2025年4月15日、環境省は全国の市区町村に対し、不要なリチウムイオン電池の回収を行うように通知したとNHKニュースが報じました。リチウムイオン電池は2025年現在、市区町村によって回収の仕組みがまちまちであり、また安易に「燃えるゴミ」に捨てたりすると爆発・火災事故などの原因となることから、回収手段の統一が求められていました。
ゲーム機やノートPC、スマートフォンにも搭載されている「リチウムイオン電池」。廃棄の際には要注意

リチウムイオン電池はゲーム機やスマートフォン、ノートPCをはじめとする電子機器のバッテリーとして広く使われています。大容量で寿命も長いことから電子機器に用いる充電池としてはデファクトスタンダードとなっていますが、経年劣化すると膨らんでしまい、そのまま通電していると爆発の危険性があるほか、物理的に破壊しようとした際にも爆発・火災の可能性があります。
ゲームハード向けのバッテリーとしてはPSPやDSの頃から使用されており、これらのハードは経年劣化でバッテリーが膨らんでいる、というケースも多いかもしれません。Xなどではバッテリーが膨らんだことやそれによるハード筐体の変形・破壊を珍しいもののように見せる投稿も見られますが、その状況のバッテリーは非常に危険な状態です。
そうしたハードからは即座にバッテリーを抜き、あるいは本体ごと、市区町村の回収や家電量販店でのリサイクルサービスにバッテリーを持ち込み処分しましょう。間違っても「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスチックゴミ」に出してはいけません。公益財団法人日本容器包装リサイクル協会のリチウムイオン電池についてのページでは、これらの処分方法について細かく説明されています。
X上では「不要のリチウムイオン電池」が2025年4月15日午前10時現在トレンドに入っており、爆発した際の危険性や自治体に処理を丸投げすることの是非など、さまざまな意見が交わされています。