■あの名作もリメイク! 復活枠の発表も要注目
完全新作の発表だけでなく、リメイクや現行機向けのリリースなどの情報も相次ぎました。その中では、シリーズでも屈指の作品を3Dでフルリメイクする『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(2024年10月24日発売)が、特に注目を集めています。
『サガ』シリーズがスーパーファミコンに活躍の場を移し、『ロマンシング サ・ガ』シリーズが1992年に幕開けしました。今回発表されたリメイク版の原作にあたる『ロマンシング サ・ガ2』は、1作目で導入されたフリーシナリオ制を受け継ぎつつ、時代の経過に合わせて主人公の「皇帝」が代々入れ替わっていくという、ユニークなシステムを採用。皇位の継承と共に、壮大な歴史を紡ぐ物語を描きました。
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この『ロマンシング サ・ガ2』はシリーズファンの間でも評価が高く、今回のリメイク版を喜ぶ声がSNSなどに広がりました。『ロマンシング サ・ガ2』はオリジナル版以外では、アプリ版とリマスター版しかなく、今回が初のフルリメイクとなります。
こちらもスパイク・チュンソフトからの復活枠となりますが、PS2向けに発売されたシリーズ3作目『かまいたちの夜×3(トリプル)』も現行機向けにリリースされます。
シリーズ1作目がスーパーファミコン向けに登場したのは、1994年11月。もうじき30周年を迎えますが、その記念すべきアニバーサリーに先駆け、現行機版の『かまいたちの夜×3(トリプル)』が2024年9月19日に発売されます。
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本作には、ゲーム内のテキストをドット風の文字に切り替える機能や、ゲーム内のBGM(全74曲)を試聴できるサウンドプレイヤーなどが追加実装されるほか、シリーズ1作目と2作目のメインストーリーも収録。シリーズ未経験のプレイヤーも、本作だけでシリーズ全体を楽しむことが可能です。
今回発表された『ドンキーコング リターンズ HD』(2025年1月16日発売)も、見逃がせない作品のひとつです。
元々は、『スーパードンキーコング』シリーズの流れを汲む『ドンキーコング リターンズ』が2010年にWiiソフトとして登場。その3年後となる2013年に、立体視対応した『ドンキーコング リターンズ 3D』が3DS向けにリリースされました。
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こうして『リターンズ』は2度の展開を遂げましたが、今回の発表で3度目の『リターンズ』が発売決定。復活枠の常連、といった趣きすら感じさせます。これだけ何度も登場するのは、根強い人気を持つ証といえるでしょう。
3DS版で追加されたコースも収録され、Joy-Conのおすそ分けで「ドンキーコング」と「ディディーコング」を操作する2人プレイも可能。スイッチで蘇る名作の登場に、どうぞご期待ください。
最後にピックアップする復活枠は、カプコンの人気ADV『逆転裁判』シリーズから生まれたスピンオフ作品となる、『逆転検事』の1作目と2作目をセットにした『逆転検事1&2 御剣セレクション』です。
『逆転裁判』シリーズは携帯機を中心に活躍しましたが、後年になって現行機への進出が活発になり、『逆転裁判123 成歩堂セレクション』や『逆転裁判456 王泥喜セレクション』、『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』といった形で、現行の据え置き機でのプレイが可能になりました。
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一方『逆転検事』シリーズは、オリジナルのニンテンドーDS版のほか、携帯やスマホ向けの展開に留まり、据え置き機とは縁がないまま時が過ぎます。ですが、『逆転検事1&2 御剣セレクション』の発表でその状況は一変。発売日となる2024年9月6日以降、大画面で『逆転裁判』シリーズを楽しめるようになります。
『逆転検事1&2 御剣セレクション』が発売されれば、『逆転裁判』シリーズのほとんどは現行機で楽しめるようになります。あとは、『レイトン教授VS逆転裁判』が現行機向けに登場すれば言うことなしですが、実現するかどうか将来に期待するばかりです。
なおカプコンは、『エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム』から『マーヴル バーサス カプコン ツー ニューエイジ オブ ヒーローズ』までの6タイトルと、国内初移植の『パニッシャー』をまとめた『マーベル VS カプコン ファイティングコレクション アーケードクラシックス』も発表しており、こちらは2024年内に発売するとのことです。