10月21日と22日にロンドンで開催された「FINAL FANTASY XIV Fan Festival 2023 in London」。その「開発パネル」コーナーにて、『ファイナルファンタジー XIV(FF14)』最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」に合わせて実施されるグラフィックスアップデートの最新情報が公開されました。
◆ “アウラの目に生気が宿った”、ビジュアルの変化に注目
この「開発パネル」コーナーの紹介内容で、ひときわ話題になっているのが、『FF14』に存在する種族「アウラ族」における瞳の表現の変化について。SNSでは、“アウラの目に生気が宿った”と話題になっています。

開発陣からはアウラの目の虹彩をポリゴンからシェーダーに入れ替える調整もしていると発表があり、自然かつ綺麗に見えるようにしたとのこと。
「アップデートの期待が高まった」「スクリーンショットを撮るのが楽しみ」という声も聞かれる一方、「アウラ族」は角や鱗といった身体の特徴とあわせ、無機質感や生気のない雰囲気を好んでいるユーザーも多いことでしょう。以前と印象が異なるため、現時点での変化を受け入れにくいという声も挙がっています。
◆“次の10年”に向けたグラフィックスアップデート構想
2023年に新生10周年を迎えた『FF14』は、“次の10年”に向けた構想としてグラフィックスアップデートを実施。このたび紹介された「第1次グラフィックスアップデート」は、パッチ7.0「黄金のレガシー」から段階的に実装が予定されています。

アップデートのコンセプトとして、「画面全体の美しさ」「テクスチャや影の解像度」「質感の向上」「今までのイメージを大切にする」の4つを掲げています。今回の経過報告は前回発表時のフィードバックを受け、ハイライトの計算などを見直したグラフィックの調整を実施したとのこと。


グラフィック調整として顔に角質の表現を入れつつも、リアルになりすぎないように調整し、さらにシェーダにサブサーフェス・スキャタリングを導入。現実世界と同じく光が拡散反射する仕組みを疑似的に再現し、肌の透明感ややわらかさが目に見えて増しているのがわかります。
そして複雑な髪型でも髪の毛の流れに沿った自然なハイライトが入るように調整しています。



キャラクター以外では、装備に風景の映りこみが細かく反映されるようになり、複雑な色合いが表現できるようになりました。以前よりアナウンスされていたフィールドの質感も向上。エーテライトがまるで別物になっています。
また、吉田直樹氏が絶賛していたのは霧であり、オールド・シャーレアンを包む白い霧が、海からたちこめるさまが美麗に表現されています。




今回の発表はあくまで経過であり、実装直前までプレイヤーからの意見を聞きながらグラフィックの調整を行うとのことです。今後の「黄金のレガシー」や、グラフィックスアップデートの続報を待ちましょう。
記事内で紹介した事項以外にも「開発パネル」コーナーでは多くの情報が公開されました。詳細は映像をご確認ください。