
DeNAから好評配信中のスマートフォンアプリゲーム『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』をご存知でしょうか?
本作は人気イラストレーターのLAMさんと、『サクラ対戦』『天外魔境』シリーズなどを手掛けたことでお馴染みの広井王子氏らによる、“クラシック音楽をモチーフにした美少女”たちが活躍するメディアミックス作品です。
そんな本作ですが、2023年10月5日にはゲームの正式リリースから100日を迎え、日本を含むグローバル版において、さまざまなゲーム内キャンペーンが展開されています。

そして10月18日には、中国国内においてもついにゲームがリリースされることになり、App Store、bilibili、TapTapなどの各主要プラットフォームにて栄えある1位を獲得しました。
数々の人気タイトルを抑えており、ゲームが展開される以前から作品に対する注目度が高かったことが伺えそうです。そこにはメディアミックス作品ならではの強みを活かして制作された、アニメ「takt op.Destiny」なども、認知度を上げた要因になっているかもしれません。



ゲームに毎月登場するLAMさん描き下ろしの美少女キャラクターたちはみな魅力的で、キーピアニスト・まらしぃさんの手がけるピアノアレンジ楽曲についても耳に残るほどキャッチーなアレンジです。本作を機にクラシック音楽を聴くようになったプレイヤーも多いのではないでしょうか。
こういったキャラクター性や音楽性など、感覚に訴える要素の数々は、中国ユーザーたちにも好評なようで、ゲームの評価を牽引している要因とも言えるでしょう。
しかし、実際にゲームに触れた中国ユーザーたちの声を覗いてみると、「ゲーム中に音楽が止まる」「UIのレスポンスが悪い」「もっとクラシック音楽要素が欲しい」などなど、厳しくも真っ当なレビューが多数投稿されていました。
実は中国で公開されたビルドは、現在日本を含むグローバル展開中のビルドに実装されていない機能や仕様などが先行して備わっています。筆者が調べた限りでは確証は得られませんでしたが、パブリックテスト版(課金可能なオープンベータテスト)として登場しており、先行公開中のビルドらしく、粗が目立つような事情があったのかもしれません。

ただし、ゲーム内における全体的なレスポンスの悪さ、バグの多さについては、グローバルリリースを迎えてからある程度時間が経った現在でも、日々報告されている本作の目立つ課題点です。
これらの問題は日々確実に修正されてきてはいるのですが、中国版においてもやはりゲームの評価を落としてしまう主な原因になっているようでした。

本作はグローバルリリースからまだ半年と経っておらず、記事執筆時点では約4ヶ月目を迎えることになります。筆者も本作のいちプレイヤーではあるのですが、直近ではシステムやバトルコンテンツの改修&不具合修正が何かと多い印象を受けます。
それでも、魅力的なキャラクターに惹かれるユーザーは多く、SNSにおけるファンアートの投稿は日々精力的に行われています。二次創作の盛り上がりに関しては熱のある作品と言えるでしょう。そのため、より個々のキャラクターたちにスポットを当てたコンテンツを増やして欲しい......という気持ちは日々増すばかりです。

現在ゲームでは「リリース100日記念」として、さまざまなキャンペーンや大型アップデートなどが実施中です。ゲームシステムの細部に少しずつ調整という名のメスが入り、配信当初に比べれば確実に遊びやすくなってきました。
本作は年末にハーフアニバーサリーを控えており、そこからどのような盛り上がりを見せてくれるのかはぜひ注目したいところです。丁度その時期にあたる12月と言えば、ベートーヴェンの交響曲第9番、通称“第九”の季節でもあります。
そんな第九の中でも第4楽章「歓喜の歌」は、誰もが耳にする定番のクラシック音楽。本作のファンたちが実際にゲームにおいても歓喜できるような1つの節目になれればと願うばかりです。
¥6,578
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)