
Gaijin Entertainmentが運営しているミリタリーMMOコンバットゲーム『War Thunder』の公式フォーラムにて、非公開の軍事情報がまたしても漏洩していることが確認されました。同作ではもはや「風物詩」と言えるほど、頻繁に起こっています。
公開NG文書を貼ってしまったユーザー…
元軍人や専門家も楽しんでいるとされる本作の公式フォーラムでは、作中に登場する兵器の性能や挙動などをめぐって、日々改善のための議論が活発に行われています。しかしその中で、性能変更の根拠として、非公開の文書を提示しようとするユーザーが後を絶ちません。
今回流出したのは、米海軍向けのAV-8Bハリアー用NATOPSフライトマニュアルの一部。運航手順や操縦に関する詳細な技術規定が盛り込まれており、飛行挙動・飛行性能を正確にするための根拠として提示していたわけです。
しかしこの文書は、機密ではないものの、米政府機関およびその契約業者にのみ配布できる「Distribution Statement C」が付けられた文書です。たとえ古い資料であったり、すでに流出済みのものを転載しただけであったりしても、公開が禁止されているのには変わりないため問題となりました。
モデレーターは当該投稿を即時削除し、投稿したユーザーに一時的なBAN処分を下しました。開発元のGaijin Entertainmentは、フォーラムへの機密・公開制限付き文書の掲載を厳しく禁止しており、こうした正規に公開されていない資料が開発に使われることは一切ないとしています。
『War Thunder』の公式フォーラムには機密・公開制限付き文書が投稿されるという事例が度々起こっています。「リアル」を求めるあまりモラルから逸した行動に、良識が問われています。