開発時にはオールマイトのトゥルーフォーム姿も検討されていた?『オーバーウォッチ 2』×「僕のヒーローアカデミア」コラボをアートディレクターにインタビュー!

10月18日から『オーバーウォッチ 2』で「僕のヒーローアカデミア」コラボが開催。コラボスキンを手掛けるアートディレクター「ディオン・ロジャース氏」にインタビューを実施しました。

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開発時にはオールマイトのトゥルーフォーム姿も検討されていた?『オーバーウォッチ 2』×「僕のヒーローアカデミア」コラボをアートディレクターにインタビュー!
開発時にはオールマイトのトゥルーフォーム姿も検討されていた?『オーバーウォッチ 2』×「僕のヒーローアカデミア」コラボをアートディレクターにインタビュー! 全 7 枚 拡大写真

Blizzard Entertainmentは、10月18日から『オーバーウォッチ 2』で「僕のヒーローアカデミア」(以下、ヒロアカ)コラボを開催しました。

本コラボでは、緑谷出久、麗日お茶子、オールマイト、トガヒミコ、死柄木弔の計5人のスキンが登場。普段は味わえない「個性」をまとった『オーバーウォッチ 2』のキャラクターを体験することができるコラボになっています。

そこで今回は、Blizzard Entertainmentに所属するアートディレクター「ディオン・ロジャース氏」にオンライン合同インタビューを実施。「ヒロアカ」の世界感をどうやって『オーバーウォッチ 2』に再現したのか、など開発に渡るエピソードを取材してきたのでその様子をお伝えします。

(アートディレクター「ディオン・ロジャース」氏)

◆開発陣の「ヒロアカ」愛がコラボを実現

――「僕のヒーローアカデミア」とコラボをすることに至ったきっかけや経緯について教えてください。

ディオン・ロジャース:「僕のヒーローアカデミア」はヒーローというテーマがあるので、『オーバーウォッチ 2』と合わせやすかったです。また、「誰でもヒーローになれる」というポジティブな世界観が特徴なので、「世界はヒーローを求めている」をキャッチコピーとする『オーバーウォッチ 2』と非常にマッチしていると思っています。

我々の開発陣の中にも「ヒロアカ」のファンが数多くいて、皆の「ぜひコラボをしたい!」という思いから実現しました。

――今回の「僕のヒーローアカデミア」だけではなく、「ワンパンマン」や「カウボーイビバップ」といった日本の作品がコラボの候補に上がる理由を教えてください。

ディオン・ロジャース:開発陣には、子どもの頃から慣れ親しんだ作品や最近見た好きなアニメなどのリストが存在します。そのリストからアーティスト側がプレゼンをしてくることもしばしばあり、「僕のヒーローアカデミア」もその一つです。

――5人のコラボキャラクターが『オーバーウォッチ 2』に登場しますが、他に候補になっていたキャラクターはいますか?

ディオン・ロジャース:「僕のヒーローアカデミア」は、かっこよくて楽しいデザインのキャラクターが多いので、発表した5人まで絞り込むのがとても大変でした。個人的には常闇踏陰が好きで実装したかったのですが、開発陣の意向と技術的な問題により残念ながら断念しました。

また、トゥルーフォームのオールマイトについても実装したかったのですが、技術的な不安から断念することになりました。

――今回、選ばれた5人のこだわりポイントを教えてください。

ディオン・ロジャース:緑谷出久は、自分の個性が弱点から長所に変わったバックボーンがトレイサーにどことなく似ていてピッタリだと思いました。

オールマイトは、シルエットでわかりやすく大きめのキャラクターが最適だろう、ということでラインハルトにしました。性格的にも、“正義感”が強く他のみんなを思って動くところもマッチしていると思います。

麗日お茶子は、新しいキャラクター「ジュノ」にしました。コラボが決まったときに、ジュノはまだ開発途中のキャラクターでしたが、性格的にもシルエット的にもベストマッチングなのでお茶子に決定しました。

残り2人のトガヒミコ(キリコ)と死柄木弔(リーパー)は、ヒーロー以外にヴィランも欲しいということで選択しました。キリコはすごく性格の良いキャラクターですが、逆にヴィラン役にしたら面白いと思い起用しています(笑)。

――特にお気に入りのキャラクターはいますか?個人的にはトガヒミコの制服姿がグッときました。

ディオン・ロジャース:私は個人的にオールマイトが推しなので気に入っています。ヒロアカの序盤でオールマイトがすべて解決するところやデクの先生役になる一面も好きなので。ヒーローの先生というコンセプトが本当に素晴らしく、「現実でも実在すれば…」と考えてしまいます(笑)。

――今回の「僕のヒーローアカデミア」コラボを開催、週刊少年ジャンプとやり取りはされましたか?

ディオン・ロジャース:週刊少年ジャンプの編集部と何度も意見を交換しました。特にラインハルトについてはよく話し合いを行い、顔の細かい部分まで打ち合わせを繰り返しました。

他にもトレイサーだとわかるように、デクの3Dモデリングを調整することが大変でした。しかし、こうした経験もとても貴重な体験で楽しかったと感じています。

――最後に日本の『オーバーウォッチ 2』ファンへメッセージをお願いします。

ディオン・ロジャース:この記事に興味を持って読んでくださった皆さん、ありがとうございます。我々も「ヒロアカ」が大好きなので、ぜひプレイヤーの皆さんも『オーバーウォッチ 2』で「ヒロアカ」の世界を体験し、楽しんでください。本日はありがとうございました。


『オーバーウォッチ 2』の「僕のヒーローアカデミア」コラボは、10月18日から10月31日まで開催中です。

詳しくは、公式サイトをご確認ください。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《まっつぁん》

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