■『最終回収SQUAD』(スイッチ/Steam):2025年発売予定
『SAEKO:Giantess Dating Sim』の冴子は、リンの視点から見た場合の「巨大娘」でしたが、『最終回収SQUAD』に登場する巨大ロボ娘(正確には、自立人型駆動体による群体兵器「コングラスユニット」)は、なんと全高12m。ビル群の中にいても隠し切れない存在感を放つ「巨大娘」です。
本作の舞台は、異星文明の戦闘兵器により、人類文明が滅んでしまった後の地球。都市部には人間の姿はもはやなく、戦闘兵器が闊歩するのみ。しかし、残された「コングラスユニット」が、人類から託された任務を果たすべく、戦闘兵器に戦闘を仕掛けます。


こちらは12mもの巨大ロボ娘ですが、敵の戦闘兵器は更に大きく、その攻撃も驚異的です。そのためビルなどに身を隠しながら、有効打を与える特殊兵器を繰り出すしかありません。
ゲームのジャンルはFPSで、「コングラスユニット」はいわば自機。残機制なので1体やられたら即終わりではありませんが、特殊兵器の数は限られているため、撃破された「コングラスユニット」が持っていた特殊兵器を回収しなければ戦いもままなりません。


つまり、2機目以降に出撃する「コングラスユニット」の任務は、まず特殊兵器の回収が最優先となります。巨大ロボ娘が、いっそう大きな戦闘兵器から逃げながら特殊兵器を手に入れ、戦力差をものともせず反撃に挑む。ビジュアルもシチュエーションも満点な『最終回収SQUAD』で、自ら巨大ロボ娘となる興奮を存分に味わいましょう。
ちなみに本作を開発しているのは、個人ゲーム開発者のサンフィッシュくまの氏です。この『最終回収SQUAD』は、同氏がtri-monojam向けに開発した『Hand Me Down』をベースにアップグレードされる作品となります。
元となった『Hand Me Down』は現在も公開中(記事執筆時点)なので、興味がある人はまずこちらを遊んでみてはいかがでしょうか。ただし、プレイ環境はPCとなります。
■『屋根より高い君が好き』:未発売
硬派な2Dアクションから、眼力で女生徒を昇天させるガンSTGまで、幅広いゲーム展開でユーザーを驚かせるインティ・クリエイツは、「巨大娘」というジャンルにも踏み込んでいます。その名は、ずばり『屋根より高い君が好き』。まさしく、名が体を表すタイトルと言えるでしょう。
『屋根より高い君が好き』は、10m以上もの人型宇宙船ロボットであるヒロインと、人間の高校生「立端存人(たっぱあると)」との恋愛を描くSF恋愛ADVゲームです。ヒロインである彼女たちは、他の人から愛を受け、それをエネルギーに変換しないと生きていけない身ですが、その適正を持つ地球人は存人のみ。

ヒロインは宇宙船なので、その中には10万人もの異星人がそれぞれ乗っています。しかしヒロインが愛を受けられるのは──そして助かる異星人は──存人に選ばれた者のみ。過酷な恋愛サバイバルを生き残るのは、果たして……。
……という設定に基づく『屋根より高い君が好き』は、残念ながら実在するゲームではありません。インティ・クリエイツがリリースしたカードゲーム『カルドアンシェル』に登場する“架空のゲーム作品”のひとつとして、この『屋根より高い君が好き』が設定されました。

しかし、ゲーム内の設定に過ぎないとしても、「ユラ」をはじめ6人ものヒロインや存人にはCVが用意され、カードゲームの中にもしっかりと登場。単なる設定に収まらない実在感に、「本当はゲームが出てるのでは……?」と思わず錯覚するほどです。
また、「『屋根より高い君が好き』は、成人男性向けPCゲーム『屋根より高い君が好き ~小さい僕が大好きな彼女を宇宙(そら)に戻すために愛しちゃう!?~』の家庭用移植版」「バカゲーだと思われていたが、蓋を開けると鬱ゲーで、当時のネットは荒れに荒れた」など、ディテールまで生々しいばかり。

ゲームとしては実在しないものの、『カルドアンシェル』の中でヒロインや存人と出会えるので、「巨大娘」ゲームの一端に触れることは可能です。また、今回のような機会で盛り上がりを見せれば、『屋根より高い君が好き』が本当にゲーム化される可能性も0ではないでしょう。そう、インティ・クリエイツなら……!
実は主題歌も作られている『屋根より高い君が好き』。皆さんもぜひ、ゲーム化の要望を送りましょう!