インディーゲーム開発者の八名木氏は、Gamera Gamesがパブリッシャーを務める言語解読ADV『文字化化』の今後の展開を説明するnoteを公開しました。
開発は終了へ、理由は“心労”
本作は、「ホラー男子との恋愛」をテーマにした女性向け言語解読アドベンチャーゲーム。謎めいた言語を話すバケモノ男とコミュニケーションを取り、表情やジェスチャーなどを元に言っていることを推測していくという作品です。
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発売から24時間で販売本数10,000本を突破するほど注目を集め、定期的なアップデートの意欲も示していましたが、「エンドの追加をあと1回おこなって、この物語の更新は終わりにするつもりです」と発表しました。個人制作としてのキャパシティを超えてしまい、作品制作だけに集中できなくなってしまったことが理由とされており、いくつかの問題に悩まされていたようです。
まずは、毎日多数送られてくるメールやDM、リプライには質問や要望が溢れかえり、重要な報告が埋もれてしまったそう。また、海外から一部の二次創作に対する“チクり”報告も大量に届いたそうで、ユーザー対応に疲弊して制作の時間を取れない事態に陥っていたようです。
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加えて、ファン層の変化も理由として挙げています。試作版公開当初やリリースから2週間頃は作品を深堀りしてくれるファンが多かったものの、若年層に流行したことによりコンテンツ追加に対する過剰な要求が増えたと述べています。また、こういった要求を放置すると問題が発生することもあったようで、その他の問い合わせについても「公開した作品だけで満足してほしい」とコメントしています。
本作にはパブリッシャーがついていますが、契約内容は「ストアの管理」と「広報」のみだったそう。noteの中では「作品全体の管理も含めた出版社タイプのパブリッシャーがいるべきだった」と語っています。パブリッシャーが設定したスケジュールもあり、制作に多大なストレスが伴っていたことがわかります。
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今後はスイッチ版を出したいという意向があるようですが、すべてを移植会社に任せ、要素を追加することはないとしています。また、グッズもいくつか予定しているものの、八名木氏自らが提供・販売元ではないため、質問は控えるよう求めています。より詳しい経緯などについては、noteをご覧ください。