万博から軌道エレベーターで宇宙へ!17mのガンダム像も圧巻の「ガンダムパビリオン」で未来世界に想いを馳せてみた

大阪・関西万博の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」をレポート。軌道エレベーターによる宇宙旅行でモビルスーツの人道利用が進んだ2050年の世界へ!

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万博から軌道エレベーターで宇宙へ!17mのガンダム像も圧巻の「ガンダムパビリオン」で未来世界に想いを馳せてみた
万博から軌道エレベーターで宇宙へ!17mのガンダム像も圧巻の「ガンダムパビリオン」で未来世界に想いを馳せてみた 全 15 枚 拡大写真

2050年。地球は、そして宇宙はどうなっていると思いますか?

そんなイメージを「ガンダム」世界の中で体験できるのが、大阪・関西万博の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」です。

©創通・サンライズ

約17mの巨大ガンダム立像も印象的なパビリオンでは、ガンダムシリーズが描いてきた宇宙での暮らしを、実現するかもしれない科学技術と共に体験が可能です。今回はそんな会場限定の新作映像「GUNDAM: Next Universal Century」が楽しめるウォークスルー型パビリオンの内容を先行レポートでお届けします!

◆スペースジャブロー行の軌道エレベーターツアーに参加!

舞台となるのは人類が争いの歴史を経て宇宙へと進出した2050年。宇宙空間には人類が生活するための環境が整えられており、戦争のために生み出された「モビルスーツ」も宇宙での活動に適したスーツとして平和利用が進められています。

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本アトラクションでは、そんなモビルスーツの人道利用を推進する架空企業「GOIC」(GUNDAM OPEN INNOVATION CONSORTIUM)のツアーに参加。万博の開催地である夢洲に建設された「夢洲ターミナル」から、上空遥か36,000kmに生み出された宇宙ステーション「スタージャブロー」へと軌道エレベーターでの移動を体験できます。

モビルスーツは無人制御システムが導入されている ©創通・サンライズ

まず参加者はエントランスに集合。ここではツアーの説明だけでなくGOICの活動についても紹介されており、ビームサーベルでさえも農業活用されるなど、テーマのひとつである「未実現の科学技術」も含めた“2050年のイメージ”を膨らませる空間になっています。

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軌道エレベーターへと向かう搭乗ロビーへと進むとHAROたちから現在のロケーションや宇宙環境についてのレクチャーがあり、いよいよ宇宙への旅がスタートします。

スペースジャブローのクルーさんたちも未来感が漂う装い ©創通・サンライズ

超高速で宇宙へ突き進むだけあってキャビン内はなかなかの振動ですが、眼下に広がる大阪の眺めが楽しめるだけでなく、段々と宇宙らしくなっていく天井を眺めるのも一興です。

©創通・サンライズ
©創通・サンライズ

超高速エレベーターは、参加者をわずか数分で36,000km離れた宇宙空間の「スタージャブロー」へと送り届けてしまいます。到着したジャブローの展望エリアは結構な広さで、左右と正面に設けられたいくつもの窓から宇宙空間で作業する多数のモビルスーツたちの様子が楽しめます。

©創通・サンライズ

モビルスーツが協力して人類の生活のために活動する姿に感動を覚えるのも束の間、宇宙に漂うスペースデブリ(人工物の破片や残骸などのゴミのこと)の処理作業中にトラブルが発生。ジオングが出現し、ジャブロー周辺のモビルスーツたちを破壊し始めます。

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慌ただしくポッドへ避難する一同 ©創通・サンライズ

参加者一同は緊急退避ポッドへ逃げ込むものの、事態は悪化の一途。ポッドも激しく揺れ、もはやこれまでといった空気も流れ始めますが、ここで遂にパビリオン前に君臨する立像の雄姿も記憶に新しい「RX-78F00/E」ガンダムが私たちを救いにやってきてくれました!

©創通・サンライズ

4本の腕による圧倒的な殲滅能力を持つ新型「タイプMA」のジオングに対し、ジャブローを守りながら戦うガンダムの、そして参加者の命運は……と、これからの結末は是非ともイベントに参加して見届けていただきたいと思います。

◆ガンダムをきっかけに、未来について考えてみたくなる

パビリオンの内装や未来を感じさせる設定、そしてパワフル振動演出や複数の大画面で展開される映像によって高い没入感が味わえる体験になっており、全体で約50分程度のボリュームと満足感もなかなかのもの。

出口を進むとガンダム立像の背中側へ。入る前より数倍頼もしく見える ©創通・サンライズ

体験できるツアーの内容はもちろんフィクションですが、実はすべてが架空という訳ではなく、特にモビルスーツに関連する技術については、ガンダムの世界観を現実の技術で再現して社会課題解決を目指すバンダイナムコグループの取り組み「ガンダムオープンイノベーションに繋がっています。

エントランスで紹介されていた「ビームサーベルの農業利用」のアイデアも、架空の「GN粒子」こそ使用しませんが、「プラズマを利用し、肥料となる窒素酸化物を作り出す」ことができるとして、宇宙での稲作に活用できる技術として研究されているものです。

©創通・サンライズ

万博内には他にも2050年の世界をシミュレーションした展示や、宇宙や未来に関連する技術をテーマとしたパビリオンもあり、合わせて楽しむことで本パビリオンで描かれた未来のイメージを深く楽しめるかもしれません。

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パビリオンや映像体験はガンダムシリーズの作品すべてに詳しくなくても楽しめる設計になっており、幅広い来場者が予想される万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマが感じられるものに。

ただ、細かなところまでファンを楽しませる演出もしっかりと盛り込まれており、特にジャブローでの体験は1度ですべてを味わい尽くすのは至難の業といえる情報量だったため、周回してみたい気持ちになりました。

パビリオンではシリーズについても紹介も ©創通・サンライズ

7月20日にはオーケストラコンサートが実施されるなど、さまざまな催しが予定されている「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」。夜間はガンダム像のライトアップもあり、個性的なパビリオンが立ち並ぶ会場内でも屈指の写真映えするスポットになっています。

体験には必ず事前予約か当日登録が必要となります。詳しくはパビリオン公式サイトをご確認ください。


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《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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