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2023年7月8日、コロプラが配信するスマホゲーム『白猫プロジェクトNEW WORLD'S』の配信9周年記念イベントが東京ポートシティ竹芝とオンラインでハイブリッド開催されました。
イベントは3年ぶりの開催となるファンミーティングと公式配信番組「おせニャん(お世話にニャっております)」公開生放送の2本立てで、ファン参加型のステージ企画のほか、9周年に向けたゲームの最新情報も数多く発表されました。本稿ではそのレポートをお届けします。
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◆「フラグメント」キャラの誕生秘話が明かされる!
3年ぶりの開催となる「サンキュッ!キュー!9周年!白猫ファンミーティング」は、MCにドグマ風見さん、コメンテーターにケンちゃんさん、アシスタントにみきにゃんさんとシロー役の菊地燎さん、ゲストにアゾート役の手塚ヒロミチさんとコスプレイヤーのマジョノカ渚さん、そして声のみの出演として、開発スタッフのめろん田村氏が登壇しました。
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今回のイベントで印象的なのは、来場者の座席が4人で卓を囲む形になっていること。これは「ファン同士で交流を深められるイベントであってほしい」という意図があるとのことで、ドグマ風見さんは「"今レベルいくつ?"とか、いつでも自由に雑談してくださいね!」と補足しました。
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そうして始まった最初のコーナーは「全冒険家必見 開発裏話」。開発ディレクターの武田飛鳥氏ディレクターが登壇し、"第二の飛行島メンバー"こと、プレイヤーが知っているのとは異なる道(歴史)を歩んだエクセリア、エレノア、ジン、サヤ、ディラン(フラグメントキャラ)たちがどのような経緯で着想され、デザインされたかが語られました。
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フラグメントキャラは、プレイヤーに「彼らは本当に敵なのだろうか、敵と思っていいのだろうか」と悩んでもらえる敵…というコンセプトで生み出されたそうです。武田ディレクターは、フラグメントの各キャラについて、以下のように秘話を披露しました。
【エレノア】
一番初めに生まれたキャラ。デザインは4周年バージョンのエレノアを強く意識しているそうです。また、エレノアにかぎらないフラグメントキャラ全員を考える際に大事にしていたのは「プレイヤーがよく知る同名のキャラと明らかに異なる要素と同じ要素を両立させる」ことだそうです。
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【エクセリア】
「(プレイヤーが知る歴史とは)違う道に進んだ時に印象が180度変わるキャラは誰か」という観点で人選が決定。デザインのコンセプトは「大きな困難を乗り越えられず、それゆえにいつまでも姫のままでいるエクセリア」で、演じる丹下桜さんの演技を聞いた開発チームは、「最高だ!」と盛り上がったそうです。
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【ディラン】
男性キャラの人選をどうするかをデザイナーと相談し「どうせなら40歳手前くらいのイケオジを出したいよね」と意見が一致。その白羽の矢が立てられたのがディランだったそうです。"さわやかな好青年"から雰囲気が大きく変わりましたが、衣装は既存の青年ディランに近い雰囲気にまとめることで「もしかして彼はディランなのか?」と思ってもらえたとのこと。
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【サヤ】
エレノア、エクセリア、ディラン、そして後述するジンに続き、最後に構想が固まったキャラ。フラグメントキャラはみんな雰囲気が暗めなので、サヤは明るくしてバランスを取ったそうです。コンセプトは「バラバラなフラグメントキャラたちをつなぎ合わせる、明るく無邪気な妹系」で、兄のジンが綺麗な顔立ちなので、女の子としてそれに負けないよう「白猫プロジェクトの中で一番きれいな子」を目指したとのこと。
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【ジン】
フラグメントの中心人物で、当初から8周年記念ストーリーの主人公として構想されていたそうです。デザインの変遷が一番大きかったキャラで、設定テキストを基に一番最初に考案したのが左のデザインですが、あまりにも"敵らしい"デザインで「本当に敵なのか悩んでもらう」コンセプトと相反するという理由でボツに。デザインが固まるまでの2~3日の間に、デザイナーが追加で20~30の案を手がけることになったとのことでした。
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さらにこぼれ話として、一部のキャラクターのネーミングに関する秘話も明かされました。フラグメント編で黒幕といえるような立ち回りをするパルスクとラムルの元ネタはフランス語。「parce que l'amour」で「愛ゆえに」というような意味になるそうです。純然たる悪としてではなく、愛しているからこそ人を陥れ入るという"気味の悪さ"が名前に込められているそうです。
ジンとサヤの名前に込められた意味は、漢字の"刃(ジン)"と"鞘"。「鞘がなければ刃は錆びる」、「刃がなければ鞘だけでは抗えない」ことから、彼らが2人で1人であることを示しているとのことでした。
その後は、8周年記念イベントのPVの制作工程が垣間見られる特別な映像を初公開。武田氏は「ジンは服と体の境界が曖昧なデザインをしているので、非常にアニメーター泣かせです(※どこまでを服として動かし、どこからを体として動かせばいいのかが分かりづらいため)。それでも非常にうまく表現してもらえたので、感謝しかありません」と語りました。
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◆来場者/視聴者参加型の企画も大盛り上がり!
続いてのコーナーは、登壇者と来場者が全員『白猫プロジェクト』を起動してこの日のために用意された特別な協力バトルにいどむ「やろうよ!みんなで協力バトル」。YouTubeの配信ページに表示されるURLにアクセスすることで、配信者も挑戦することができました。
バトルの制限時間は10分間で、9分59秒99からカウントダウンされる残り時間が6分15秒48以上残っている(3分45秒51以内にクリアする)人が999人を突破すれば、ゲーム内アイテムがプレゼントされます。
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登壇者チームは最初の1回では条件を達成できなかったものの、再チャレンジで残り7分30秒というタイムを出して見事にクリア。同じ宅に座る4人で協力プレイに挑んでいた来場者の中には、それよりもさらに早い残り8分25秒というタイムを叩き出したチームも見られました。最終的には999人どころか4,855人が制限時間内にクリアを達成!当初の予定よりも多いゲーム内アイテムが、後日全プレイヤーに贈られます。
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「白猫りんくいず」は、登壇者グループ、来場者の各卓のグループ、配信視聴者たちがゲームにまつわる文章の穴埋めを1文字ずつ担当するクイズ企画。「はつひので(初日の出)」が回答となる5文字の最初の1文字目を担当したグループが答えを「しょうがつ」と勘違いしたために「し」と回答してしまい、「しつひので」という謎の単語が誕生するなど、会場を賑わせました。
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後半のコーナーはどれも「来場者たちが相談しあいながら積極的に参加していく」企画になっていたこともあり、来場者たちもすっかりなごやかな雰囲気に。これが"イベント"ではなく"ファンミーティング"であると強く感じられる催しでした。