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千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2024」のインフィニティニキブースでは、現在開発中の3Dオープンワールドアドベンチャー『インフィニティニキ』の試遊台が出展されました。本稿では、同日に別会場で行われたメディア向けPC版試遊会の模様をお届けします。
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◆コーデの力を借りて幻想的な世界を大冒険!
『インフィニティニキ』は、中国企業Papergamesによるブランド・Infold Gamesが制作を進めている着せ替えゲーム『ニキ』シリーズの最新作です。
PS5/PC/スマートフォンでリリース予定となっており、公式サイトほかでは事前登録を受け付け中です。登録者数は2024年9月29日現在で2,000万人が見えてきているというから驚きです。
主人公の少女・ニキと相棒のネコ・モモの冒険の舞台は、幻想的なマーベル大陸。ここで“奇想力”という魔法のような力を発揮するコーデを生み出したり身にまとったリできる“スタイリスト”になったニキは、さまざまな国を旅してまわることになります。
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本作は、TGSに合わせてYouTubeで配信された公式の特別番組でさまざまな情報が明かされました。ゲームの概要はそちらに任せ、本稿では“特別番組にもなかった新情報(&特別番組の補足となる情報)”をお届けします。試遊は開発中のバージョンで行いましたので、ここで書かれていることは今後のベータテストやその後の製品版で変更される可能性もあります。ご了承ください。
◆基本無料ながら、コーデアイテムは制作することも可能!
試遊ではメニュー画面を開くことができ、以下のような項目や要素を確認できました。
着せ替え
文字通りにニキのコーデを設定、変更できます。部位は「セットコーデ」、髪形を変更する「ヘア」、トップスとボトムスが一体になった「ドレス」、トップスの上から羽織る「コート」、「トップス」、「ボトムス」、「ソックス」、「シューズ」、「髪飾り」、バッグなどの肩掛け、リュックや羽などの背飾り、指輪、腕飾りからなる「その他の装飾」、手に持たせる「手持ち品」が確認できました。
十分すぎる数ですね! やはり着せ替えを楽しむゲームは、トップスとボトムスを別々に設定できるものが嬉しいです。また、メイクもここから行えるようで「ベース」、「アイブロウ」、「アイラッシュ」、「カラコン」、「リップ」、「肌の色」と、こちらも部位が豊富です。
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共鳴/モール
「共鳴」はいわゆるガチャです。本作は基本無料タイトルですので、衣装の入手手段のひとつは共鳴になると思われます。「モール」はいわゆるショップで、共鳴を行うための有料ゲーム内通貨(俗にいう“石”)などを購入できるようでした。
デザイン図
素材やレシピを元に、新たなコーデを生み出します。上記「共鳴」以外にも入手手段があるのは嬉しいですね!
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コーデ勢力
コーデに関する組織の相関図…のようなものが確認できました。グリーンマスク団、エレガントマイスターなどの組織が「意見の相違がある」、「不仲」というように、現在どのような関係性にあるのかを閲覧できました。メインストーリーに絡むのか、ミッション/サブクエスト的なものに絡むのかは現時点では不明です。続報が気になる!
衣装彩新
コーデアイテムのレベルアップ(ステータス強化)を行います。お気に入りのコーデは長く使いたいですよね!
マーベルクラウンコンテスト
NPCを相手にコーデバトルを行う、いわゆるPvEモードのようです。今回の試遊では、名称を確認できたのみでした。
ビアリーラン
任意の時間までスキップできます。自動横スクロールのジャンプアクションミニゲームもセットになっていましたが、ミニゲームはプレイしなくても大丈夫なようになっていました。
◆遊びやすい難度できらきら・ふわふわを満喫できそう!
マーベル大陸はとにかく美しく、そして広大です。目的もなく気ままに探索するだけでも楽しめそうですが、特別番組でも語られているようにあちこちに点在する「奇想の星」を集めるとニキを強化できます。
フィールドやダンジョンでは、二段ジャンプしたあとゆるやかに落下する「浮遊」、プロペラのように回る花に乗って浮遊よりも長い距離を進める「滑空」などをまじえたジャンプアクションを多用しますが、試遊したかぎりでは理不尽な難しさはなく、遊びやすそうだと感じました。
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一部の場所には強い敵が待ち構えていることもあり、倒すには「浄化」の光を放って一定回数当てる必要があるのでアクション要素が少し強くなります。倒すと“石”を落とすこともあるようでしたので、探索にはさまざまな楽しみや見返りが用意されているようです。
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また、「基本無料」、「スマホでもリリースされる」ことなどからいわゆる“スマホゲ―っぽさ”が感じられるかもしれませんが、いわゆるホーム画面は存在せず、世界の探索・旅はファストトラベルなどを活用して行うとのことでした。こういうところは、買い切りゲームさながらの骨太感がありますね。
スキルを使用すると対応コーデに早着替えするのが華やか!
ニキはゲームの進行に応じてさまざまなスキルを発揮する特殊なセットコーデを手に入れるようになっており、アクションを実行すると対応したコーデへ瞬時に着替えを行います。
これがとても華やかで、探索時はマーベル大陸だけでなくニキにも見とれてしまいました。試遊では、前述した「浮遊」、「滑空」、「浄化」に加えて動物をグルーミングできる「お手入れ」、「虫取り」、「釣り」、「修理」、「演奏」を確認できました。
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特に気になったのが「演奏」で、実行するとニキがドレッシーなコーデでバイオリンを構えます。そして画面下部には音階が表示され、対応するボタンを押すことで自由に演奏できる仕様でした。演奏動画をSNSなどで共有する遊びが流行りそうです。
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「モモカメラ」による撮影は完全に“沼”
「モモカメラ」によるスクリーンショット撮影も大きな楽しみのひとつです。ファインダーの回転、ズームはもちろん、背景をボカせる絞りや写真の雰囲気を大きく変えるフィルターも完備しています。ニキに各種のエモート(しぐさやポーズ)を行わせつつ任意のタイミングで一時停止ができるほか、カメラ目線のオンオフも確認できました。
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さらにユニークだったのが、上下左右好きな方向からニキに照明を当てられることです。つまり、夜の時間帯でも、ニキの姿を際立たせた撮影を行えるということです。これは時間が溶けそう!
地味(?)に物騒なストーリーも楽しそう!
『ニキ』シリーズはこの上なくきらきらしたビジュアルが魅力ですが、同時に「ストーリーは結構重かったり、シリアスだったりする」のも、同じように魅力のひとつです。
試遊開始時点で受託していた「ガタゴト列車」に関するクエストを進めてみると、ニキとモモが乗り込んだ時点で列車が暴走!「まさか、先頭車両を突っ込ませるつもり!?」、「このままだと全員生き埋めになるぞ!」というような緊迫感あふれるやりとりが繰り広げられました。このギャップ、クセになりそうです!
本作は街などにベンチが見られ、近づくと座ることができるほか、そのまま撮影も楽しめます。試遊ではニキに華やかなロングドレスを着せて遊んだのですが、そのコーデのままでベンチに座っても衣装がほとんど破綻しない(ベンチを貫通したりしない)ことに感嘆しました。スタッフの作り込みがすごそうです。
PS5/PC/スマートフォン用の基本無料オープンワールドアドベンチャー『インフィニティニキ』は、公式サイトで事前登録を受け付け中です。
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