内閣府とKONAMIがコラボ!『桃鉄』通じて地方創生?ミャクミャクも駆けつけた大阪・関西万博「地方創生SDGsフェス」会場レポート

『桃太郎電鉄』、ついに内閣府や全国の自治体とタッグを組み関西万博へ!メディア向けステージ&会場の様子をお届けします。

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内閣府とKONAMIがコラボ!『桃鉄』通じて地方創生?ミャクミャクも駆けつけた大阪・関西万博「地方創生SDGsフェス」会場レポート
内閣府とKONAMIがコラボ!『桃鉄』通じて地方創生?ミャクミャクも駆けつけた大阪・関西万博「地方創生SDGsフェス」会場レポート 全 16 枚 拡大写真

世界中の国々が集まっていて、歩いているだけで旅行しているような気分になれる大阪・関西万博。5月28日からは、なんとコナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)と内閣府地方創生推進室がコラボレーションした「地方創生SDGsフェス」が、EXPOメッセ「WASSE」にて6月1日までの期間で開幕しました。

……KONAMIと内閣府がコラボ!? という驚きの内容は、いまや教育現場にも導入され国民的ゲームに成長した『桃太郎電鉄(以下、桃鉄)』を通じて、北海道から沖縄まで52にも及ぶ自治体が地域の魅力を発信するというもの。会場内では、歩いているだけで日本全国の特長や特産物、おすすめ観光スポットなどを知ることができます。

聞き捨てならない注目コラボということで、Game*Spark編集部も早速参加することに。

内閣府の事務局長・石坂聡氏と『桃鉄』シリーズのシニアプロデューサー・岡村憲明氏、そしてPR大使を務めるお笑いコンビ・ミルクボーイやミャクミャク、桃太郎も登場の超豪華なステージ&会場レポートをお届けします。

52自治体が参加。リアル『桃鉄』で見るとこが……見るところが多い……!

さて、万博といえば世界中のパビリオンで触れられる文化に注目しがちですが、日本全国の溢れる魅力も忘れてはなりません。「地方創生SDGsフェス」はそんな日本に注目。『桃鉄』世界をモチーフにした会場内を歩きながら、出展している各自治体ならではの良さを知ることができるイベントです。

なんといっても52もの自治体がギュギュッっと集合しているので、見どころたっぷりすぎて目がとにかく忙しい! ブースによっては、可愛らしいゆるキャラもお出迎えしてくれます。

注目すべきなのは、自治体の看板が『桃鉄』仕様で彩られていること! さらに足元にも『桃鉄』マップを再現したビジュアルが広がり、また各地に『桃鉄』キャラクターと撮影できるフォトスポットも点在しています。

会場も広く、一体どこから紹介して良いやら……というぐらいとにかくバリエーション豊富なのですが、ここはGame*Sparkらしくゲームに関する出展をしていた自治体をピックアップしてご紹介。

神奈川県・相模原市は「JAXA」が全面協力し、宇宙を体感できるブースになっています。ここでは『マインクラフト』上で月環境を再現した『ルナクラフト』の試遊が行われており、3分間のタイムアタック「月面ローバーレース」を楽しむことができました。

また鹿児島県・伊佐市にも意外な展示が。「13verse(イサバース)」という、メタバース空間で農業を楽しめるVRや、『フォートナイト』で再現した伊佐の街を試遊できる内容になっていました。「伊佐eスポーツ米」と書かれた、eスポーツ選手が育てたというお米も気になります……!

また会場を巡る際は本フェス限定のスマホ向けコンテンツのプレイもお忘れなく。各ブースに設置されているQRコードを読み取ってゲームで見慣れたボード上を進み、決算するとオリジナルグッズがもらえるというものになっています。

内閣府×KONAMI×シリーズファン有名人!豪華なステージレポート

開幕日である5月28日にメディア向けに行われた対談ステージ上では、まず内閣府の石坂氏が登壇。「このフェスは各自治体の良さを遊んで学べる取り組みです。『桃鉄』で楽しめる仕掛けをいくつも設けているので、楽しみながら地方創生を体験してください」と、趣旨について述べました。

続けてKONAMIの岡村氏が登壇し、「『桃鉄』で日本の地理を覚えた、社会の成績が良くなったという話はよくいただいています。現在では日本の小学校の約37%に教育版『桃鉄』が導入されており、そういった中で社会貢献はさせていただいていると少し思っていました。さらに、今回はこの地方創生SDGsに内閣府様からお声がけいただいて『桃鉄』が協力させていただいてます」という経緯をコメント。

そして「『桃鉄』で興味を持った地域に実際に足を運び、その土地のものを買ったり食べたりしてみようとか、きっとあると思います。このフェスも旅をするひとつのきっかけになると良いなと思っているところです」とも話し、1本のゲーム・ひとつの会場から、全国へ旅しようという気持ちが生まれる影響力について語りました。

さらに、『桃鉄』シリーズの生みの親・さくまあきら氏からメッセージが届き「いつか、私が取材に行った、町や村が一堂に会して、桃太郎たちも出動できるといいなと思っていただけに、とても嬉しいです」という、本フェスへの想いを乗せたメッセージが読み上げられました。

また岡村氏は「さくま先生は日本全国を本当に自分自身で歩いて、いろんなものを食べられていらっしゃいます。そういったものをゲームにしたのが『桃鉄』なんですよね」とコメント。まさに全国各地をゲーム内で巡って旅行した気分になれる『桃鉄』だからこそ実現したフェスですね。

そして続けて登壇したのはミルクボーイの2人。とくに内海さんは『桃鉄』シリーズの大ファンということで、現れるなり「早速リニアカードをもらいました!こんなんなんぼあってもいいですからね」とプレイヤーなら分かるネタを披露。

さらに内海氏は気になるブースを尋ねられた際、「これから全部回ります!ゆるキャラたちの写真を撮るのが楽しみです。でも、スリの銀次だけ出ないことを祈ってます(笑)。カードを持っていれば大丈夫です」と答え、会場に笑いを運んでいました。

登壇者全員が桃太郎とお揃いの制帽を被っている中、桃太郎とミャクミャクも壇上へ! 『桃鉄』×内閣府×関西万博という、「二度と見られないのでは……」と思わず考えてしまうような光景が広がっていました。

また最後には、岡村氏が「フェスがこの1週間で終わってしまうのは、本当にもったいないと思います!『桃鉄』はこれからもずっと出し続けていきたいので、その中でいろんな切り口で日本の良さを長く発信できれば良いですね」と今後の展望についても述べました。

大阪の次は全国へ旅行だ!ゲームの垣根を越えたフェスだった

大阪・関西万博における地方創生SDGsフェスは、EXPOメッセ「WASSE」にて6月1日までの期間で開催中です。『桃鉄』と内閣府、そして日本全国の自治体がタッグを組んだ初の試みを体験できる、貴重な機会をお見逃しなく!

そして足を運んだ後は『桃鉄』をプレイするのはもちろん、きっと日本全国へと旅行に行きたくなっていることでしょう。筆者も以前より「旅行したいなー」と思っていた地域の魅力をさらに知れたので、行きたさがMAXに。この夏には旅立つ予定です……!


《八羽汰わちは》

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