6月5日に発売されたニンテンドースイッチ2は発売後4日間で世界累計販売台数が350万台を突破。任天堂のゲーム専用機としては過去最高の売れ行きとなりました。
そのニンテンドースイッチ2では、専用ソフトだけでなく従来のニンテンドースイッチ用ソフトをプレイする際にも、ロード時間の短縮や動きの円滑化といった恩恵があると報告されています。これまで『あつまれ どうぶつの森』でその効果を検証してきましたが、今回はダウンロード版ソフトとパッケージ版ソフトでロード時間に差があるのかを検証してみました。
起動はダウンロード版の方が速かった
検証には『あつまれ どうぶつの森』のダウンロード版とパッケージ版を使用し、ニンテンドースイッチ2でゲームの起動にかかる時間と、ゲーム中に登場する「パニーの島」への移動にかかる時間をそれぞれ計測しました。
数値は画面の右下にロード中の表示が出ている時間を5回ずつ計測した平均値で、ダウンロード版は本体保存メモリーに配置した場合とSD Expressカードに配置した場合を別々に計測しています。セーブデータ(島)が変わると結果に影響が出る可能性があるため、今回はニンテンドースイッチとの比較はしていません。

起動時間
ダウンロード版(本体保存メモリー):19.20秒
ダウンロード版(SD Expressカード):19.43秒
パッケージ版:23.69秒
パニーの島への移動時間
ダウンロード版(本体保存メモリー):3.03秒
ダウンロード版(SD Expressカード):3.04秒
パッケージ版:3.05秒
ダウンロード版とパッケージ版の違いがはっきり現れたのは起動時間です。ダウンロード版の方が速く、本体保存メモリーの方がSD Expressカードよりも若干速くなりました。一方、プレイ中に発生する「パニーの島」への移動では目立った差は現れませんでした。
注意していただきたいのは、この結果は『あつまれ どうぶつの森』だけで検証したもので、ニンテンドースイッチ2で動作するすべてのソフトに当てはめることはできないということです。
本作はニンテンドースイッチ2の専用ソフトではありませんし、ニンテンドースイッチ2に対応するためのアップデートも行われていません。使用したパッケージ版ソフトもニンテンドースイッチ2に対応したものではありません。
また、ロード中の表示が出ていても並行してロード以外の作業が行われている可能性もあるので、この数値から単純にデータの読み出し速度を比較することはできません。今回の結果はあくまで一例とお考えください。

今回の検証により、特定の条件下ではダウンロード版ソフトとパッケージ版ソフトのロード時間に無視できない差が現れることが分かりました。これからニンテンドースイッチ2で遊ぶゲームを購入する方は、事前にロード時間の情報を集めてみるのも良いかもしれません。