バンダイナムコエンターテインメントは4月15日、格闘ゲーム『鉄拳8』のバトルバランスに関する調整方針を公開しました。4月17日に緊急パッチ(Ver.2.00.02)が配信されます。
◆「緊急度の高いキャラ挙動不具合修正」「バランス調整の見直し」などを含んだ緊急パッチが4月17日より配信
『鉄拳8』は、Season 2のアップデート(Ver.2.00.01)を4月1日に配信。新技の追加やキャラクター性能の大型調整が行われました。一方で、ユーザーからは頻発するバグや、リターンが高すぎる技に対して「調整不足ではないか」といった声が上がり、Steamのレビューが「圧倒的に不評」となる事態になっていました。
今回発表されたバランス調整としては早期に対応可能な課題の解消として「体力の最大値を増加」「リターンが大きすぎる技への順次対応」といった攻撃偏重のゲームバランスへの調整や、「ヒートシステムにおける攻防バランスの見直し」を発表。
Ver.2.00.01について鉄拳プロジェクトは「事前に皆さまにお伝えした方針や意図と異なる調整結果となってしまった」とし、「皆さまのご期待にお応えできずご迷惑をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます」と謝罪しています。
「『シーズン2』今後のバランス調整の方針」より一部引用
1 体力の最大値を増加し、一方的な試合展開で決着がついてしまう状況を緩和
攻撃偏重のゲームバランスや、空中コンボダメージの増加によってインフレ傾向にあるダメージ環境を考慮し、体力の最大値の引き上げを実施します。
この対応により、一方的な試合展開でそのまま決着がつきやすくなっている状況を緩和します。2 リターンが大きすぎる技への順次対応
攻撃性能やコンボ火力が全体的にインフレ傾向にある現状を踏まえ、早期に対応可能と判断できる部分から優先的に調整を行います。
特定のキャラクターに限った問題ではなく、全体的なインフレ傾向を問題として認識しており、この問題に対して今後も順次調整を行う予定です。
例えば、Ver.2.00.02においては以下の調整を実施いたします。・有利な状況を連続して作り出しやすく、一方的な展開を招きやすい高性能な技のバランス調整。
・リスクに対してリターンが高すぎる技のバランス調整、など。3 ヒートシステムにおける攻防バランスの見直し
現状、ヒートシステムによって攻撃側が得られる恩恵が大きすぎると判断しております。この問題に対して、以下の調整を行います。
・ヒートダッシュ使用時のダメージ補正を見直し。これにより、コンボダメージのインフレを抑制。
・ヒート発動技がヒットした際の攻撃側のメリットを保ちつつ、防御側にも対応の余地を持たせるよう硬直差を調整。あわせて、「削りダメージ」にも以下の調整を実施します。
・ヒート状態中に加算される削りダメージを軽減。
・削り効果のある技については、ヒート状態で追加の削りダメージが発生しないよう調整。
※今後、技ごとの削りダメージ量の見直しを含めた調整を実施予定です。
また、今後のアップデートとして「空中コンボのダメージ緩和」「ヒートバーストの性能見直し」などが5月中旬に配信。
さらに今回の緊急パッチでは対応しきれなかった部分である「リスクに対してリターンが高すぎる技のバランス調整」「有利な状況を連続して作り出しやすく、一方的な展開につながりやすい高性能な技のバランス調整」についても、今後対応予定としています。
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