ゲームに関するハードウェアとソフトウェアの技術分析を行うYouTubeチャンネル「Digital Foundry」は、低スペックPCまたはVRAMが8GBのGPUを使用している場合、PC版『モンスターハンターワイルズ』の購入はお勧めしないとする動画を投稿しました。
まず始めに「ゲームを初めて起動したときの第一印象は 意外と悪くなかった」としながらもプレイ開始前のグラフィック最適化に、「Ryzen 9 9800X3D」で約6分、「Ryzen 5 3600」では13分以上もかかったとのこと。

バランス重視の自動設定でもカクつく画面
テストプレイには「GeForce RTX 4060」搭載のPCを使用。一般的なカジュアルプレイヤーと同じように デフォルト設定のままプレイしたところ、ゲームが自動で最適と判断した“バランス重視”にも関わらず「パフォーマンス以前の問題として、ゲームのテクスチャのクオリティが驚くほど低い」、キャラクターの衣装がモザイク模様になったりと「正直、PS3レベルに見える」と感じ、カメラを動かすたび激しくStuttering(画面のカクつき)が発生したとしています。
「VRAM 8GBのRTX 4060が問題なのか?」と思い、12GBの「RTX 4070」でもプレイしても結果はほぼ同じで画像の品質は低いまま。テクスチャ設定を「中」に下げることでカクつきなどは解消されたが、かわりに「2000年代初頭のゲームのような画質になった」と否定的なコメントを述べています。

GPU側だけの問題なのか?
さらに動画では、先述の低スペックPCではなくCPUに「Ryzen 7 9800X3D」搭載のPCでもカメラの動かし方によってフレームレートが急上昇。ゲーム内のVRAMメーターを見る限り、8GBの「RTX 4060」でもVRAMの空き容量は十分なはずなのに、ゲーム全体の動作が重たくなることから「テクスチャデータのストリーミングや処理が最適化されておらず、GPU側に不必要な負荷をかけているのでは?」と推測しています。

「Digital Foundry」は上記のようなプレイテストの結論として「ゲームエンジンの設計に根本的な問題がある可能性」を指摘し、発売後のパッチで改善されるかもしれないが、現時点では低VRAM環境では非常に厳しいプレイになるだろうとしています。