今年も10月が終わりを迎え、2024年まで残すところ2ヶ月を切りました。
国内スマートフォンゲームの話題といえば『SINoALICE -シノアリス-』『エラーゲームリセット』に続く形で『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG』がサービス終了を発表するという、何とも悲しいニュース続きです。
しかし、注目作『リバース:1999』がついに配信開始を迎えたことなど、何とか嬉しいニュースもありました。話題性という観点では事欠かなかった10月と言えそうですね。
さて、早速今週も注目の話題作を3選ご紹介していくのですが、なんと今回は1つを除き、現時点で2タイトルがほぼ日本上陸決定の兆しを見せているゲームアプリたちです。
正直取り扱うか判断に迷いましたが、少なくともプラットフォーム内ではホットな作品であり、未だ日本でも正式サービスを開始していません。認知度もまだまだでしたので今回は紹介することに決めました。ということで、早速見ていきましょう。
※システム上の関係で簡体字で表記すべき部分もすべて繁体字に置換しています
◆ 『望月 WANGYUE』
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10月30日に颯爽と発表された新作のオープンワールドアクションRPGです。現在「bilibili」「TapTap」などで公開されている動画は、20分近くにも及ぶ実機プレイトレイラーですが、そのインパクトは中々のものです。
街中を自由に駆け抜けオブジェクトを破壊しまくったり、イベント会場らしき場所で戦闘が始まるや否や、一目散に逃げ惑う一般市民たちを気にせず、ド派手な能力アクションバトルを展開したりと、シームレスでいて細部にまでこだわったリアリティの高い体験が目に付きます。
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また、HoYoverseの『ゼンレスゾーンゼロ』や、NetEase Gamesの『PROJECT MUGEN』のように、“大都市”を舞台にしたようなタイトルかと思えば、世界が上下に存在している幻想的なファンタジー要素も備えた本作。
映像をよく見てみると、逆さまになっている世界では現代的な都市が見え、反対にプレイアブルキャラクターの居る地上の世界は大自然が確認できます。どのような手段を用いてこれらの世界を行き来するのか定かではありませんが、オープンワールドらしい移動方法にちょっぴり期待してしまいます。
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さらにトレイラーの中では、路駐の車に勝手に乗り込み、警察らしきNPCから追われた挙げ句、ド派手な交通事故を起こして一目散に逃走する場面や、装備したモンスターの特殊能力を駆使して自販機を空中静止させ、それをロッククライミングの要領で登っていく自由度の高さが確認できます。
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ビジュアル部分は『原神』、できることの幅広さは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、街中で暴れたり会話による交流など、NPC市民が持つインタラクティブ性は『グランド・セフト・オート』のように、まるで人気のAAAタイトルをごちゃ混ぜ......というか、ほとんどいいとこ取りしたようなゲーム性です。
公式サイトではトレイラー映像以外にも、開発チームのブログが公開されており「自由度」に対する強いこだわりが伺えます。また、バトルシステムもアクション性が高めな印象を受けるので、総合的なゲーム体験に期待ができそうです。
ちなみにゲームを開発するShiyueのコーポレートサイトでは、日本、韓国、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、海外マーケティングの経験者向けにグローバルパブリッシングのポジションが、2023年4月3日から求人募集として出ていました。
◆ 『光ノ語-LUMINOUS(光隙解語)』
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9月20日に中国でサービス開始(※)を迎えたストラテジーRPG『光隙解語』。日本国内では既に『光ノ語-LUMINOUS(ヒカルミ)』という名称で公式X(旧Twitter)が稼働中です。残念ながら現在は7月27日に投稿されたカレンダー画像を最後に動きを見せてはいません。
※ 厳密には期限を設けない課金可能なオープンベータテストという立ち位置
一方の本国では、人気作品『Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボイベントなどが開催され、かなり盛り上がっていたようです。
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本作は「Live2D」でグリグリと動き回る美少女キャラクターや、リアルタイムの攻防戦が楽しめる戦略性の高いRPGとされています。中でも訴求されているポイントとしては、ゲームを彩る楽曲の数々です。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」「Fate/Apocrypha」「マッシュル-MASHLE-」など、人気アニメ作品の楽曲を多数手掛けてきた作曲家・横山克氏が、ゲームの世界観に合う美しい楽曲を提供しています。
作品が持つ世界観や独自の雰囲気などについては、公式YouTubeチャンネルがあるようなので、そちらからPVを参照してみるのが早そうです。横山氏のインタビュー動画まであるので、気になる方はチェックしてみましょう。
◆ 『アッシュエコーズ-白荊回廊-(白荊迴廊)』
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「東京ゲームショウ2023」でも専用ブースが設けられて話題になったタイトルです。本国では『白荊迴廊』の名称ですが、日本展開されるにあたり、特に大きな名称変更はありません。
本作は、さまざまな異世界と繋がる巨大な回廊が出現した近未来科学都市を舞台に、個性豊かなキャラクターたちと危機乗り越える多次元リアルタイムバトルRPG。「Unreal Engine」を用いて制作されており、グラフィック表現には相当な自信があるようです。
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本国におけるゲーム情報の初出しは2021年7月24日と2年以上も前になります。今日まで度重なるテストプレイとユーザーフィードバックを受けて、現時点ではbilibili内におけるユーザースコアも「9.3」の高評価です。
とはいえ、実際にサービスが開始すると、人気作のスコアは大体“7~8”の範囲内で落ち着きますので、これからが本当の勝負と言ったところでしょう。なお、2023年10月31日には本国においてもiOS版の事前登録が開始されており、年内に本国版のサービスが開始されると予想しています。
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『アッシュエコーズ-白荊回廊-』は現在、日本版の公式Xと公式サイトが既に登場しています。
東京ゲームショウ2023の投稿から音沙汰ありませんが、突然動き出す可能性も十分考えられるので、ゲームが気になるという方は、忘れずにフォローしておきましょう。