Cygamesがこんな家庭用ゲーム開発中って知ってた?「ガンダム 水星の魔女」モグモ氏も携わる魔法ACTなど、続報が待たれる3作品【特集】

『グラブル』や『ウマ娘』などのソシャゲで有名なCygamesですが、実はコンシューマーゲームも少なからず開発。その中から続報が待たれる3作品を紹介!

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Cygamesがこんな家庭用ゲーム開発中って知ってた?「ガンダム 水星の魔女」モグモ氏も携わる魔法ACTなど、続報が待たれる3作品【特集】
Cygamesがこんな家庭用ゲーム開発中って知ってた?「ガンダム 水星の魔女」モグモ氏も携わる魔法ACTなど、続報が待たれる3作品【特集】 全 25 枚 拡大写真

Cygamesといえば『グランブルーファンタジー』や『ウマ娘 プリティーダービー』などのソーシャルゲームで有名な会社ですが、実はコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)も少なからず開発していることをご存知でしょうか。

発表されたばかりの『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』や、アークシステムワークスが中心ですが『グランブルーファンタジー ヴァーサス』等々。特許で争うKONAMIとも過去には『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS』で開発を共にしていました。

そして先日には『グランブルーファンタジー リリンク』の発売日が2024年2月1日に決定。発表当時から情報を追い続けてきた筆者としては「ようやく、ようやくだ…!」と感慨深いものを感じます。なにせ本作、発表されたのは2016年。発売まで約8年もの月日が経つのです。

世にはもっと長い開発期間の作品もありますが、平均的に見れば「やっぱり長いわ…」と感じます。本作に限らず、Cygamesのコンシューマー作品には発表済みながら長いこと音沙汰の無いものがいくつか存在します。

本記事では「実はCygamesってこんなコンシューマーゲームも作ってたんだぜ」の意味合いを込め、そんな状況のタイトルを3作品ピックアップして紹介します。

◆Cygamesの“本気”が窺える、直球勝負の王道ファンタジーRPG『Project Awakening』

まず紹介するのは「Cygaemsの本気」と言っても過言ではないハイエンドAAAタイトル『Project Awakeningです。

初発表は2016年の情報発信イベント「Cygames NEXT 2016」。実は『グランブルーファンタジー リリンク』も同イベントで発表されたもので、あちらがようやく発売日決定なのに対し、こちらはまだまだ情報不足。先ほど「発売まで長かった」などと語りましたが、本作に比べれば可愛いものです。

ゲームジャンルは奇をてらわない、真正面から挑む王道的な大作ファンタジーRPG。『スカイリム』や『ウィッチャー3』のようなバリバリの洋ゲーグラフィックのもと、無骨な男戦士やどっしりと構えたドラゴンが描かれます。

アニメ風表現のもとたくさんの個性的な登場人物で盛り上げるキャラゲー的な側面が強いCygames作品が、その分野を投げうって公開したゲーム映像には衝撃を受けたもの。

映像は2018年9月に公開されたもので、操作キャラの動きはほどよくスタイリッシュ。一方のモンスターは地に足をつけた感とでも言うのか、存在感をビシビシと放つ力強いモーションが目を引きます。「VFX-JAPANアワード2019 ゲーム映像部門」で最優秀賞を受賞するなど、世間的にも高い評価を受けました。

ちなみに2016年のデビュートレイラーでは、謎の女性が空から落ちてくる様子や、いくつもそびえ立つ塔、その間を縫うように飛ぶ巨大生物など、2018年の映像とは似ても似つかない内容になっています。

これには理由があり、プロジェクトが動き出した2016年頭には「ハイエンドゲームを作る」という目的のみで、具体的に制作するものは決まっていなかったそう。デビュートレイラー公開後にやることが決まり、体制が固まっていく中でだんだんと現在の方向性も固まっていったといいます。なので、デビュートレイラーの雰囲気は本編でカットされている可能性もありえます。

当初の発表ではPS4向けタイトルでしたが、PS5も出た今ならば対応機種が増えるのは間違いないでしょう。ハイエンドAAAタイトルに恥じない、よりパワーアップしたグラフィックでの続報公開が待ち遠しいばかりです。

◆元爆乳Pこと高木氏や、「ガンダム 水星の魔女」モグモ氏らによる魔法ACT『Project GAMM』

2つ目に紹介するのは、美しく鮮やかなグラフィックが目を引く完全新作『Project GAMM』です。

ジャンルは“魔法マルチプレイACT”。太陽と雨の魔術師世界「ノワール」を舞台に、魔法使いたちによる数多の魔法が交錯するファンタジーが描かれます。

何人かの登場キャラクターも公開されており、メイドのような装いの「リコッタ」、大きな杖と帽子が目立ついかにも魔法使いな「シメイ」など、みんな個性的。先ほどの『Project Awakening』と打って変わりCygamesらしさが光ります。

優雅さや美しさ、派手に気持ちよく戦えることをコンセプトとしており、キャッチコピーは「これは世界で一番、美しい戦い。」。意識し改めてキャラを見れば、そのコンセプトに恥じない優雅さや美しさを感じさせます。

作品の雰囲気もさることながら、発表時に衝撃を覚えたのは開発スタッフです。ディレクター兼プロデューサーは、過去にマーベラスで『閃乱カグラ』シリーズなどを手がけ、“爆乳プロデューサー”の名でも親しまれた高木謙一郎氏(現Cygamesのコンシューマー事業本部長)。

その経験を活かすお色気要素が含まれるのか。はたまた心機一転、コンセプト通りの優雅さや美しさを突き詰めた作品に仕上がるのか気になるところ。

また、キャラクターデザインは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」で名を馳せたモグモ氏。音楽は「エヴァンゲリオン」や「BLEACH」などに携わった鷺巣詩郎氏が担当。実績のあるクリエイターたちによって開発が進められています。

2021年5月の初発表以来、動きはなく続報が待たれる本作。――だったのですが、まさかの本記事執筆中である2023年9月2日に新情報が公開!

正式タイトルが『GARNET ARENA: Mages of Magicary(ガーネット アリーナ:メイジ オブ マジカリー)』に決まったほか、新規コンセプトアートも複数公開。また、9月2日から上野の森美術館で開催中の「Cygames展 Artworks」では、会場限定の最新映像も公開されています。

コンシューマー向けに開発中ですが、対応機種や発売日などの情報は不明。この勢いに乗り、ここから本格的な情報発信に期待したいところです。

◆関連事業を引き継ぎ、シリーズのリブートを目指す『METAL MAX PROJECT』

最後に紹介するのは、Cygamesが関連事業を引き継いだ『METAL MAX PROJECT(メタルマックスシリーズ)』です。

『メタルマックス』は、荒廃した近未来を舞台に、愛用の戦車に乗って賞金首モンスターを倒しながら、その報酬で戦車を改造し、さらなるモンスターに立ち向かっていくRPG。1991年にファミリーコンピュータ向けの第1作が発売され、特徴的な作風で根強いファンを持つシリーズです。

第1作はかつて存在したゲーム会社・データイーストから発売。その後紆余曲折あり、2022年6月時点ではKADOKAWAおよび角川ゲームスが権利を所有していました。

そして同年7月、Cygamesが両社より関連事業を譲受。シリーズIP並びに関連資産を引き継ぐと共に、コンシューマー向けの新作『METAL MAX PROJECT』を発表したのです。

引き継ぎに伴い、シリーズ原案の「ミヤ王」ことと宮岡寛氏も角川ゲームスからCygamesに入社。「Cygames所属のディレクターとして、『メタルマックス』シリーズをガチでリブートする仕事に取り組んで参ります」とコメントしていました。

ただし、発表当初に「今後の展開は未定」「まだ全力妄想中の段階」ともしており、ひとまずコンシューマー開発は決定したものの、内容はこれから詰めていく状況だった模様です。

発表から約1年後の2023年5月には、シリーズ32周年にあわせて「まだはっきりしたことは何も言えないのですが、関係者一同、ファンの皆様に良い知らせを届けられるよう、メッチャ頑張っておりマックス~!」とも報告。Cygamesの下で新たな出発を目指す『メタルマックス』に注目です。


本記事で触れた以外にも、開発済みのコンシューマー作品として『リトル ノア 楽園の後継者』や『シャドウバース チャンピオンズバトル』などが存在。2019年4月には「コンシューマー事業本部」を立ち上げ、本格的な事業展開に乗り出したCygames。発売日が決まった『グランブルーファンタジー リリンク』に続き、各作品も大きな動きを期待したいところです。


《茶っプリン》

ゲームライター 茶っプリン

「ゲームの新情報を一番に知りたい、そして色んな人に広めたい」そんな思いからゲームライターに。インサイドではニュースライター、時々特集ライターとして活動。関係者、ユーザーから生まれるネットブームにも興味あり。

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