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ソニー・インタラクティブエンタテインメントが提供しているサブスクリプションサービス「PlayStation Plus(以下、PS Plus)」。プランは3種類あり、最上位の「プレミアム」ではゲームカタログに登録されている数百本のゲームをダウンロードして遊べるほか、懐かしいレトロなゲームが遊べる「クラシックスカタログ」など様々な作品を楽しむことができます。
また、PSには対応したゲーム中にある条件を達成すると「トロフィー」が獲得できるシステムがあります。獲得条件はストーリーをクリアしたり、アイテムを全種類集めたり、敵を倒したりなど様々。その難易度によって「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」という4種類のグレードに分かれており、これらの取得状況は、PS4/PS5のトロフィー画面やスマホ向けアプリ「PSApp」で確認することができます。
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このトロフィーをコンプリートする行為、いわゆる“トロコン”には不思議と惹きつけられる魅力があるもの。筆者もその一人です。
本稿では、ゲームを楽しみつつ緩くトロフィーを集めることにハマっている筆者が、今年2023年に「PS Plus」カタログ作品内にあるゲームをプレイして、トロコンしたものや挫折したタイトルを紹介します。
◆『CONTROL』
『CONTROL』は、超能力を駆使して戦う三人称視点のアクションアドベンチャーゲーム。異世界の脅威に侵略されたニューヨークの機密機関を舞台に、エージェントとして潜入した主人公「ジェシー・フェイデン」が、自らの過去を解明すべく超能力を駆使して様々に変化する予測不能な世界に挑みます。
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本作の魅力は超能力を駆使しての戦闘!そこらにあるオブジェクトはもちろん、敵を飛ばしての攻撃や、空中浮遊しながらの銃撃、敵を洗脳しての同士討ちなど状況に応じて様々な方法がとれるのが面白く、そのビジュアルもクール。また、SF的な独特の世界観と演出によりストーリーの完結まで楽しむことができました。
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本作のトロフィーはプラチナまでは、ストーリーとサイドミッションをこなすことで、そのほとんどが取得可能。トロコンにありがちな収集要素やキル数条件は余裕があるのであっさりと取得できました。
一方、DLCは全ての収集物取得や、特定の敵を特定の方法で倒すといった手間となるものが多くなり、プラチナで満足して辞めました。
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◆『ドラゴンボール Z KAKAROT』
本作は、美麗なグラフィックと圧倒的なボリュームで「ドラゴンボールZ」の物語をまるごと楽しめるアクションRPG。ストーリーは、天下一武道会でのピッコロとの激闘から5年後となる「サイヤ人編」から「魔人ブウ編」まで。孫悟空はもちろん、ストーリーの進行に応じて孫悟飯やベジータなど、多数のキャラクターを操作できます。
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戦闘は、原作を忠実に再現した大迫力の肉弾戦や気弾攻撃、必殺技を駆使するハイスピードバトル。サポートキャラを2人参加させることができ、例えばクリリンがいれば“太陽拳”などが使用できます。
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トロフィーは、ストーリーを完結させるとほとんど取得可能。収集要素やサブクエスト、修行といったものやドラゴンボールを集めて「神龍」を〇回以上呼び出すといった条件もありました。クリア後でもこれらの要素は進められますが、報酬やレベル上げも兼ねて本編進行中にコツコツやると作業感がなくなります。
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原作を忠実に再現した世界観とストーリー、名シーンの数々などを楽しみながらトロコンできるのでオススメです。
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◆『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』
美しき探検家「ララ・クロフト」が世界中の秘められた遺跡を冒険する、アクションアドベンチャーの金字塔『トゥームレイダー』シリーズより、2018年に発売された『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』をピックアップ。
古代マヤ遺跡を舞台に、人類の未来を操ろうとたくらむ組織「トリニティ」による“終末”から世界を救います。自由度の高いアクションや遺跡探索などすべてが最大スケールで描かれる、シリーズの集大成と呼べるタイトルです。
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筆者個人の感想として、ストーリーやキャラクターの性格や行動は首を傾げるところがあったものの、探索やアクション、謎解きの面白さでグイグイと進めることができました。
トロフィー獲得条件についても、アクションや収集など適度な難易度でやりごたえを感じました。収集は手間がかかりますが、クリア後でも回収でき、取得したものは記録されていくので無駄が少なく、項目が埋まっていくたびに達成感を感じます。
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なお難易度「ベリーハード」でのクリアが必要なトロフィーがあり、ゲームオーバーになるとセーブポイントに戻されるので大変でした。但し、“強くてニューゲーム”が可能なのでノーマルでクリア後、強化した状態でも挑めます。
これにより戦闘面はかなり楽になり、緊張感は残しつつも良いバランスになりました。プラチナを取得した時の達成感はひとしおです。
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◆『お姉チャンバラORIGIN』
本作は、PS2から始まった剣戟アクションゲーム「お姉チャンバラ」シリーズの原点である『THE お姉チャンバラ』と『THE お姉チャンバラ2』にあたるエピソードを、PS4のフルHD映像化したもの。テンガロンハットに水着、日本刀を携えた主人公の「彩」と妹の「咲」が、互いに憎み殺しあう異母姉妹を描いた物語に新たな解釈を加えています。
ゲームシステムは、ハイスピードなスタイリッシュアクション。屍霊たちをバッサバッサと斬り刻んでいく爽快感とグロテスク描写が特徴です。
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トロフィーの難易度はアクションゲームながら比較的簡単で、プラチナまでコンプリートできました。ボス級の敵を連続して“ノーダメージ”でクリアするという一見難しそうなものがありましたが、「恍惚の指輪」という装備と消費アイテムの使用により必殺技が連発できるので、あっさりクリアできます。
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また、とあるトロフィー獲得のために「アイテムを全部購入する」という条件があり、お金稼ぎが必要になりますが、PS Plusのサービスのひとつ「セーブデータのオンライン預かり機能」を利用すればかなりの時間短縮となります。
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◆『レジェンダリー フィッシング』
本作はひたすら釣りをするゲーム。複雑な操作はなく、動画やアニメを観ながらでも楽しむことができます。
季節や釣るポイントなど様々な要素がありトロコンするためにはゲーム内に登場する魚全種類を釣る必要があります。とはいえたくさん魚を釣ることでレベルが上がり、性能の高い釣り具を入手できるので、それらを活用すれば難易度の高い魚も簡単に釣ることが可能。
筆者はアクションゲームなどで疲れた合間にコツコツとやって、トロコンしました。
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◆『ピポサルアカデミ~ア2 -あいあいサルゲ~ジャンケンバトル!-』
本作は『サルゲッチュ』シリーズの「ピポサル」たちが登場する、じゃんけん方式のカードゲームと様々なミニゲームが組み合わさったタイトル。2006年にPSP用ソフトとして発売されたものにアップレンダリング、早戻し、クイックセーブ、カスタムビデオフィルタなどの機能が追加されています。
そのトロフィー獲得条件は、基本的にカードバトルとミニゲームをやるだけ。“巻き戻し”機能によりストレスなくトロコンできます。先ほどの『レジェンダリー フィッシング』同様、合間にコツコツとプレイしました。
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◆『無双』シリーズ
お手軽アクションと爽快感で、定期的に遊びたくなる『無双』シリーズ。今年は『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』『真・三國無双8』の2作をプレイしました。戦闘はもちろん、ストーリーもそれぞれ安定した面白さ。物語の終わりまではしっかり楽しみました。
一方で、トロフィーに関しては、すべての敵を倒す、すべての装備品を手に入れるなど、作業を要求するものが多く、単調で時間が掛かるためトロコンは挫折しました。
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ゲームにはいろいろな楽しみ方があります。例えば、RPGであれば最強のデータを作成したり、アクションゲームだと装備を縛って戦闘を楽しんだりと、人それぞれ。そのひとつとして、トロコンはゲームを一定程度遊び尽くした証だと思っています。
筆者がトロコンする理由は、プラチナを取得した達成感やトロフィー一覧を眺めた時に100%となっている満足感を得たいため。さらに各ゲームの詳細を見ることで、取得した際のスクリーンショットや獲得条件で作品の思い出を振り返りやすいのも良い点です。
一方で、時間は有限。時には最新作や他のハードから出ているゲームを遊びたいという気持ちも当然あります。そんな時は、めんどくさい収集や楽しめそうにない作業要素のあるトロフィーは諦める、という緩い感覚でトロコンを目指しています。
PSPlusであれば、カタログ内の作品を気軽に楽しむことができます。トロフィーコンプまでしなくても、これまでやったゲームの思い出を記録してくれるので、皆さんも緩~くトロフィーを集めてみてはどうでしょうか?
¥66,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)