『スパロボY』先行プレイレポ!UI刷新&新システム「アシストリンク」で進化したロボットバトルが楽しめる

『スパロボY』先行プレイレポートをお届け!

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『スパロボY』先行プレイレポ!UI刷新&新システム「アシストリンク」で進化したロボットバトルが楽しめる
『スパロボY』先行プレイレポ!UI刷新&新システム「アシストリンク」で進化したロボットバトルが楽しめる 全 20 枚 拡大写真

バンダイナムコエンターテインメントより2025年8月28日に発売される『スーパーロボット大戦Y』(以下、『スパロボY』)。今回、メディア向けに試遊機による先行プレイと開発者インタビューの機会が得られたので、本稿では『スパロボY』のプレイレポートをお届けします。

◆UIが新しくなったスパロボ

今回試遊できたのは、2025年6月に開催された先行体験会と同じく、試遊機版専用のミッションでした。このミッションでは、主人公機ルーンドラッヘや機動要塞都市エーアデントをはじめ、ライディーン、ウィングガンダムゼロ、ゲッターアーク、コン・バトラーV、ダイナゼノン、ビルバイン、ガンダム・エアリアル、紅蓮特式、ジェットジャガー、VF-31J ジークフリード、レッドファイブ、ゴディニオンを使うことができました。

操作方法は今までの『スパロボ』シリーズと変わらず、家庭用タイトルとしての安心感があります。一方で、今回から新たにゲームエンジンが変わり、UIも一新したことで、見慣れたシステムに新鮮さが加わり、いつも以上にワクワクしながらプレイすることができました。

中でも注目したいのが、戦闘準備画面の進化です。前作までは、機体の立ち絵やHP、EN、武器の命中率などが表示されていましたが、今作では新たにダメージが表示されるようになりました。

これまでは、プレイヤーが自ら計算や経験に基づいてダメージを予測する必要がありましたが、今作ではひと目で「どれだけダメージを与えられるか」「敵を倒せるか」の判断が可能になっています。プレイのテンポが大きく向上しており、非常にありがたい変更だと感じました。

また、このダメージ表示は「分析」などの補助効果による数値変化も加味して計算されます。そのため、初心者にとってはわかりやすさが向上し、シリーズ経験者にとっても戦略を立てやすくなる便利な機能になっています。

ほかにも、新たに追加された注目の機能としてご紹介したいのが、「アシストリンク」というシステムです。

アシストリンクは、味方や敵にさまざまな効果を付与できる機能で、精神コマンドとは別に「分析」や「努力」などの効果を与えたり、キャラクターの能力を強化したりすることができます。これにより戦略の幅が広がり、戦闘がより一層楽しく感じられました。

アシストリンクに登場するキャラクターたちは、戦闘メンバーと同じように自由に編成・育成することが可能です。彼らはレベルではなく「ランク」を上げることで強化され、所持している効果が強化されたり、新たな効果が追加されたりします。

ランクは最大で4まで上げることができ、最大まで育成するとキャラクターの立ち絵が変化したり、特別な会話イベントが発生したりするようです。こうしたサブキャラクターにも育成要素が加わったことで、遊びの幅が広がった点は、個人的にとても嬉しく感じました。

◆戦闘アニメの迫力は健在

『スパロボ』といえば、やはり迫力満点の戦闘アニメが魅力ですが、本作でもそのこだわりは随所に感じられました。新規参戦となるダイナゼノンやガンダム・エアリアル、ジェットジャガーは、いずれも迫力ある戦闘演出を披露していて、思わず見入ってしまうほどの完成度でした。

さらに驚かされたのは、ウイングガンダムゼロが新たに描き直されていたことや、紅蓮特式やレッドファイブに一部新規カットが加えられていた点です。見慣れているはずのユニットにも新たな魅力が加わり、とても嬉しく感じました。

また、本作では戦闘アニメにおける攻守の切り替え時に、暗転を挟まなくなっていました。従来の作品では「自機の攻撃→暗転→敵機の攻撃」という流れが一般的でしたが、本作ではその暗転がなく、自然な流れで戦闘が進行します。

正直なところ、プレイ前は特に気にしていなかったのですが、実際に体験してみると、暗転を挟まないことでよりスムーズに戦闘が展開され、ロボット同士がアニメさながらに戦っている感覚がより強く感じられました。まるでクロスオーバー作品のバトルアニメを観ているような没入感があり、個人的には非常に好印象でした。

ほかにも、UIまわりに細かな改良が見られました。前作『スーパーロボット大戦30』からは、HPとENの表示形式が従来の円形から直線状のゲージへと変更され、戦闘のスキップや早送りボタンも画面上に表示されるようになっています。

特にこのスキップ・早送りボタンの常時表示は、シリーズ初体験のプレイヤーにとって親切だと感じました。長年シリーズを遊んできた方にとっては慣れた操作なのですが、初めての方にはどこで操作すればよいのか分かりづらい場面もあるとおもうので、そういった意味でも、UIの見直しは良い変更点だと感じました。

ただ、少し残念に思う点もありました。それは、戦闘アニメ中のHPやENを表示するUIにおいて、ロボットの立ち絵が表示されなくなってしまった点です。今までの『スパロボ』シリーズでは、戦闘画面にHP・ENのゲージだけでなく、ロボットの立ち絵も表示されていました。

それだけに、今作でロボットの立ち絵がなくなってしまったことには、やや寂しさを覚えました。シリーズの魅力のひとつである“見せ方”の部分でもあったため、次回作での再実装に期待したいところです。

◆変形にも焦点を当てた設計に

遊んでいて、個人的に最も驚いたポイントが「変形機の移動に関する仕様」です。本作では、ビルバインやZガンダムといった変形機体に、「移動時のみ変形する」スキルが新たに追加されています。このスキルを持つ機体は、移動時に変形して移動後には自動的に人型へと戻るため、変形状態のままで戦闘に入ることを防いでくれます。

従来の『スパロボ』シリーズでは、変形後の形態が人型よりも扱いにくく、変形状態のまま戦うと不利になる場面もありました。しかし、本作ではこの「移動時のみ変形」スキルによって、変形機体のメリットだけを活かせる設計になっていると感じました。

さらに、本作のゲッターアークについては移動後に任意で別形態への変形を行うことも可能とのことで、形態変化を活かした戦術もとれるようになっています。変形機体ならではの特性をしっかりと活かせるシステムは、作品ファンとして非常に嬉しいポイントでした。

『スーパーロボット大戦Y』は今までの『スパロボ』を遊んでいた方だけでなく、初めて『スパロボ』を遊ぶという方にもおすすめできる作品だと感じました。新システムのアシストリンクは編成の幅が広がる画期的なシステムだと思いますし、ダメージ予測値が表示されるのは戦略の立てやすさが上がる改善点だと思いました。

戦闘アニメに関しては、一部UIがやや簡素に感じられる部分もありましたが、最新の映像で展開される迫力あるバトルシーンや、シームレスな攻撃の切り替えによって、これまで以上に没入感のあるロボットバトルを楽しむことができました。

『スーパーロボット大戦Y』は、ニンテンドースイッチ/PS5/PC(Steam)向けに8月28日発売予定です。


なお、『スーパーロボット大戦Y』の最新情報を届ける配信番組「スパロボシリーズ情報局」の配信が2025年8月7日20時よりYouTube LIVEにて決定。第3弾PVやキャンペーン情報のほか、月ノ輪クロス役の深川和征さん、月ノ輪フォルテ役の山根綺さんを迎えたキャラクター深掘りコーナーなどが予定されています。詳細は公式サイトをチェック!


《フリーダム山中》

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