株ポケ、『ポケモン』IP盗用の中国ゲームと調停成立―パクリどころではない、堂々「ポケモンリメイク」を名乗るとんでも作品との騒動に決着

『ポケットモンスター』シリーズの復刻を“無断”で名乗る、とんでもアプリとの訴訟に決着。

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※画像はperezzdb channel氏のプレイ動画より引用。
※画像はperezzdb channel氏のプレイ動画より引用。 全 4 枚 拡大写真
※画像はperezzdb channel氏のプレイ動画より引用。

株式会社ポケモンは、中国のゲームアプリ『口袋妖怪:復刻(別名「口袋之旅」)』の運営者らに対する訴訟について、調停が成立したことを報告しました。

◆『ポケモン』IP盗用の中国ゲームアプリと調停が成立

『口袋妖怪:復刻』は、『ポケットモンスター』シリーズの復刻を名乗る作品。「サトシ」や「オーキド博士」といった登場人物から、「ヒトカゲ」や「ピカチュウ」などのポケモンまで、キャラクターたちが原作そのままのデザインで登場しています。

あまりにも堂々としたデザインのため、公式ライセンスのもと配信されている作品と勘違いしそうですが、株式会社ポケモンは関与していない「IP盗用作品」となっています。

YouTube上では本作のプレイ映像も確認可能

本件を巡っては2021年12月、株式会社ポケモンが『口袋妖怪:復刻』の運営者であるGuangzhou Maichi Network Technology及びKhorgos Fangchi Network Technologyに対し、知的財産権の侵害訴訟を中国広東省の中級人民法院に提起。

そして2024年9月に勝訴したと発表。著作権の侵害行為及び不正競争防止法の違反行為が認められ、被告に損害賠償金1.07億元(当時、円換算で約23.4億円)の支払いと、関係各社には連帯賠償責任による一部負担を命じられていました。

被告側はこれを控訴しており、2024年12月18日に第二審が開廷。広東省高級人民法院の主導の下、賠償問題の調停が成立しました。

被告側は謝罪声明を公開し、『ポケットモンスター』の著作権侵害や知名度に便乗して、不正競争行為にも該当する違反を行ったと自認。株式会社ポケモンに多大な経済的損失をもたらすとともに、『ポケットモンスター』のブランドイメージに深刻な悪影響を与えたとし、関係各社やファンに謝罪しています。

また、『口袋妖怪:復刻』は全ての配信を停止し、運営も終了しているとのこと。株式会社ポケモンからの発表や、被告側の謝罪声明全文は、株式会社ポケモンのニュースページをご確認ください。


《茶っプリン》

ゲームライター 茶っプリン

「ゲームの新情報を一番に知りたい、そして色んな人に広めたい」そんな思いからゲームライターに。インサイドではニュースライター、時々特集ライターとして活動。関係者、ユーザーから生まれるネットブームにも興味あり。

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