小島秀夫監督「メタルギア(ステルス)以上に、説明が難しかった」―実際の“太陽の光”を使って遊ぶ名作『ボクらの太陽』21周年を振り返る

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小島秀夫監督「メタルギア(ステルス)以上に、説明が難しかった」―実際の“太陽の光”を使って遊ぶ名作『ボクらの太陽』21周年を振り返る
小島秀夫監督「メタルギア(ステルス)以上に、説明が難しかった」―実際の“太陽の光”を使って遊ぶ名作『ボクらの太陽』21周年を振り返る 全 4 枚 拡大写真

KONAMIのゲームボーイアドバンス用ソフト『ボクらの太陽』が、2003年7月17日に発売されて21周年を迎えます。それにあわせて本作品の監督を務めた小島秀夫氏がXにて、企画段階や発売の当時を振り返るポストを行い、ゲームファンの間で話題となっています。

◆リアルの太陽光を武器にするRPG、『ボクらの太陽』とは

『ボクらの太陽』は、「メタルギア」シリーズや「DEATH STRANDING」シリーズを手がけた、小島秀夫氏の監督・プロデュースによる、ゲームボーイアドバンス用アクションRPG。太陽銃「ガン・デル・ソル」を武器に持つ少年ジャンゴが、世界に太陽を取り戻すために死の都イストラカンで戦いを繰り広げていく物語です。

そんな本作の特徴はなんといっても、カートリッジに「太陽光(紫外線)を検知するセンサーが内蔵されていること」。受けた太陽光の量が多いほど、武器のエネルギー量、敵の動きや数、マップの地形などがプレイヤーにとって有利になるため、自然と屋外に出かけて遊びたくなるという、携帯ゲーム機の利点を最大限に生かした作品となっています。

◆21年前の「当日」は大雨だった。

そんな本作の発売21周年をきっかけに、小島氏が当時を振り返るポストを投稿。「当日は大雨だったのを覚えてる」と、せっかく太陽光を活用するゲームでありながらも、天候に恵まれなかった思い出を披露します。

(後ほど小島氏自身より、中村如哉氏によるイラストであると訂正)

また、本作については「メタルギア(ステルス)以上に、社内外に説明するのが難しかったゲームです。」とも投稿。確かに“現実の太陽光によって主人公が有利になる”というゲーム性は、現代でも類を見ないほど独自性に溢れています。

◆当時を思い返すファンの声

小島氏の当時を振り返るポストに、多くのファンも反応。「“いつも心に太陽を!”という作中のセリフに何度も救われた。」「携帯ゲーム機ならではの“外に出る”という体験を提供してくれて本当に嬉しかった。」「続・ボクらの太陽の早期購入特典の“ガン・デル・ソル ウォーターガン”を今も大切に持ってます。」などのコメントが寄せられています。


『ボクらの太陽』は、2024年7月17日をもって発売21周年。斬新なゲームシステムを生み出した本作は、小島氏やゲームファンのメッセージを受けながら、改めて「陽の光」に照らされています。

©Konami Digital Entertainment


《ゆん》

ゆん

感性を刺激する美しい作品と、今までにない、異形の作品が好きです。 ゲームそれ自体を伝えるのはもちろんのこと、 海外のゲーム作品を通して、現地の文化を日本に伝えることや、 日本のゲーム作品を取り巻く、現場の空気や熱量を、余すところなく伝えることが目標です。 アニメをみたり、歌ったりもしています。

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