Limited Run Gamesは、同社が販売したNES版ゲームカセットでコンソール機器を損傷したというユーザーの報告に対応。その後被害の報告が事実であることを認め、この問題は製造会社の違いによるものだと説明したと海外メディアEurogamerが報道しています。
ごく一部のタイトルを手がけた製造会社のカセットに問題
問題が発覚したのは、「Forever Physical」をモットーにパッケージ版ゲームの販売を行うLimited Run Gamesが展開する、『Rugrats: Adventures in Gameland』と『Piopow』のNES版ゲームカセットです。調査の結果カートリッジと元のハードウェアとの間の電圧の不一致で、長時間プレイするとユーザーのコンソール機器に損傷を与える可能性があるとされました。
Limited Run Gamesは今回の問題に対し、「これらのタイトルは、信頼している通常のパートナー会社によって製造されたものではない」と報告。「『Rugrats: Adventures in Gameland』と『Piopow』はごく一部のタイトルにしか関わっていない製造会社によるもので、現在このメーカー品について調査しています」と続け、「今後、このメーカーから供給されたカートリッジは使用しない」と締めくくっています。
対応方法として購入者には再製造されたカセットを送付する予定だと話し、希望者はカスタマーサービスに連絡して払い戻しをすることも可能とのことです。
なお、今回問題が発生したのは海外版のファミコンであるところのNES向けのタイトルで、また今回のようなリコールにつながるほどの問題は他レトロハード向けでも長らく起こっていませんが、他のレトロハード向けの「新作」タイトル群もメーカーを問わず、あくまで「互換」カセットであることには注意が必要です。