■スイッチ2の入手難は、任天堂の対応で回避されるのか

様子見も少なくなかったため、行動次第では予約開始日に確保が可能だったスイッチ。その後は、人気に拍車がかかり、入手難の時期も訪れました。
予約開始時点でコロナ禍の影響を受け、オンラインストアは大混雑。受付の締め切りも早く、欲するユーザーの多くが手に入らないままPS5は発売日を迎えました。また、供給と需要のつり合いが取れないまま2年以上が過ぎてしまいます。
予約開始から発売日以降の供給まで、事情も状況も全く異なっていたスイッチとPS5。今後登場するスイッチ2の予約状況や販売形態がどちらに近くなるのか、または全く別の形となるのか。今のところ、その答えはまだ見えてきません。

ただし、店頭に人が殺到するような事態は、店側としてもできれば回避したいところでしょう。前世代機(Wii U)が芳しくなかったスイッチの時と比べると、スイッチが成功を収めた後のスイッチ2は注目度・購入意欲ともに上回るかもしれません。そのため、状況としてはPS5の予約・販売状況に近くなる可能性が高そうです。
その想定が当てはまれば、スイッチ2も予約や入手が困難になる恐れがあります。しかし任天堂は、第84期定時株主総会の質疑応答にて、「転売への対策として、お客様の需要を満たせる数をしっかりと生産することが最重要だと考えている」と回答。また、2025年3月期第3四半期決算説明会の質疑応答では、「なるべく大きな需要を満たせるように、リスクをとって生産を進めているところです」とも答えました。

具体的な数字こそ出ていませんが、転売や供給といった問題について、前向きな生産体制で臨む姿勢を幾度も見せています。その狙いが上手く運べば、PS5と似たような状況下であっても、長い供給不足は避けられるかもしれません。
スイッチ2も、なかなか当たらない抽選販売が繰り返されるのか。それとも、リスクをとった生産体制で需要を的確に満たすことができるのか。その状況を見極めるもよし、いずれ訪れる予約開始に向けて準備を整えるもよし。過去の事例を参考に、今後の行動を一考しておきましょう。