
任天堂から6月5日に発売される次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ2(スイッチ2)」。その抽選販売の結果が大きな話題になっています。
抽選に当たるかどうかは運次第。しかし、我々のようなゲームメディアの編集者&ライターにとっては、「最新のゲームで遊びたい!」なんて欲求はもちろん、それ以上に業務として必要とする機会も多く、発売日当日にスイッチ2が手に入るかどうかは死活問題です。
ああ、それなのに。ド本命とも言えるマイニンテンドーストアの公式抽選(2回目)を外し、いまだスイッチ2の入手目処が立っていない弊誌編集者&ライターのなんと多いことか。
抽選結果が出るたびに「落選しました…」と消えそうな声で報告しあい、「僕たち、ズッ友だよね」と乾いた笑顔で確かめ合う、非生産的な空気が部内に蔓延しております。
はてさて、そんな“無い内定”状態の編集者&ライター陣はどんなお気持ちでいるのか。そのほんの一部をお届けします。
◆ねんね太郎【手に入るまで、ひたすら念仏を唱えます】
な~む~。
只々我欲 任天堂入替弍。毎日毎晩 夢見楽待。
髭配管工 乗車世界。我選択牛 可愛可愛
我願散消 未入手 入替弍
来発売日 未入手 入替弍
呪我不運 景気悪化風雲
早望来来 入替弍
我良子也 入替弍
頼任天堂 仰山増産
頼任天堂 仰山増産
只々我欲 任天堂入替弍。毎日毎晩 夢見楽待
な~む~。
◆KAMEX【落選の件、俺に話しました。途端に泣き崩れる俺】
任天堂よ、何故私を見捨てたのですか?
Switch1が発売されたときは友人を集め『1-2-Switch』を使用した大規模パーティを開催しました。
Joy-ConのHD振動で、中にボールが何個入ってるか分かる?とかやって盛り上がってたんです。
今回も『スト6』Switch版を使ったパーティを開催しようと日程調整まで行っていたのに……。
もうどうしたらいいか分かりません。
◆鈴木伊玖馬【抽選だから仕方ないね】
ただ、発売日に手に入れたSwitch1、本当に興奮しました。
あの時買った『ブレワイ』、情報もなく手探りでやれて本当に面白かったなぁ。
発売初日のまっさら状態でプレイするゲーム、やっぱり楽しいんだよなぁ。
みつお
◆ケシノ【去っていくビッグウェーブ…いつかまた】
今年すでに出費が激しかったり、ローンチに特別遊びたいソフトが無かったり、“いま手に入らなくてもいいもん!”と主張する大義名分はある…けど欲しいものはやっぱり欲しいです。
このビッグウェーブに乗り遅れても、せめて『ポケモン』新作までに買えるといいなぁ…。
◆そりす【あはれなり、ああ、あはれなり】
もういいです。Switchで『原神』遊べる世界線に行きます。
◆ずんこ。【あれ……私の運……低すぎ!?】
一説には第1回の当選率8割とも9割とも言われた多言語対応版をインサイド・Game*Spark編集部・ライター陣で唯一外したのが私だ。第2回の抽選を落選したのも私だ。しかし案ずることはない!バッドビート(不運)は優れたポーカープレイヤーの友ともいうからな!!(精神的勝利法)
◆ひびき【祝!第2回戦突破!希望の未来へレディ・ゴーッ!】
このまま落選し続けて、マイニンテンドーストア抽選蠱毒の王となるのは私です。どうか応援よろしくお願いします。
◆宮崎 紘輔【ニンテンドースイッチ2の、世界の終わりとハードコア・ゲーマーズ・ワンダーランド】
僕が37歳だった頃、ボーイング747ではなく、小さなアパートの一室で抽選結果を待っていた。5月20日。暦の上ではまだ春のはずだが、外は30度に迫る無茶苦茶な暑さで、エアコンのスイッチを入れた。夏が前倒しでやってきたみたいだった。
ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」をターンテーブルにかけ、アイスコーヒーを淹れた。豆はブルーマウンテン。挽きたてで、水はエヴィアン。目覚めの儀式だ。
そのとき、スマートフォンの通知音が鳴った。ビル・エヴァンスのピアノとは不協和音を奏でる電子音。差出人は任天堂。件名は「ニンテンドースイッチ2抽選結果のお知らせ」。
「もし、この世界に存在するすべての記憶がハードディスクに保存されているとしたら」と僕は考えた。「そして誰かがそのファイルを一つずつ消していくとしたら、まず何が消えるだろう」
結果は「落選」だった。そんなものだろうと思った。僕はラッキーな男ではなかった。
そのとき電話が鳴った。不思議な着信音。それはバッハの「ゴルトベルク変奏曲」のアリアだった。僕は誰にもそんな着信音を設定していなかった。
「もしもし」
「どうしてそこにいるの?」女性の声だった。
「ここは僕のアパートだから」と答えた。
「そうじゃなくて、どうして『抽選の壁』をまだ越えられないの?」
僕は一瞬言葉を失った。彼女は僕が抽選に落ちたことを知っていた。
「抽選の壁?」
「そう。世界には二種類の人間がいるわ。抽選に当たる人と、当たらない人。でもそれは表層的な区分けに過ぎない」
「じゃあ、本質的な区分けは?」
「それを知るには、井戸の底まで降りていくしかないわ」
電話が切れた。窓の外から、蝉の鳴き声が聞こえた。5月なのに蝉。世界は少しずつ歪んでいくようだった。
僕はアイスコーヒーをもう一杯淹れた。そして考えた。このまま普通に暮らしていけば、いつか公式ストアの抽選に当たるか、あるいは実店舗で並んでスイッチ2を手に入れることができるだろう。でもその頃には、何かが失われている気がした。取り返しのつかない何か。
それがなんなのか、僕にはまだわからなかった。
◆茶っプリン【抽選に負けても、私は負けてない】
発売日入手の可能性は消え失せましたが、私が本当に欲しいのは『Pokémon LEGENDS Z-A』と『カービィのエアライダー』なのです。この2つが発売されるまでに購入できれば良い……とまだ心に余裕はあります。まだ私は負けていません。
しかし、さすがに『The Duskbloods』までもつれ込めば、その時は修羅になりましょう。我慢せずに6万のガンプラ「PG UNLEASHED 1/60 νガンダム」を買ってやります。
◆葛西祝【EVO JAPANならこっから】
また落選通知が来たんですけど、心は冷静ですよ。「なるほど、それが任天堂の動きってことね」と相手のやり方が分かったラウンドですから。たぶん遠距離から勝ち筋を探る待ちのタイプですよね。こういう相手は自分の試合を作るのが強いけど、隙間を突かれれば脆いことがほとんどですわな。
たとえば格闘技で10試合全勝の相手ってびっくりするでしょう? でも、ああいうのは “負ける経験”って怖さを知らないわけですよ。次回ラウンドからは相手の近距離に潜り込み、攻撃を繋げていくことでそういう負ける怖さを知ってもらえればね、一回、人間は崩れてから問われるから。ほんとに。
ところで、上の宮崎氏の村上春樹パロディは元ネタ「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」ではなくたぶん『ノルウェイの森』とか『ねじまき鳥クロニクル』っぽいです……ん? なんだかこのいろんなネタの混ぜ方気になるぞ? 宮崎氏とお仕事してきたがハルキストなんて知らなかったぞ? これは……chatGPTの可能性があるのでは?しまったこんな指摘を事業責任者の方に書いてしまった! この原稿は「当選」して本企画記事に掲載されるのか!? 「落選」して他のライター、編集者だけが知ることになるのか!?"
◆まっつぁん【『Swich2;GATE』】
抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた抽選落ちた
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