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※本記事は、2020年5月6日に公開した内容を再構成しています。また『FINAL FANTASY VII REMAKE(以下、FF7 リメイク)』のネタバレが含まれています。
※本記事は、2020年5月6日に公開した内容を再構成しています。また『FINAL FANTASY VII REMAKE(以下、FF7 リメイク)』のネタバレが含まれています。
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2月29日の発売が迫る『FINAL FANTASY VII REBIRTH(以下、FF7 リバース』。1997年1月に発売された『ファイナルファンタジー7』を原作とし、3部作構成で蘇らせるリメイクシリーズの2作目として大きな注目を集めています。
このリメイクシリーズでは主人公たちはもちろん、それ以外の人物も丁寧に描かれており、原作にはなかった知られざる一面を垣間見ることができるのも嬉しいところ。
そこで今回は『FF7 リバース』プレイ前に読みたい『FF7 リメイク』特集として、主人公たちと対立する「タークス」のメンバーたちと、神羅カンパニーの副社長である「ルーファウス」にフォーカス。20年経っても色褪せないどころかますますかっこよく生まれ変わった、働く男たちの姿を見ていきたいと思います。
飄々とした態度で振る舞う「レノ」
「タークス」は神羅カンパニー所属の特殊工作部隊。諜報、暗殺、誘拐など会社の黒い仕事を担当する部署です。そのメンバーで最も特徴的な見た目をしているのが「レノ」。タークスと聞いて真っ先に彼を連想するという人も多いのではないでしょうか。
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派手な髪型におしゃれなゴーグル、そして胸元を大きく開けた着こなし。初登場時から軽い調子で話しかけてきます。語尾に「〇〇だぞ、と」を付ける独特の話し方は当時の少年少女に多大な影響を与えました。オリジナル版発売当時小中学生だった人ならば、身の回りに1人はレノの真似をしている人がいたのではないでしょうか。
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扉の向こうのレノの言葉が聞けます。こんなメタ的な会話も入れてくるのが彼の特徴。
常に飄々とした態度を崩さず、余裕のあるところを見せてくるレノ。「どんな仕事でも楽しむのがプロフェッショナルだぞ、と」というセリフもある通り、真面目に見えないけれどもちゃんと仕事をしているというギャップが素敵なキャラクターです。
なおレノのキャラクターボイスを担当したのは、声優の藤原啓治さんです。藤原さんは2020年4月に亡くなっていますが、今回の『FFVII リバース』ではこれまでに録音した声で構成できるように調整を行なったとのこと。今後予定されている第3作目では、レノの登場シーンが増えるため、代替わりが示唆されています。
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寡黙に淡々と仕事をこなす「ルード」
レノの相棒としてタークスで活動しているのが「ルード」。レノと対照的に、ビシッと正装を決めた男です。胸元まできっちりネクタイを締め、シャツと同じ色のポケットチーフを身に着け、髭はきれいに整えられ、頭は美しいスキンヘッド。まさに紳士の出で立ちです。
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見た目が紳士然としているだけでなく、立ち振る舞いも美しいもの。表情を全く変えず、口数少なく話す様は、武骨で実直な仕事人といったところ。オリジナル版でもその雰囲気は漂っていましたが、今回のリメイクで表情や挙動がより克明に描かれたことで彼のパーソナリティが際立ったように感じました。
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ちなみに感情の無い男のように見えて、小鳥と戯れるような一面も。実は心優しいところもある、人間味のある男なのです。そんなギャップも、このルードという男の魅力の一つ。
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人間より動物に愛情を注ぐタイプなのかもしれません。
七番街支柱の戦いで垣間見える男の生き様
非常に対象的なこの2人の最大の見せ場は、チャプター12。七番街のプレートを支える柱での戦いです。
このリメイクでは、戦闘や各種イベントの演出がグレードアップされていますが、中でもこの七番街支柱の戦いは必見。オリジナル版では頂上での戦いも割とあっさりしたものでしたが、リメイク版ではまさに死闘と呼ぶにふさわしい展開になっています。柱の途中にいる各アバランチメンバーとの会話もグっと来る演出になっており、頂上での戦いを盛り上げてくれます。
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2人の連携技なども見ものです。
この戦いの前に交わされるレノとルードの会話の中に、作戦に納得していないという描写が。いくら会社の方針とは言え、多くの無関係の人々の命を奪うことには彼らも抵抗があるようです。しかしいざ作戦が始まると彼らは不満も愚痴も述べることなく自分たちの仕事に集中します。クラウド達を前にしても、油断もなければ妥協も一切ありません。
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前述の「どんな仕事でも楽しむ」という彼の言葉が、より深みを持って聞こえます。
彼らタークスのメンバーも、あくまで企業に雇われた社員の一人にすぎません。納得いかなくてもやるしかないというサラリーマンの悲哀を感じると同時に、やるとなったらとことんやり抜くプロ意識の高さを感じました。
また2人がただの同僚ではなく、少し高いレベルの信頼関係と友情で結ばれていることも描かれています。顕著なのはルードの乗ったヘリをクラウド達が墜落させた場面。落ちたルードのサングラスを拾うレノは怒りと悲しみとが複雑に入り混じった表情を見せます。
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普段のお気楽な調子からは想像もつかない顔つきです。
その直後、ルードが生きていたことが分かるとレノも一気に普段の調子に。同時にルードも、微笑みをたたえた顔でレノに語りかけます。表情の変化だけで2人の関係性、信頼関係がはっきり見えてくるというこの場面は、巧みであると言わざるを得ません。CG技術の進化が最も効果的に働いていると言っても過言では無いでしょう。
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普段ポーカーフェイスなルードも、レノにだけは心を許していることがわかります。
倒れゆく仲間との別れ、男2人の絆、そして2つの組織の命をかけたぶつかり合いが描かれるチャプター12は、本作で最も盛り上がる場面の一つ。筆者にとっては間違いなく本作屈指のベストチャプターです。
恐怖政治を画策する 若き副社長「ルーファウス」
本作のクライマックス付近、チャプター17で満を持して登場したのが神羅カンパニーの副社長「ルーファウス」。他のキャラクターに引けを取らない抜群のイケメンぶりで、以前から人気の高いキャラクターの一人です。
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でっぷりとした体型の「プレジデント神羅」の息子とは思えない、長身痩躯の青年。美しい白いスーツを身に着け、青い獣を連れてヘリから颯爽と登場する場面は強い印象を残します。特に目を引くのは、何のためについているかわからないスーツの先のひらひらした部分。ミッドガルの上流階級のファッションということでしょうか。
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ゲームの中でみると強烈にかっこよく見えるんですよね。
神羅の副社長といってもぼんぼんのお坊ちゃまではありません。戦闘能力もかなりのもの。銃を手に、青い獣と共々にクラウドに迫ります。恐ろしいスピードに、正確な銃の腕前、獣とのコンビニネーションに圧倒されることでしょう。筆者も作中最も苦戦したボスでした。
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服装といい、ペットのネーミングセンスといい、本当に尖った副社長です。
戦闘の際もコインを銃で撃ち抜いてレールガンのように放ったり、銃の反動で高速移動をするなど思春期の少年の心をくすぐるようなものばかり。年甲斐もなく興奮してしまいました。筆者はあまりにも素早く強い彼らに太刀打ち出来ず、離れたところからファイアをせこせこぶつけて倒すことに成功しました。
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あんまりかっこいいので見とれているうちに撃たれてしまいます。
見た目良し、戦っても良しのこの副社長は、父であるプレジデント神羅の死によって、二代目社長に就任します。彼の政策は「恐怖による支配」。これまでの社長がハイデッカーなどの各部署の統括部長と共に会社を動かしてきたのに対し、ルーファウスはタークスのメンバーをそばに置き、この会社の暗部の力を借りて計画を推し進めようとします。
プレジデント神羅の経営化では鉄砲玉のような立ち位置だったタークスは、ルーファウスの元で会社の最重要ポジションとなります。続編では、ルーファウス社長とタークスによる新たな神羅カンパニーの統治を見ることができることでしょう。
レノとルード、そして二代目社長のルーファウスに注目しました。この他にもボスの「ツォン」がいますが、彼の真意などは続編で徐々に明らかになることでしょう。
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またタークス紅一点のイリーナは根強いファンも多いはず。『FF7 リバース』のファイナルトレイラーでもしっかりその姿が映っており、その活躍に期待大です。