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2009年10月15日にXbox 360でリリースされた想定科学ADV『STEINS;GATE』(以下『シュタゲ』)がついに14周年! 15周年イヤーとなる今後1年は数々の「お楽しみ」が控えているようで、その弾みとなるイベントを10月20日まで秋葉原ラジオ会館で実施中です。
『シュタゲ』が秋葉原ラジオ会館がコラボする「オペレーション・グラズヘイム歓喜の宮殿作戦」と銘打たれた本イベントでは、9月23日(土)から10月20日(金)までオリジナルステッカーをプレゼントするほか、ビジュアルパネル設置のキャンペーンを実施。
さらに10月13日(金)から10月15日(日)までは10階イベントスペースにて、特別展示とグッズ販売が開催されました。特に15周年イヤーに突入する10月15日(日)はスペシャルデーとして、10階イベントスペースに加え1階エントランスにキッチンカーが出店されたほか、いとうかなこさんのミニライブも!
本稿ではそのスペシャルデーとなる15日に現地取材を実施。10階イベントスペースと1階エントランスの模様、雨で会場が変更になったミニライブの、本来の会場となるはずだった屋上会場のようすもお届けします!
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◆14年の「愛」が詰まった10階イベントスペース
『シュタゲ』が初リリースされて14年、アニメが放送されたのも12年前ということで、この10年ほどで「ラボメン」になったみなさんは、過去の非売品やイベント展示品をはじめて目にするという方も少なくないはず。
その間にガラケーはスマホとなり、秋葉原の街も変わり、ラジオ会館自体も建て替えが行われました。『シュタゲ』はもはや、そんな秋葉原文化やゲーム文化の歴史の1ページと言えるほど、2000年代初期のオタク文化の空気を刻んだ貴重な作品となっています。
そんな『シュタゲ』が歩んだ歴史の一部を展示する今回のイベント。会場を訪れた「ラボメン」たちを迎えるのは、物語の発端となるドクター中鉢による記者会見会場のフォトスポットでした。
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ゲームがリリースされた当時はラジオ会館が立て替えられる前なので、劇中の記者会見は8階ホールで実施されていました。今回のフォトスポットはその劇中シーンをイメージするものとして、来場者はドクター中鉢気分になり壇上で記念撮影を楽しんでいました。
記者会見のフォトスポットと同様に会場で目立っていたのは、タイムマシンの展示物、特大メタルうーぱ、スタッフ&キャストが寄せ書きサインをした白衣の展示です。タイムマシンの展示はこれまでのイベントでも実施されてきましたが、会場スタッフによると今回はどうやら『STEINS;GATE 0』のリリースキャンペーン以来とのことでまさに8年ぶり。その意味でははじめて目にした来場者もいたのではないでしょうか。
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イベントスペースを中央で二分する形で設置されていたパーテーションには、ゲームのシリーズタイトル『STEINS;GATE』『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』『STEINS;GATE 0』とアニメ版のパネルを展示。ゲーム作品はイベントCGの原画と完成カット、アニメ作品はキャラクター設定や美術設定がピックアップされ、物語が発する熱量と勢いを思い出させてくれました。
ちなみにアニメから入ってゲーム未プレイの「ラボメン」のみなさんは、ゲーム作品のパネル展示で「おや?」と思ったイラストがあったはず。たとえば仲間たちとサイクリングをする阿万音鈴羽のイラストです。
こちらはアニメ化されていない鈴羽の分岐ストーリーを描いたもので、ゲームプレイ済みの『シュタゲ』ファンには有名すぎるほど有名なワンシーンです。そのほかゲーム本編にはアニメ化されていない大きなエピソードが多々あるので、未プレイのかたはこの機会に原作ゲームにも手を出してみてはいかがでしょうか。
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そのほか会場の壁側のスペースには歴代ゲーム作品のパッケージ、その限定版に付属したユニークな非売品グッズなどが展示されていました。
ゲームの同梱特典としては、岡部倫太郎のケータイのレプリカ、未来ガジェット3号機「もしかしてオラオラですかー!?」など単独で一般販売してもよさそうなグッズがあったり、「7月28日はシュタゲの日」の記念日認定証、いまだ人気のラボメンバッジなども展示されていたりして、これまた懐かしいグッズのオンパレードです。
さらに展示コーナーの中には、MAGES.が開設したオンラインショップ「マジゲット」で取り扱っていたオリジナルグッズ「STEINS;GATE KISEKAE KURISU Produced by MAYURI」も。これは「椎名まゆりがプロデュースした牧瀬紅莉栖の各種衣装」がコンセプトの描き下ろしグッズであり、追加販売を実施したほどの人気商品です。
今なお新規グッズが登場するあたり、作品の衰えないパワーを感じます。
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会場にはほかにもラボメン全員の等身大パネル、来場者用のメッセージボード、物販などがありにぎわっていました。
メッセージボードには本作のプロデューサー・松原達也さんの直筆メッセージがあったのをみなさんお気づきだったでしょうか?これは展示イベント初日の13日に、実際に松原さんが会場を訪れて書いたものです。
松原さんはプロデューサー職のみならず一部現場作業も担当しており、1作目ではエンディングムービーを制作したそうです。またエンディングロールを逆回転させるサプライズ演出も、志倉さんとともにやろうと決めていたとのこと。何度もバッドエンドを迎えた当時のプレイヤーはあのエンディングを見て、「また失敗か……」と思ったところで逆回転がはじまり一気にテンションが上がったはずです。
巧みなストーリーやキャラクター人気もさることながら、あの演出があったからこそ『シュタゲ』は口コミで拡散され、たちまち注目を浴びたのではないでしょうか。「記憶を消してもう一度プレイしたい」という表現がありますが、あの体験こそゲームでしか得られないものです。それだけに『シュタゲ』のファーストインプレッションはアニメではなく原作ゲームをオススメしたいところです。
クリエイターとファンが一体になって盛り上げ、2度のアニメ化と劇場版も制作された『シュタゲ』。その「みんなの想い」が展示スペースからは感じられました。
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◆主題歌担当「いとうかなこ」さんSPミニライブ!
展示イベント最終日となる10月15日(日)はスペシャルデーということで、この日は特別に1階エントランスの企画と、いとうかなこさんのミニライブを実施しました。
1階エントランスの企画は2つ。まずはキッチンカーの出店です。キッチンカーはゴールデンミートによる調理済みの「ジューシーからあげ」を提供してくれるもので、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの「ドクターペッパー」とともに先着500名限定でセット配布していました。
第2の企画はイベント記念の顔抜き看板「だれでもオカリン」です。こちらはフォトスポットとなっており、16時すぎに設置され、多くの「ラボメン」が笑顔で岡部倫太郎になりきっていました。
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そしてスペシャルデーの目玉といえば、やはり「いとうかなこ」さんによるミニライブです。
しかし当日は生憎の空模様。ギリギリまで調整したものの会場が屋上ということもあり、安全のためにも会場が変更に。もともとは配信も予定されていたため、ミニライブ自体は場所をスタジオに移し、配信のみの実施となりました。
それでも歴代オープニングテーマ・エンディングテーマを担当してきた「いとうかなこ」さんです。そのパフォーマンスは配信のみになっても変わることがなく、パワフルな歌声で視聴者を圧倒。一曲一曲が披露されるたびにコメント欄を沸かせていました。
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10階イベントスペースでの展示イベントは終了してしまいましたが、『シュタゲ』×秋葉原ラジオ会館コラボイベント「オペレーション・グラズヘイム歓喜の宮殿作戦」は10月20日(金)まで実施中です。
ラジオ会館10階にはゲルバナの自動販売機もありますし、少し足をのばせばフェイリスのメイド喫茶「メイクイーン+ニャン2」のモデルとなった「カフェメイリッシュ」もあります。店内の装飾はもちろんメニューもニヤリとするものがあるので、ついでに秋葉原めぐりをしてはいかがでしょうか。
15周年へ向けて動き出した『シュタゲ』の周年イヤー。はたしたこの先、どのような発表があるか楽しみです。
(C)MAGES./NITRO PLUS
(C)秋葉原ラジオ会館