなクロト星騎士の養成機関のひとつである新星学園に編入するところから始まります。彼はなぜかモンスターを引き寄せてしまう体質をしており、幼い頃にはそれが原因でモンスターたちの巣まで連れ去られてしまうことがあったようです。しかし、そんな窮地を救ってくれたのが凛々しくもかわいい変身ヒロイン……ではなくあまりにシブいイケオジでした! 美少女ゲームで合ってるよね、これ!?

ジャンルを勘違いしてしまいそうな突然のイケオジにびっくり

ともあれ、クロトはそうした経験から「自分も誰かを助けられる人間になりたい」と考えるようになり、星騎士を目指すようになりました。しかし、星騎士を育成する学校は心技体に優れる選ばれた学生しか入学できないようで、彼はいったん普通の学校に進学しつつも勉強や鍛錬を続け、ついに新星学園への切符を手にしました。

美少女ゲームの名物のひとつ、美人すぎる母親。若々しさやスタイルのよさだけでなく、頭頂部の見事なアホ毛も目を引きます

正義感が強く、マジメでひたむき。しかもクロトは自立心も強い少年で、アルバイトをしまくって編入にかかる費用も自分で稼いでしまいました。ここまで人間ができていると(少なくとも筆者は)自己投影がしづらいですが、客観的に見れば1人のキャラクターとして好きになることはできます。自分を重ねるのではなく、漫画を読んでいて主人公を好きになる感覚に近い…というと、ニュアンスが伝わるでしょうか。

編入初日の登校時からモンスターとの戦闘に巻き込まれたクロトは、それを機にクラスメイトとなる人間の少女詠野マトイ、後輩にして天使のアナ、先輩にして魔族の奏サーシャら、新星学園星徒会のメンバーと知り合うことに。

人々をおびやかすモンスターに立ち向かおうとした瞬間、星騎士のサーシャとアナが駆けつけてくれました

しかも、星騎士として圧倒的な実力を持つ星徒会長・九浄ヴィーナスはなぜか編入してきたばかりのクロト会長の座を渡したいと言ってきて……!? にぎやかながらも前途多難な日々が幕を開けます。

クラスメイトにして星徒会の書記でもあるマトイ
にこにこと満面の笑みで会長の座を継ぐか退学するかを迫るヴィーナス。無茶ぶりすぎる!
ヴィーナスのわがまま(?)を見かねたマトイ、サーシャ、アナの力を借りながら、クロトは激しい特訓の日々に身を投じます

◆仲間と協力して畳みかけるバトルがアツい!

メインストーリーや、キャラクターを育成するための「任務」、「パトロール」などではモンスターとのバトルが発生します。本作はバトルも魅力のひとつですので、ここに触れないわけにはいきません。

本作のバトルは敵味方のノーツがタイムラインの上を進んでいき、ACTバーに到達した順に行動できるコマンド選択式となっています。コマンドは全キャラ共通で「攻撃」、「チャージ」、「ユニゾン」の3つとなっており、攻撃は文字通りの可も不可もない通常攻撃です。

画面左の中央に横たわる赤と青のラインがACTバー。敵のノーツは上から、味方のノーツは下から向かっていき、到達した順に行動します

チャージは攻撃を行わず、攻撃力を上げつつスキルを放つためのゲージをためるコマンドです。次の順番が回ってくるまでに敵から攻撃を受けると、攻撃力アップ状態が解除されるというリスクがあります。

ユニゾンは次の仲間の順番が回ってくるまで待機するコマンドで、その間に敵に妨害(攻撃)されなければ強力なユニゾンアタックをしかけられます。ユニゾンアタックは終わり際に強力な全体攻撃を放つので、それぞれが散発的に通常攻撃をするよりずっと協力です。

これら3つのコマンドは敵も使ってくるので、バトルのキモは「いかにこちらの行動タイミングを合わせ、敵のチャージやユニゾンを妨害するか」となります。常にユニゾンアタックを狙うのが最善の手となるわけではなく、時には通常攻撃をして敵の行動タイミングを分散させるのが最適解となる場合もあります。

メインストーリーのプロローグがチュートリアルを兼ねているので、ここでバトルの基本を学びましょう

そこにブラウザゲームやスマホゲームでおなじみの属性による強弱の概念や、敵の攻撃を引きつけてくれるタンクユニットの挑発スキルなどが合わさるので、かなり遊びがいがありそうだと感じました。

クエストでは最高評価を獲得したバトルはスキップできるようになるほか、初見の戦いでもバトルスピードを3段階まで早められるので、テンポも非常によくサクサクと楽しめます。

各キャラが2つ所有している「EXスキル」を使うとカットイン演出が入ります

◆プレイアブルな主人公は無課金・微課金の心強い味方になりそう!

キャラの育成はLv強化スキル強化レベル上限解放、レア度を上げる限界突破、各種装備装備品の強化…と、オーソドックスにまとまっています。こうしたゲームを多少なりとも遊んだことがある人なら、すんなりと理解できるでしょう。

プレイアブルキャラである主人公・クロトはレア度が一番低い星1でしたが、開発中のバージョンを遊ぶかぎりではメインストーリーの報酬で限界突破の素材を獲得できるようで、無課金・微課金のプレイヤーにとって心強い存在となりそうです。

育成周りはオーソドックスでとっつきやすいものになっています

星3まで強化するとパーティー全体のスタンゲージを回復しつつ自分以外の味方の行動順を早める攻撃スキル「ディマイズブレイカー」を覚えるので、サポート役としても活躍してくれそうです。仲間を支えることで力を発揮するタイプのリーダーということですね。もしかしたら、ゆくゆくはメインストーリーでも彼のそういう一面が描かれるのかもしれません。

また、仲間になる美少女キャラたちは「ガチャで星3を引き当てる」、「限界突破で星3まで上げる」のどちらかを達成することで変身シーンを見られます。FANZA GAMES版であればより一層お色気満点(婉曲的表現)ですので、18歳以上の方はFANZA版で遊ぶのもいいかもしれませんね!

ガチャで星3レアのキャラを引ければ待望の変身シーンが!
星1、星2のキャラも素材を集めて星3に限界突破すれば変身シーンを見られます

ブラウザ用の変身ヒロイン×本格バトルRPG『ティンクルスターナイツ』は2023年7月7日からDMM GAMES / FANZA GAMESで配信されます。キャラの育成周りはスタンダードですが、主人公のキャラが立ちまくっていたり、バトルが作り込まれていたりと、本作ならではの魅力も光るゲームでした。往年の美少女ゲームのようなノリとボリュームで楽しめるメインストーリーは毎月更新予定とのことですので、ストーリーを目当てに遊ぶというアプローチもよいでしょう。

本記事は開発中のバージョンをプレイしてのレポートですが、筆者はそれと別に1プレイヤーとして事前登録ガチャで星3の奏サーシャを獲得していますので、彼女といっしょに正式サービス版もプレイしようと思います。


※記事中の画面写真は開発中のバージョンです

(C)2023 EXNOA LLC/(C)2023 Studio KUMASAN Inc.


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《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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