※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。
◆『高達鋼鐵之詩』

3月13日にバンダイナムコの公式ライセンスを受けた、「機動戦士ガンダム」シリーズのスマートフォンゲーム『高達鋼鐵之詩』が正式リリースを迎えています。日本国内ではスマートフォン向けのタイトルとして、『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』の事前登録が現在受付中です。
ですので“スマートフォンの新しいガンダムゲー”などと耳にすれば、まずはそちらをイメージされる方がほとんどしょう。
しかし、どうやら中国本土では違うようです。今回新たにリリースされたゲームは『ジージェネ エターナル』でこそないものの、AFKライクなゲーム性で手軽に遊べるれっきとした公式認可のガンダムゲー。

中国国内でもガンダム人気は高く、記事執筆時点ではbilibili、App Storeにてランキング首位を獲得しています。タイトルに「SD」が付いていませんが、そのデフォルメされた機体デザインは、なんとも馴染み深いSDガンダム。
今のところいずれのプラットフォームにおいても、ユーザーたちからの評判は辛口なものですが、今後簡体字圏で『ジージェネ エターナル』は登場するのでしょうか......?




◆『蒼藍避風港』

同じく3月13日に『蒼藍避風港』のティザーPVが初公開となり注目を集めています。本作は「艦艇」を擬人化したキャラクターたちが登場する美少女RPGです。
かつて『艦隊これくしょん -艦これ-』のヒットを受けて、中国では『アズールレーン』を筆頭にさまざまな艦艇擬人化作品が波及する形で生まれていきました。そして、本作も元を辿ればそんな中で生まれたIPと言えます。『蒼藍避風港』は、現在日本国内でもスマートフォン向けに配信されているゲーム『戦艦少女R』と世界観を共有するタイトルであることが明かされています。
『戦艦少女R』は日本国内でそこまで高い知名度があるわけではありませんが、本国では2014年からサービスが続いている老舗のタイトルです。それゆえ、永らくゲームをプレイしたきたファンにとっては、シリーズの最新作として見えていることでしょう。




◆『繁星永奏』

2月26日にTapTapにて『繁星永奏』の開発中止が告知されました。このことについて、さまざまな中国国内メディアが報じています。本作はノベルアドべンチャーとRPGを融合させた美少女ゲーム作品で、これまで過去3回にわたってベータテストを行い、プレイヤーのフィードバックを反映させてきました。
TapTapによるゲーム配信前の期待値は「9.0」と高いものの、特別に高い注目度を誇っていたわけではありません。しかし、公式アカウントでは積極的にゲームの開発進捗を報告しており、開発チームのこだわりを感じられるタイトルとして期待されていたのでした。

中国メディア「茶館」が行った関係者への取材によれば、昨今中国産SNSアプリ「WeChat」などで動作する、カジュアルゲーム(ミニゲーム)の人気が加熱している中国モバイルゲーム市場の影響を受けて、開発会社の方針が急遽変わってしまったためだとされています。
時間をかけてこだわり抜かれたゲームが日本上陸を果たせずに立ち消えてしまうのは、いちユーザーとしても残念でなりません。本作には日本人声優も起用されていたようなので、そうした部分でも勿体無いと感じるところです。




