「Tango Gameworks」&『Hi-Fi RUSH』復活へ!『PUBG』KRAFTONが事業継承・スタジオ再建、『Hi-Fi RUSH』のIPも継承し今後の拡大狙う

KRAFTONがTango Gameworksを引き継ぎ、スタッフの雇用承継含め『Hi-Fi RUSH』継続へ。

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「Tango Gameworks」&『Hi-Fi RUSH』復活へ!『PUBG』KRAFTONが事業継承・スタジオ再建、『Hi-Fi RUSH』のIPも継承し今後の拡大狙う
「Tango Gameworks」&『Hi-Fi RUSH』復活へ!『PUBG』KRAFTONが事業継承・スタジオ再建、『Hi-Fi RUSH』のIPも継承し今後の拡大狙う 全 3 枚 拡大写真

2024年8月12日、『PUBG』などで知られるKRAFTONは、先日マイクロソフトにより閉鎖された日本のゲームスタジオ「Tango Gameworksの事業と『Hi-Fi RUSH』のIPを継承したうえで同作の新たな展開に向け、同社の再度の法人化と開発人材の再雇用・雇用承継を進めると発表しました。

『バイオハザード』などで知られる三上真司氏の手により2010年に設立された「Tango Gameworks」は『サイコブレイク』シリーズや、東京を舞台にしたオカルトオープンワールドACT『Ghostwire: Tokyo』などで知られ、閉鎖前最後のリリースとなったリズムアクション『Hi-Fi RUSH』は世界中のメディアやゲーマーに高評価を受けました。

『Hi-Fi RUSH』
『Hi-Fi RUSH』

同作に関してはさらなる展開が望まれていましたが、翌年2024年5月にスタジオは突然の閉鎖となり多くのゲーマーに衝撃を与えたのは記憶に新しい読者も多いことでしょう。なお、三上真司氏は2023年にスタジオを離脱、2024年に新たに株式会社カムイを立ち上げています。

今回の発表で、KRAFTONは「この投資が『Hi-Fi RUSH』IPの伝統を引き継ぎながら「Tango Gameworks」の次回作を待っている世界中のファンのための選択であると考えている」とし、今後『Hi-Fi RUSH』のIP拡大に向けた開発及び、新たなプロジェクトに着手する予定だとしています。

弊編集部の取材によれば今回の発表は、『Hi-Fi RUSH』のIPを継承し、一度解散した「Tango Gameworks」のスタッフの再雇用と、KRAFTON子会社としての再スタートを行う意味合いであるとのこと。すでに「Tango Gameworks」のスタッフの中には次の雇用先を見つけたスタッフもおり、解散時に所属していた全員が新「Tango Gameworks」に合流するわけではないようですが、それでも嬉しいゲーマーは多いのではないでしょうか。

マイクロソフトも本件についてコメントを寄せており、「Tango Gameworksの方々がKRAFTONで挑戦し続けることができるように、積極的に支援する」ことを約束するとともに『Hi-Fi RUSH』を含め既存のゲームカタログである『サイコブレイク』、『サイコブレイク 2』、 『Ghostwire: Tokyo』への影響はないとしました。なお、マイクロソフトは『Mechwarrior』シリーズなどで他社に長期のIPライセンスを行う姿勢を以前より示しており、今回継承されていなかったとしても 『Ghostwire: Tokyo』や『サイコブレイク』の続編がそのような形態で実現する可能性を否定するものではありません。

「今回の発表は、KRAFTONのグローバル戦略において重要な日本のゲーム市場への初の大規模な投資となりました。日本だけでなく世界のゲーム市場において、クリエイティブなゲームプレイを発見し、クリエイターを尊重するというKRAFTONの哲学を表す良い例であり、今後も魅力的なゲーム体験を創るクリエイターを見つけるための努力を続けていきます」

そうコメントするKRAFTONの今回の試みが成功するかどうかに注目が集まるとともに、「Tango Gameworks」ならびに『Hi-Fi RUSH』復活という晴天の霹靂のようなニュースに、それ以外のIPの行き先についての注目も含め多くのゲーマーの反応が予想されます。


《Arkblade》

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