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2024年7月19日(金)から東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて『モンスターハンター(以下、モンハン)』20周年を記念した展覧会「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」が開催されています。
本展覧会では、ナンバリングタイトルを振り返ることができる「アニバーサリーシアター」やモンスターを間近で観察することができる「モンスター図鑑 AR体験」など、これまでの『モンハン』を存分に味わえるユニークな展示品が用意。また、大狩猟展を記念したグッズの販売やコラボカフェ「大狩猟CAFE」もオープンしています。
今回は、そんな「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」の開催を記念した記者発表会と先行自由内覧会に参加。モンハン20周年の歴史が詰まった本イベントを直接体験してきたので、本記事では現地の様子をそのままお届けします。
◆「フルフルはグッズ化しやすい」辻本氏が語る奇怪竜・フルフルの良さ
展覧会に到着すると、始めに記念記者発表会が開かれました。発表会には、東北新社取締役の江草康二氏、『モンスターハンター』シリーズプロデューサーの辻本良三氏、お笑い芸人のさや香(新山士彦さん、石井誠一さん)が参加。登壇者の挨拶が終わると、辻本良三氏とさや香のトークセッションが始まりました。
さや香の石井さんは初代『モンハン』からプレイしている大ファンで、「もう20周年なんですね。モンハンとともに育ってきました。」とモンハン愛を語り、長年使っているメールアドレスはババコンガであることをカミングアウトしました。
新山さんは、「もちろんプレイしたことはありますが、今日はライトユーザーの代表として参加しました」とコメント。辻本良三氏とは同じ大阪出身ということもあり、阪神タイガースの話で仲良くなったと明かしました。モンハンについては「正直に話すと明日からやろうと思っていました。」と語り、すかさず石井さんが「そんなたまたまあるかな…」とつっこみ、場を和ませていました。
続いて、「今までのモンハンを振り返る」というトークテーマでは、石井さんが印象に残ったモンスターとしてフルフルを紹介。恐ろしい見た目からは、想像することのできない可愛い防具にギャップを感じたからとのことです。
この発言に対して辻本氏は、「僕もフルフルは好きですが、デザイン的にも人気があってグッズ化しやすいモンスターという印象があります。(笑)」とプロデューサーとしてのリアルな印象を明かしました。
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◆さや香がモンスターをAR体験―「そんなところおったら足で踏み潰されるで!」
次のセッションでは、「大狩猟展」のメインコンテンツとも言える「モンスター図鑑 AR体験」をさや香の石井さんが体験しました。「モンスター図鑑 AR体験」では、VRヘッドセット「Meta Quest」を使用してモンスターを間近で観察します。
気になる体験可能なモンスターは、リオレウス、ジンオウガ、マガイマガドといった歴代ナンバリングタイトルに登場した16種類のモンスター。パッケージを飾ったその場にいるかのように体験できるコーナーとなっています。
そんな迫力満点のAR体験に石井さんも大声を上げながら、興奮状態に。「そんなところおったら足で踏み潰されるで!」と言いながら、自分の世界に没頭していました。筆者も直接体験してきたので、AR体験の詳しい様子は下記をご覧ください。
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◆「甲射種 カタパルタス」と「ベースボールタイガー」
本発表会の最後では、さや香の2人が考えたオリジナルモンスターを発表しました。石井さんの考えたモンスターは、「甲射種 カタパルタス」。
大型甲虫モンスター「ゲネル・セルタス」を彷彿とさせるモンスターで、尻尾についているエサで小型モンスターを捕らえることができる特徴を持っています。そして、捕らえたモンスターはパチンコ玉のように発射させ、ハンターや他のモンスターを攻撃するとのことです。
このオリジナルモンスターに辻本氏は「発想がすごく面白いです!本当によく考えられている!」と絶賛しました。
対して、新山さんが発表したモンスターは「ベースボールタイガー」。年によって強さが変わり、背番号も種によって決まっている特徴も持っています。発表が終わり、どちらの方が良かったのか辻本氏に質問が来ると、石井さんのモンスターと即答。新山さんには、「このモンスターを大きく書いた勇気は認めます」と笑いながら評価しました。
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◆モンスターが目の前に!ハンターの凄さがわかるAR体験
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記者発表会が終わり、待望の「大狩猟展」先行内覧会へ。入口には2匹のアイルーが出迎えてくれました。目の輝きやオトモ装備のディテールまで丹精に作られているフィギュアで、早速本物のアイルーに会えた気分に。まだ入口なのにもかかわらず、じっくりと堪能してしまいました。
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「いかんいかん」と頭を振り、足を進めると最初の展示コーナー「アニバーサリーシアター」ゾーンにやってきました。このエリアでは、ナンバリングタイトルの映像が大画面のモニターで映し出され、モンハン20周年の歴史を一挙に振り返ることができます。
初代『モンスターハンター』の懐かしいオープニングムービーや、最新作『モンスターハンターワイルズ』のムービーが公開されていて、20年という長い月日を思い出しながら楽しめるコーナーとなっていました。
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続く2つ目のコーナー「武器プロジェクション」ゾーンでは、自分の好きな武器を目の前に出現させることのできるディスプレイが用意されています。41体のモンスターから作り出される武器をじっくり観察でき、洗練されたデザインの細かい部分を存分に堪能できるコーナーとなっていました。
筆者は大剣使いなので、ミラボレアスの「ブラックミラブレイド」を召喚。かっこいいキラキラとしたエフェクトともに出現する「ブラックミラブレイド」に導きの地ではお世話になったなと思い、その場で合掌しました。
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「武器プロジェクション」ゾーンを抜けた先には、「防具インタラクティブ」ゾーンが広がっていました。ここでは、219種類の防具が鑑賞可能で、ディスプレイで今まで制作した防具を振り返ることができるノスタルジックな空間となっています。
また、2022年に大阪府堺市にて開催された、特別展「モンスターハンター×堺の刃物」での展示以来、関東では初となる、再現太刀「狐刀(ことう)カカルクモナキ」が展示。ゲームの中では簡単に振り回している太刀ですが、実物大をみるとハンターの凄さが実感できます。
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次に待ち受けていたのが、本展覧会のメインコンテンツ「モンスター図鑑AR体験」ゾーンです。参加者は、モンスターが出現するエリアを円になるように囲み、Meta Questを装着したら準備完了。制限時間の6分間にコントローラーを使ってモンスターを選んで鑑賞していきます。
もちろん、この6分間は16種類のメインモンスターを見るもよし、お気に入りのモンスターを存分に堪能するもよし。また、モンスターは時間が経過すると異なるモーションを取るので、すべての行動を見たいと思ったあなたには約20秒間で見ることをオススメします。
筆者は始めに、『モンハン』を代表するモンスター「リオレウス」を鑑賞。映し出されるリオレウスは実物そのもので、こんなに巨大な相手にハンターたちは立ち向かっているのかと思うと、普段操作しているハンターに申し訳ない気持ちになりました。
しかし、心から「まあそんなことはどうでもいい、早く次のモンスターを見せろ」と欲求が襲い、気付けば一番のお気に入りモンスター「ジンオウガ」を出現させていました。
ジンオウガは意外にも、もふもふした帯電毛をしていて、少し可愛い奴だなと思いつつ、正面の顔まで回転させるとキュートな印象など吹き飛び、私は捕食される側なのだと思い知らされました。荒い息遣いに鋭い眼差し、まさに「雷狼竜」の名に相応しい荘厳な姿が目の前にありました。
ひとしきり堪能した後、すでに3分間が経過しており、すべてのモンスターを急いで鑑賞。まさにメインコンテンツというだけあり、パッケージを飾った歴代モンスターを大迫力で体験できました。
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大興奮のARコーナーを抜けると「モンハンヒストリーゾーン」が見えてきます。このコーナーでは20年の歴史を一気に振り返る展示品がずらりと並んでいます。精巧なモンスターのフィギュアから、20年の歩みが描かれたヒストリーウォールなど、じっくり鑑賞できる展示品が詰まったゾーンになっています。
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さらに同ゾーンには新作『モンスターハンターワイルズ』に登場する、ハンターの移動をサポートしてくれる乗用動物「セクレト」の等身大フィギュアが初お披露目されていました。新ハンターの険しい表情やセクレトの装備品を余すこと無く観察できます。
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ヒストリーゾーンを抜けると、「黒龍 ミラボレアス」の造形物が姿を現します。ミラボレアスの展示品は、飛び出して見えるトリックアートの技術が施され、シュレイド城での迫力の狩猟を再現する「黒龍襲来」がテーマに制作されているとのこと。
大きく口を開けた黒竜が今にも襲って来そうな造形で表現されており、普段見ることのできない舌や歯の質感、鱗の模様などが楽しめる展示品となっています。また、フォトスポットとしても最適で、ミラボレアスに食べられているような写真も撮影可能なエリアとなっています。
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ミラボレアスを抜けると最後のエリア「大狩猟展グッズ販売ゾーン」があります。このエリアでは20周年記念グッズが豊富に用意。歴代の受付嬢のアクリルスタンドやモンスターの人形がラインナップされていました。
特に目を惹かれたのはグッズ化しやすいと辻本氏に評価されていたフルフルのTシャツ。中央にフルフルの口が大胆にデザインされたもので、ジッパーを閉めると口を閉めることもできるユニークなTシャツとなっています。
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また、グッズ販売の他にも「大狩猟展コラボカフェ」が出店。リオレウスの炎を再現したアラビアータや冰龍イヴェルカーナの翼をイメージしたかき氷などモンハン満載のメニューが楽しめます。
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「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」は、一人のモンハンファンとして大満足な展覧会でした。『モンハン』の歴史をディスプレイの展示品やAR体験で、五感すべてを使いながら体験でき、1人でも複数人でも楽しめる内容だったと思います。
そして何時間でも過ごせるような数多くのコンテンツや細かく作り込まれているダイナミックな展示品があり、ライトユーザーからヘビーユーザーまで飽きることのない展覧会でした。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。今まで味わうことのなかったモンハンの世界が体験できるかもしれません。
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