オープンワールド着せ替えアドベンチャー『インフィニティニキ』を体験。探索・収集・アクション要素は気軽に楽しめるソリッドな仕上がり【先行プレイレポート】

『インフィニティニキ』はオープンワールドで楽しめる着せ替えアドベンチャー。子ども向け、女性向けのイメージも覆し、楽しめる要素が盛りだくさん。

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オープンワールド着せ替えアドベンチャー『インフィニティニキ』を体験。探索・収集・アクション要素は気軽に楽しめるソリッドな仕上がり【先行プレイレポート】
オープンワールド着せ替えアドベンチャー『インフィニティニキ』を体験。探索・収集・アクション要素は気軽に楽しめるソリッドな仕上がり【先行プレイレポート】 全 14 枚 拡大写真

かつて、オープンワールドゲームといえば「洋ゲー」のイメージ、しかもハードコアゲーマー好みのAAAタイトルの専売特許とも言えるジャンルでした。しかし『原神』などのヒットもあってか、いまでは様々なジャンルかつ親しみ易い世界観のオープンワールドゲームたちが遊ばれています。

今回紹介する『インフィニティニキ』は『ミラクルニキ』『シャイニングニキ』に続く『ニキ』シリーズの新作。「オープンワールド着せ替えアドベンチャー」という耳馴染みのないジャンル名を謳う本作は、2024年5月に一般ユーザーと一部メディア向けに「オフライン試遊会」を実施していました。ということで、ここからはそんな『インフィニティニキ』の「オフライン試遊会」で遊ぶことができたリリース前バージョンのプレイレポートをお届けします。

筆者はオープンワールドゲームをよく遊ぶプレイヤーではあるのですが、『ニキ』シリーズにはあまり明るくありませんでした。『ニキ』シリーズには子ども向け、あるいは女性らしいとされる趣味を持った人向けといったイメージがあり、自分の好みのジャンルではなかったというのが正直なところです。

今回触ってみて驚いたのが、まず本作が「オープンワールドゲームとして過不足なく仕上がっている」ということ。浮遊などのよくある移動ギミックに加えて、自転車というビークルも登場しますし、マップには細かく達成目標のようなものが散らばっていてプレイヤーを退屈させません。

「素材を収集する」というような要素もあり、オープンワールドゲームを触ったことがあるプレイヤーであれば、まず間違いなくすぐに慣れることができるでしょう。戦闘もありますが高難度ではなく、全体としては非常にリラックスしたトーンです。

「細かい達成目標」については3Dの『マリオ』シリーズにおけるパワースター集めのようなものを連想してもらえると飲み込みやすいかと思います。「制限時間内に既定のルートを移動し、コインのようなものを集める」といった目標をクリアしたり、ちょっとしたアクションステージを攻略することで、衣服のレシピを開放する元になる「イマジンスター」を獲得できます。

そして本作の魅力はなんといっても『ニキ』シリーズらしさが溢れる、多種多様に揃えられた衣装です。もちろん見た目にかわいいというのもありますが、特殊な行動が可能になるものも確認できました。

衣装を開放していくことでそれまで収集不可能だったアイテムが収集可能になったり、あるいは到達できなかった場所に到達することができるようになったりもします。ゲームのストーリー自体も「強いパワーを持った衣装を集める」ということが目的の一つになっています。

釣りのための衣装を作ればアクティビティとして釣りができるようになりますし、釣りでしか収集することのできない素材を集められるようになります。また、移動の根幹となる「浮遊」なども衣装に依存しているのですが、いちいち着替えずとも、アクションによって自動で対応した衣装に切り替わる仕組みになっています。

そしてもちろん、普段の衣装は組み合わせで着せ替え可能。自分がセレクトしたコーディネートで競い合うようなミッションも存在するので、オープンワールド化したとはいえ『ニキ』シリーズらしさを失っていません。現時点では本作のソーシャル要素がどうなるのかは分かりませんが、いずれ友人とも服装を見せ合うということができるようになれば楽しそうですね。

メインストーリーは基本的には「おつかい」的なミッションを達成していくもの。その中で「イマジンスター」を集めて衣装を開放する必要に迫られるタイミングがあり、そのつど素材などを集めたりしなければなりません。筆者が遊んだのはかなり序盤であるため、進行はかなり親切でしたし、必要な素材はマークできるようになるなど、かゆいところに手が届く機能も見られました。

試遊の後半では「夢倉庫」というエリアで、ちょっとしたダンジョン攻略のようなプレイを体験できました。オープンワールドパートと異なり、ダンジョン内では3Dプラットフォーマー的な操作精度が求められます。敵の攻撃を避けながら小さい足場をジャンプで進んでいくようなパートもあり、やり直し可能とはいえ、そこそこの歯ごたえも感じられました。といっても「とてつもなく高難度」ではなく、『ニキ』シリーズのターゲットに合わせた難しさなので、プラットフォーマー的なゲームプレイが得意でない方でも安心して遊べるでしょう。


試遊会で体験できた『インフィニティニキ』は、総合的に見ると冒頭の通り「かなり手堅く仕上げられたオープンワールドゲーム」という印象です。

戦闘はあくまでサブ的なギミックで、ちょっとした目標を達成していくゲームプレイはかなりリラックスして遊べます。個人的には、Steamで配信されている『Islands of Insight』をやや思い出すプレイフィールでした。戦闘主導でなく、小規模な達成目標をクリアしていく方式のリラックスしたオープンワールドが好きな方なら、性別や年齢にかかわらず楽しめるおすすめの作品となりそうです。

『インフィニティニキ』は、PlayStation 5/PC(Windows)/iOS/Android向けに配信予定です。


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《文章書く彦》

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