高難易度ACTで知られるフロム・ソフトウェア、実は“優しい”!?『エルデンリング ナイトレイン』ソロプレイを発売3日後に素早く改善

わずか3日で実施された『エルデンリング ナイトレイン』ソロプレイ緩和。この素早い行動の理由は、フロム・ソフトウェアの“優しさ”なのかもしれません。

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高難易度ACTで知られるフロム・ソフトウェア、実は“優しい”!?『エルデンリング ナイトレイン』ソロプレイを発売3日後に素早く改善
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ユーザーから“死にゲー”と呼ばれることも多い高難易度アクションの数々で、世界的な人気を博しているフロム・ソフトウェア。特に、2020年発売の『エルデンリング』は、『ソウル』シリーズの流れを汲みつつオープンフィールドを導入し、カジュアル層の取り込みに成功。累計出荷本数3,000万本を超える大ヒットを記録しました。

この『エルデンリング』の要素を一部引き継ぎながらも、時間制限のあるフィールド探索と、オンラインを介した3人協力プレイを基本とした『エルデンリング ナイトレイン』が、2025年5月30日に発売されました。

■ソロプレイの改善がわずか3日後!

プレイ感や手触りは『エルデンリング』と異なるものの、『エルデンリング ナイトレイン』も難易度が高めで、3人で力を合わせても強敵に膝を屈することが多々あります。

また本作は、3人による協力プレイのほか、ひとりで遊ぶソロプレイにも対応しています。しかし、ソロだと戦いは更に厳しくなり、挑んだ者の多くが道中やボスで散っていきました。

『エルデンリング ナイトレイン』でソロプレイはやめておこう、といった諦め気分もSNSの一部に広まりますが、その意見が盛り上がりを見せる前に、フロム・ソフトウェアはソロプレイのバランス調整を発表。そして予告通りの調整を行い、入手ルーンや一部の遺物入手の際にレアリティが高くなる確率を上方修正しました。

しかも、アップデートを予告したのは発売日当日で、実施したのは3日後の6月2日。驚くほどのフットワークの軽さで、ソロプレイの改善に取り組みました。

協力プレイを打ち出した『エルデンリング ナイトレイン』で、フロム・ソフトウェアはなぜこれほど迅速に、ソロプレイの難易度を緩和したのでしょうか。

■難易度ゲームを手がけるフロム・ソフトウェアの“優しさ”とは

発売直後はもちろんのこと、ソロプレイに対する要望は発売前から数多く持ち上がっていました。これまでの“死にゲー”はソロプレイを基本としており、そのスタイルに慣れ親しんだユーザーも多いため、そうした要望が上がるのも無理のない話でしょう。

どんな意見でも無制限に、とまではいきませんが、ユーザーの要望を受け止めて調整するのは珍しい話ではありません。そうした声に応えるのは作品としての完成度を上げるためでもありますし、売れ行きに響く悪影響を排除する目的もあるものと思われます。

しかし、ここまで短期間で予告・対応するケースは、かなり稀有といえます。方針の決定だけならまだしも、緩和するアップデートをわずか3日後に実施するスピード感は、舌を舌を巻くなかりです。

この実行に英断があったのは間違いありませんが、同時にフロム・ソフトウェアの“優しさ”も含まれているのかもしれません。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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