
『Tower of Fantasy(幻塔)』を開発したHotta StudioのオープンワールドRPG『Neverness to Everness(以下、「NTE」)』が、2025年7月3日(木)から第2回目となるβテスト「収容テスト」を実施しています。
インサイドは、昨年11月28日から12月2日にかけて、一部の国と地域で実施されたクローズドβテストのプレイレポートをお届けしましたが、今回の収容テストに関しても引き続き参加させていただく機会が得ることができました。
収容テストでは日本語ボイスの正式対応に加えて、抽選で選ばれた一般ユーザーたちも参加することができます。ゲームの具体的なシステムや魅力については前回のプレイレポートで紹介しているので、本稿では第2回目のβテストからどんな変化があったのかについて簡単にお届けしていこうと思います。
◆一部のキャラクターデザインが大幅に変化!本テストからついに男性主人公も登場
収容テストでは、前回のCBTで選択することができなかった“男性主人公”がついに実装されることになりました。ただ、残念ながら今回のプレイでは主人公のデザインを比較したかった関係で、男性主人公によるゲームプレイはお預けです。
また、ゲーム開始時にプロローグパートが新たに追加されていました。プロローグでは、ニューヘリオスの街で発生した超常現象「異象(アノマリー)」が、街全体に作用して未曾有の異象災害が発生。そこに居合わせていた主人公はその後「異象管理局」へと赴くことになり、事件の調査協力を行うための契約を結ぶことになるのです。





プロローグの追加はもちろんのこと、3Dモデルの質感や、リニューアルされたキャラクターデザインも印象的です。とりわけ女性主人公は髪型や服装を含めて、キャラクターデザインが大幅な変化を遂げていることが分かります。
本バージョンからは会話パート中における、キャラクターの表情の些細な変化も目立つようになりました。より感情豊かな表現にブラッシュアップされています。




グラフィック表現が緻密になったことで、髪の毛のディテールは一層シャープになりました。さらに以前の少しツルっとしたモデリングから、よりアニメ調な質感に近づいているのも大きいでしょう。
ナナリやエドガー、ミントのように一部のキャラクターたちは特筆するほどデザインに変化が見られないものの、中には女性主人公に比肩するほど大幅なリファインによって手を加えられたキャラクターもいます。ダフォディール、潯(ほとり)は衣装と髪型が一新され、面影は残しつつもまるで別人のようです。






特にダフォディールは個人的にもっとも気になるキャラクターでしたが、眼帯キャラから目隠れキャラに属性変化させたことは思い切った決断でしょう。とはいえ、彼女のクールビューティーな人物像をしっかりと残しつつ、どこか謎めいた人物らしいミステリアスな雰囲気は以前よりも強調されています。服装もクラシカルな装いとなり、“カッコいい女性キャラクター”に洗練されていっているので、新デザインのダフォディールにはとても満足です。
◆新エリアに犯罪要素など続々と新要素が解禁に!

本テストからは、新たに「ミゲル区」「ニューホランド」の2エリアが解禁となりました。ミゲル区は長閑で住宅街が立ち並ぶ、生活感の溢れたエリアです。もう一方のニューホランドは無数の高層ビルが密集する都会的なエリアとなっていました。
特にミゲル区は、我々日本人なら親しみを感じるような空間で「こんな場所現実で来たことがあるかもしれない」と思わず錯覚してしまいそうなほどに、アジアの田舎感が上手く演出されています。最寄りの山は、走り屋たちにとって恰好のドリフト天国。カーブの続く峠道がプレイヤーにとっても最適なドライブコースになり得そうです。



ニューホランドの都会らしい街並みも見応えがあります。夜はライトアップされたビル群が壮観で、高所から美しい夜景を探すのがとにかく楽しいです。ベンチに座り、街行く人々をボケーっと見ているだけでも時間が溶けていきます。ニューホランドには気になるランドマークのようなポイントが随所に見られるので、メインストーリーにおいても重要なエリアの一画となるかもしれませんね。


マイカーで道路を逆走したり、民間人の車を借用したり、自分の不動産を所有したりと自由度の高い『NTE』。収容テストからは新たに「指名手配値」の概念が備わりました。お店の商品棚から勝手に品物を持ち出す万引き行為や、武器を振り回して民間人を襲う迷惑行為を繰り返していると、指名手配値が上昇して治安官が駆けつけ、武力鎮圧を試みてきます。
指名手配値は★1~3まで存在し、★3まで貯まると強制的にボスバトルに突入。少なくともゲーム序盤ではまともに太刀打ちできない強さなのですが、キャラクターたちを最大まで成長させていくとあるいは......?



本テストのビルドは、前回のCBTと比べても大幅なパワーアップを感じ取ることができました。自由度の高さやコンテンツの豊富さもそうですが、日本語に正式対応したことは、ゲームの正式リリースに大きな一歩を踏み出してきたと言っても過言ではないでしょう。
筆者としてもできることの多彩さと新たに磨き上げられたキャラクターデザインはとても魅力的に映りました。ただし、現段階ではキャラクターのスピード感やバトルの爽快感など、伸び代となる要素がまだまだ残っているというのも否めないところです。収容テストのユーザーフィードバックを受けて、ゲームがより遊びやすい方向にアップデートされていくことに期待です。
©Hotta Studio, a Perfect World Company.