
バンダイナムコエンターテイメントは、2025年3月21日に漫画家・久保帯人先生による人気作品「BLEACH」を題材とした『BLEACH Rebirth of Souls』を発売予定です。
本作は、PS4/PS5/Xbox Series X|S/Steamで発売予定の対戦アクションゲームです。現行ハードのスペックを活かし、アニメさながらのグラフィックスで「BLEACH」の世界観を緻密に再現。原作の物語を追体験できるメインストーリーや、1vs1のドラマティックな剣劇アクションをオンライン対戦でも楽しむことができます。
インサイドでは、そんな開発中の本作を一足先に体験させていただく機会を得られました。本稿では、実際に触れてみて感じられたゲームの所感についてお届けしていきます。
◆ ただ体力を削るだけでは勝てない...!?「魂魄」を破壊し切ることで勝負がド派手に決するドラマティックなバトル!
「BLEACH」の3D対戦アクションゲームと言えば、PlayStation Portable向けに発売されていた『BLEACH ~ヒート・ザ・ソウル~』シリーズを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
シリーズは7作品も続き、ナンバリングが進むとプレイアブルキャラクターの増加や最大4人での対戦といった新要素も増えていきましたが、体力を削り合う格ゲーの色合いが濃い作品でもありました。ですが、本作は1vs1のバトルにフォーカスした対戦アクションでありながら、前述したタイトルのように体力を削り切ればその試合で1本……と、安心まではできません。
なぜなら、1つの試合を通じて残機数にあたる「魂魄」を先に破壊しきった方が勝者となるルールだからです。つまり、たとえ体力を相手より先に削り有利に立っていたとしても、試合展開によってはこちらの魂魄が先に破壊されてしまい、逆転敗北するという可能性も十分にあり得ます。


魂魄を破壊方法は「毀魂技(きこんわざ)」を当てるというもの。体力ゲージに相当する「霊子」を減らし切れば自動的に毀魂技が発動するため、そのまま魂魄を削ることもできますが、霊子を減らし切らなくても毀魂技によって魂魄を削ることが可能です。
また、霊子を削り切って魂魄を破壊した場合と、敵の隙を見計らって毀魂技を当てて魂魄を破壊した場合とでは破壊できる魂魄数も変化します。この辺りはキャラクターごとに得意とする魂魄へのアプローチ(バトルスタイル)が異なっているものですが、それを逆手に取る戦略なんかも対戦アクションらしくて面白そうです。

バトルは「速撃」「閃撃」「己有技」の3つが基本的な攻撃アクションとなっていました。発生の早い速撃と、攻撃力の高い閃撃を交えたコンボアクションに加え、キャラクター固有能力が使用できる己有技といった具合です。
これら基本の攻撃アクションを軸にしつつ、ガードやステップによる防御・回避行動、敵のガードを崩すアクション「崩し手」、戦闘中に溜まる「霊力」を消費して発動できる「霊圧技」などの各要素を駆使することが重要になります。
さらに今作のバトルは“3すくみの要素”が取り入れられており、【攻撃】→【崩し手(いわゆる投げ)】→【防御】→【攻撃】→……といったように、がむしゃらに攻撃しても有利になるとは限りません。攻撃が激しい相手ならば防御を固めつつ隙を狙い、防御主体のプレイング傾向ならば、崩し手を差し込むといったような駆け引きが生まれます。
キャラクターが得意とする間合いを意識しつつ基本アクションと3すくみの各要素を上手く駆使した攻防戦が展開されるため、今回体験できなかった対人戦のプレイでも読み合いを中心とした緊張感のあるバトルが楽しめそうです。



そして、戦闘中に溜まるリバースゲージを消費して発動可能な「リバースアクション」が、攻防戦の緊張感をより高めてくれるスパイスになっています。リバースアクションは、発動時の状況に応じて以下の3通りの効果が得られるというものです。
チェインリバース:こちらが攻撃中に発動。霊力の増加量がUPしつつさらに攻撃を繋げられる。
バーストリバース:こちらが攻撃されているときに発動。霊力が増加して周囲の敵を吹き飛ばせる。
ソウルリバース:平時での発動。一定時間、ステップ性能が向上し霊子が徐々に回復。霊力の増加量もUP。
コンボ火力を伸ばしたり、敵のコンボを中断させたり、一定時間自身を強化したりと、リバースアクションをどのタイミングで発動するのかも読み合いに絡む部分でしょう。


攻防を続けていると「戦意」ゲージが蓄積していき、やがてキャラクターが強力な形態に変化する覚醒を発動できるようになります。一護であれば卍解で「天鎖斬月」、ウルキオラなら帰刃による「黒翼大魔」といったように、作中でもお馴染みの覚醒形態に移行するというわけです。
ここも己有技と同様にキャラクターごとで攻撃性能が変化したり、ウルキオラなら2段階目の覚醒形態を持っていたりと、原作を意識した特性になっていました。
覚醒時の演出はもちろん、敵の魂魄を破壊する毀魂技もド派手。しかも毀魂技の仕様上、どの試合も「BLEACH」らしくカッコイイ必殺技で勝負が決まるため、緊張感溢れる試合展開を勝ち取れると、その喜びもひとしおといったところではないでしょうか。




キャラクターごとに能力の差別化もしっかり図られていて、強みと弱みがそれぞれハッキリしているように見られました。プレイヤー側は、自分が使うキャラクターと相手キャラクターの特性を熟知した上で、リバースアクションの使い所や己有技による搦め手を考えながら立ち回ることになると思われます。
対戦アクションゲームとしても、コンボ攻撃や強力な技を一方的に押し付け合う展開になり辛いシステムなので、オンライン対戦で腕を磨き続けていく楽しみがありそうでした。キャラクターのバトルスタイルが明確に異なる部分も、キャラクターを使い込んで研究していく対戦ゲームらしい魅力と言えるでしょう。


なお、今回のプレイはストーリーモードの試遊がなく、バトルシステムを体験できるといった内容でした。製品版では原作「破面篇」までが描かれるほか、キャラクター個別のシナリオも、オリジナルストーリーを含む形で用意されているようです。本作1本でも「BLEACH」の物語を結構な密度で追体験できるようなので、ぜひTVアニメの「千年血戦篇」と合わせて楽しみたいところですね。個人的に大好きな狛村左陣の参戦を早く知りたいです……!


『BLEACH Rebirth of Souls』は、2025年3月21日発売予定。価格は通常版が8,360円(税込)です。そのほかのエディションなど、詳しくは公式サイトをご確認ください。
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ ©Bandai Namco Entertainment Inc.