ファンの間では「伝説のゲーセン」や「ゲーマーの聖地」などの名で知られるゲームセンター「ゲーセンミカド」が、5月1日(水)より50円玉の利用を廃止すると発表。その理由や廃止後のプレイ料金が生放送で説明されました。
◆一部作品は“2プレイ100円”で提供
ゲーセンミカドは、高田馬場や池袋などに店舗を持つゲームセンター。特にレトロゲームに力を入れており、店内には1980年~1990年代のアーケード筐体がずらり。その中には“1プレイ50円”という昔ながらの金額で提供している作品もありました。
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50円玉の廃止後、1プレイ50円だった筐体は一部が1プレイ100円、もう一部が2プレイ100円での提供となります。
また、料金関連では高田馬場店において、平日の大会参加費が500円から300円に値下げ(※ただし通信費のかかるタイトルは500円のまま)。元々はコロナ禍の影響から高く設定していたもので、落ち着いてきた昨今を考え、この機会に値下げするとのことです。
◆50円玉廃止の最たる理由は、新紙幣発行に伴う両替機の交換
50円玉廃止の理由は大きく分けて次の5点です。
両替手数料
硬貨整理手数料
電気代の値上げ
7月より新紙幣発行のため両替機交換
ゲーム機の修理、維持費の高騰
2種の硬貨(50円/100円)を扱うことにより、両替手数料や硬貨整理手数料で無視できない費用が発生するとのこと。ゲーセン業界でよく問題視される電気代の値上げですが、これは東京の電気代がそもそも高いため、あまり上がっていない印象だったそうです(それでも月々10~20万円は上がったそう)。
そして最大の理由が、新紙幣発行に伴う両替機の交換。50円玉を排出する両替機はもう新紙幣に対応しておらず、50円玉を使える状態で新紙幣に対応しようとすると、それなりにコストが跳ね上がるそう。
ゲーセンミカドでは全店舗で8台程の両替機があり、全部新しいものに切り替えるだけでも約800万円かかるとのこと。新紙幣に対する金種統一が一番の要因だといいます。
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ゲーム機の修理や維持費の高騰については、円安に物価高など様々な要因が関与。昔は「壊れたら修理するより買い直した方が早い」で済んでいたものの、今は基盤自体がプレミア化。前述した1PLAY100円となるゲームも、こういった修理や維持の難しいものが該当します。
この他にも、外国人のお客さんが100円と50円の違いが分からず、50円の台に100円を入れてしまうなどのトラブルもあったといいます。
ゲーセンミカドでの50円玉廃止は2024年5月1日(水)からです。また、4月27日、28日の土日には「さようなら50円玉祭」なるイベントを開催予定。詳細は配信内よりご確認ください。
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