“PS5の値上げ発表”が新品や中古販売に与えた影響は? ネット通販と実店舗の「現状」に迫る

価格改定を受け、PS5本体やDualSenseの販売状況はどのような変化を迎えたのか。その実態に迫ります。

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“PS5の値上げ発表”が新品や中古販売に与えた影響は? ネット通販と実店舗の「現状」に迫る
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、PlayStation 5および周辺機器の希望小売価格を改定すると、2024年8月27日に発表しました。

円安を始めとする世界経済の変化に伴い、価格改定による値上げに踏み切る企業はSIEだけに留まらず、ゲーム業界でも各社が苦渋の決断を迫られています。しかし、そうした事情を踏まえた上でも、通常版のPS5本体が13,000円(66,980円から79,980円に)も価格が上がるのは、消費者にとって大きな痛手です。

また、PS5のデジタル・エディションも13,000円(59,980円から72,980円に)の値上げ。DualSense ワイヤレスコントローラーはバリエーションによって異なりますが、9,480円から11,480円、9,980円から11,480円、9,980円から11,980円といった具合に、1,500円~2,000円ほど価格が上がります。

価格改定は2024年9月2日に実施されますが、その影響は早くも広がっている模様です。SIEによる施策で、今現在の流通にどのような変化が訪れているのか。ネット通販や実店舗の一部について、その現状をお伝えします。

なお、ネット通販の状況は8月31日13時時点のもの、各店舗の情報は8月30日に調査した内容に基づいております。また、いずれも価格や在庫を保証するものではありません。

■ネット通販の新品は品切れ続出、中古もかなり厳しい局面

「ヨドバシ.com」より

オンラインを介したネット通販は、場所を選ばず気軽に購入できる強みを持ちます。そのため人気の高い商品に集まる注目も大きくなりやすく、ブームが起こるといち早く売り切れする場合も多々あります。

今回の価格改定もダイレクトに影響を及ぼしており、一例ですがヨドバシカメラやビックカメラのオンラインストアでは、PS5本体(新品)が軒並み売り切れ。「販売休止中」「販売を終了」などの文字が並んでいます。

「amazon」より

大手通販サイトのamazonでも状況はほぼ変わらず、新品の本体は在庫がないか、招待制に切り替わっています。

PS5本体は、発売直後から入手難が長く続きましたが、2023年頃に供給不足が解消され、いつでも買いやすくなりました。しかし、今回の価格改定をきっかけに駆け込みで購入した人が続出し、その結果ネット通販全般で品切れ状態に陥っているものと思われます。原因は異なりますが、PS5本体が買いにくい事態が再び巡ってきました。

amazonのマーケットプレイスでは、今現在も中古のPS5本体を取り扱っている店舗がいくつかありました。しかし、中古のPS5本体(CFI-2000A01)であっても、取引価格は7万円台前半~中盤。改定後の価格と比べると多少安く買えるものの、中古と新品の差を考えると、飛びつきたくなる値段とは言い難いものがあります。

「メルカリ」より

また、マーケットプレイスでの売買は、販売元によって信頼性が大きく変わるため、不慣れな人が手を出すのはお勧めできません。それは、個々人の取引になるフリマアプリも同様で、PS5本体の出品は多いものの、トラブルが発生する可能性も少なからずあります。。

簡単にまとめると、価格改定前にPS5本体をネット通販で購入するのは、かなり厳しい状況です。中古なら手段を問わなければ可能ですが、販売元が信頼できるか下調べも欠かせず、リスクも伴います。今すぐネット通販でPS5本体を買うのは、難しいと言わざるを得ません。

「ヨドバシ.com」より

なお、PS5のコントローラー「DualSense ワイヤレスコントローラー」の販売状況も、PS5本体とほぼ同じです。各通販サイトでは、新品が軒並み売り切れ。DualSenseの中古も珍しく、また価格もかなり高めです。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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