“オタク文化”をセクハラの言い訳に―ユービーアイ元幹部ら3人に執行猶予付き有罪判決が下る

企業文化を性暴力の言い訳にしたようです。

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“オタク文化”をセクハラの言い訳に―ユービーアイ元幹部ら3人に執行猶予付き有罪判決が下る
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2025年7月2日、セクシュアルハラスメント・モラルハラスメント・性的暴行未遂容疑で告発されたユービーアイソフト元幹部3人に、執行猶予付きの有罪判決が確定しました。

社内乱痴気騒ぎの不良行動、その実態は……

2010年代を通して同社内での組織的ハラスメントの主導および関与で訴えられていたのは、ユービーアイソフトの元クリエイティブ部門責任者のThomas Francois被告、元CCOのSerge Hascoet被告、 元ゲームデザイナーのGuillaume Patrux被告の3人です。いずれも2020年に同社を退職しています。



2025年3月から始まった裁判では、次のような3人のハラスメント行為が明らかとなりました。

Thomas Francois被告はオフィスで定期的なアダルトビデオの視聴、女性スタッフの容姿に関するコメントを行うほか、クリスマスパーティで若い従業員にキスを迫る、同僚に自分の足の爪を切るよう強要といった行為をしていたそうです。

Serge Hascoet被告は2015年のパリ同時多発テロ事件以降、イスラム教徒の従業員に対し人種差別的な発言、「IS(イスラム国)を支持するか?」といった質問、ラマダン(断食)期間中のスタッフのPC画面をベーコンサンドイッチの写真に勝手に変更する、などを行ったとされています。

そしてGuillaume Patrux被告は同僚に対する暴力とパワハラ的な言動などが告発されていました。

なかでも、仏紙「Le Mond」によればThomas Francois被告は数十件にものぼるハラスメント行為の証言内容に関して、「オタク的文化」「ユービーアイの社内文化」に言及し行為を正当化しようとした、とのことです。

判決は3人とも執行猶予付きの有罪が下され、Thomas Francois被告に懲役3年と罰金3万ユーロ(約508万円)、Serge Hascoet被告には懲役18ヶ月と罰金4万5000ユーロ(約763万円)、Guillaume Patrux被告には懲役12ヶ月と罰金1万ユーロ(約169万)となりました。


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《稲川ゆき》

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